2024年10月5日開催 SBD Apparel Japan Presentsジャパンストロンゲストマン&ウーマン2024 レポート後半
③フレーム(orヨーク)キャリー 25m /time /75sec
それ以外→ヨーク
-80kg)250kg
-105kg )280kg
無差別)320kg
女子)140kg
ノービス/オープン・マスターズ男)170kg
ノービス/ファーストタイマー男)170kg
ノービス/オープン・マスターズ女)100kg
ノービス/ファーストタイマー女)100kg
▲ルール
指定された距離を進むタイムを競う
何度地面についてもOK
スリップ行為は2回目で失格+ペナルティ
フィギュアエイト/フック以外のリストストラップは使用可能
使用されるフレーム
フレームだけで170㎏
ノービス男女は別種目を同時にスタート。
ヨークもフレームも少し前方へ振り出すことで速く移動する、競技特有の技術も存在する
男女コンペティター
女子はヨーク、140㎏
男子80㎏以下級は250㎏。
プロレスラー・優宇選手。プロレスとストロングマン系の種目は相性がよさそう
これくらいフレームが傾くと勢いがついて移動しやすくなる、らしい…
気合い。
萩原選手、順調にスタートを切るも…
開始数秒でキャリーが手から離れバランスを崩す
グリップアウトかと思いきや、リストラップが千切れるアクシデントに周囲もザワつく。どれだけの張力がかかればそうなるのだろうか
そのまま続行を試みるも280㎏のフレームはさすがに素手では厳しく持ち上がらず。健闘に拍手が送られた
秋山選手。快調な出だしとなるも一旦降ろした後は持ち上がらず。いかに短時間で大きく体力を奪うかがわかる
吉川選手。行きには一度降ろして40秒だったが、戻りは一度も降ろさず20秒でクリア。前半を大きく上回る後半の驚異の追い上げに大きなどよめきと歓声が上がった
ビルダー・吉原選手。その高いパフォーマンスで周囲からは「筋肉!」「筋肉ー!」と歓声が飛ぶようになった。
脱がずして周囲を沸かす事ができるビルダーは決して多くない
無差別級、五ノ井選手。フレームは320㎏、一歩一歩全力を尽くすも時間に遮られた
目の前に星が散ったとのこと
大吉選手、オールマイティに何でもこなしていく。苦手種目が見当たらない
デモンストレーション
デモンストレーション終了後、何事もなかったかのように次の種目の準備と開始時刻を知らせた
④アームオーバーアームプル 14m /time /60sec
(試技自体は継続するがオープン参加扱い)
-80kg)170kg
-105kg) 220kg
無差別)270kg
女子)100kg
▲ルール
指定された距離フレームを引くタイムを競う
リストストラップなどの握力補助用具は使用不可
女子はスレッド100kg
14mを引き切るタイムを競う
腕だけで動かすのは困難なため体全体で足や背の力を使い引く
女子コンペティタークラスの両名は僅か3秒差だった
80kg以下級は170kgのフレームを引く
背中を地面に打ち付けるほど一度で大きく引く
服の上からでもはっきりとわかる僧帽筋上部、デカい。隆起が負荷の強さを示している
各選手着実に引いていく
男子コンペティター105㎏以下級の使用重量は220㎏。
ここでも筋肉コールが巻き起こった
男子コンペティター無差別級、使用重量は270㎏。
気が遠くなる重量と距離
男子コンペティター無差別級の両名、僅か3秒差。
デモンストレーション
⑤アトラスストーン reps/75sec
-105kg) 140kg/1.3m
無差別)150kg/1.3m
女子)60kg /1m
▲ルール
制限時間内に指定された重量のストーンを指定された高さのバーを越す回数を競う
雨が強くなってきたため屋内へ移動
安定試技。粘着力を持たせるため腕にはテープと松脂が塗られている
プロレスの入場時に着るという衣装に松脂が付着してとれなくなる懸念がありつつも最大限のパフォーマンスを披露。
井上選手、80㎏以下級で唯一の成功。
ここまでなんとか持ち上がってもここからさらに持ち上げるのも困難を極める
吉川選手、105㎏以下級で唯一の成功
秋山選手。持ち上がるもバーを越せず。試技後、中嶋代表よりウェイトリフティングの技術であるヒップドライブが強くかかりすぎて上体が早い段階で直立してしまうことが指摘された。大腿部に乗せたら上体を被せたまま角度を変えずに持ち上げ、バーを超す直前で上体を起こすのが理想とのこと。極度に磨き上げられたウェイトリフティング技術が本種目に対して裏目に出てしまった。ただの丸い岩だが他競技の技術の応用が効きにくく実に奥が深い。
安定試技。
この種目により着用していた大会シャツの襟が破けた。種目のハードさを物語る
無差別級、150㎏。
よく鍛えられた選手でも150㎏の岩を持ち上げるのは最早困難。
デモンストレーション。
バーに触れすらもしない高い打点。
あまりの勢いに岩が屋外へ。「ビーダマンか」の声が上がった
種目後の松ヤニ落とし。通常の洗剤や水などではまず落ちない。ちなみに身の回りの物ではサラダ油やオリーブオイルでも落ちるらしい
表彰
優勝 小柳選手(初)
2位 優宇選手
優勝 井上選手(2階級制覇)
2位 奥野選手
オープン 今井選手
優勝 秋山選手(1年ぶり2回目)
2位 吉川選手
3位 細川選手
4位 萩原選手
5位 米倉選手
オープン 塩崎選手
オープン 吉原選手
優勝 大吉選手(2連覇)
2位 五ノ井選手
今大会のような全日本レベルの大会にはだれでも気軽にどうぞとは言い難いが、年間を通して各地で行われる予選や体験会、練習会には気軽に足を運んでみてほしい。通常のトレーニングとは大きく異なる新たな発見が多くあり、それを知ることは自身の人間強度を増すことに繋がる。
競技や練習に取り組むにあたり現時点で強くある必要はない。強くあろうとすることが大事だ。