フィットネスイベント『THE TOP』レポート
掲載日:2017.09.21
健康のため、あるいは美容のため。きっかけはひとそれぞれながらもフィットネスを楽しむ人が増え、多様化し数多く開催されるコンテストで日頃のトレーニングの成果を披露するアスリートが増加する中、トレーニングでなじみ深い種目のタイムを競うフィットネスイベントが渋谷VUENOSで開催された。タイトルは『THE TOP』。
男子は20万円、女子は10万円という賞金を懸けたレース。会場がクラブということもあり、観客は熱戦を間近で観戦することができる。トレーニーのみならず、日頃からスポーツを観戦している人々も楽しめるイベントだ。
男子は20万円、女子は10万円という賞金を懸けたレース。会場がクラブということもあり、観客は熱戦を間近で観戦することができる。トレーニーのみならず、日頃からスポーツを観戦している人々も楽しめるイベントだ。
競技ルール
男子
下記3種目を連続で行い、タイムを計測。インターバル・小休止を含めた合計のタイムを競う。
※バーの重量は体重+20kg
下記3種目を連続で行い、タイムを計測。インターバル・小休止を含めた合計のタイムを競う。
※バーの重量は体重+20kg
女子
下記4種目を連続で行い、タイムを計測。インターバル・小休止を含めた合計のタイムを競う。
下記4種目を連続で行い、タイムを計測。インターバル・小休止を含めた合計のタイムを競う。
決勝進出者
各地で開催された予選を勝ち抜き、決勝進出を果たしたのは下記の選手。
ケビン選手、大山大輔選手といった当サイトでもお馴染みのトップクラスのフィジーク選手を含む15名。
『THE TOP』のルールではスクワットやデッドリフトといった種目は扱う重量が体重によって変動する為、筋量の多いフィジーク選手が一概に有利とも限らない。とりわけバルク派で知られるケビン選手は、この日唯一100kgを超えるバーを挙上することとなった。
『THE TOP』のルールではスクワットやデッドリフトといった種目は扱う重量が体重によって変動する為、筋量の多いフィジーク選手が一概に有利とも限らない。とりわけバルク派で知られるケビン選手は、この日唯一100kgを超えるバーを挙上することとなった。
女子選手の中で最も注目を集めたのは『KUNOICHI』出場でも知られる柔道四段・渡辺華奈選手。高い身体能力を誇る彼女がどのような結果を出すのか、注目が集まる。
決勝当日
ジャッジを務めるのはTOTAL BODY FIT GENUINE代表の小長光亮仁氏とサマー・スタイル・アワード2017決勝大会・フィジークカテゴリ準優勝の松ケ迫直也氏。出場選手全員分を2名でフォームをチェックしながらレップ数をカウントし、つぶれてしまいそうな選手がいれば補助に入る。
エントランスでは欧州発のエナジードリンク「MAD-CROC」が無料配布されていた。カフェイン・アルギニン共に豊富に含まれており、車の運転や仕事・勉強の合間のリフレッシュにも向いている。甘味があまり得意でない人にもピッタリだ。
数年ぶりに日本での展開を再開しており、今後販売店を拡大していく予定とのこと。
数年ぶりに日本での展開を再開しており、今後販売店を拡大していく予定とのこと。
1stラウンド
秋葉政人選手、橋本圭右選手
成田良助選手、島津鉄平選手
大木将充選手、山本勇介選手
三島流平選手、KEVIN選手
伊藤雄哲選手、ラビット選手
高星大智選手、香月啓太選手
鶴田佑助選手、佐伯雅人選手
(右)大山大輔選手。左はまさかの当日飛び入り参加の選手(!)
岩村京美選手、岩間早矢香選手
田中典子選手、永田美緒選手
渡辺華奈選手
決勝進出を果たしたのは男子・鶴田佑助選手、佐伯雅人選手の2名、女子・永田美緒選手、渡辺華奈選手。
決勝
ファイナルは女子の試合から行われた。
永田美緒選手
渡辺華奈選手
両者ともに1stラウンドよりタイムを10秒以上縮め、1分を切る好成績を叩き出す。
優勝は渡辺華奈選手。記録は0:00:56:56
予選ではロープが絡まり肝を冷やす場面もあったが、ファイナルではペースを保った落ち着いた動きで決勝を制した。
最後に男子決勝が行われた。ステージに立ったのは鶴田佑助選手と佐伯雅人選手。
優勝は渡辺華奈選手。記録は0:00:56:56
予選ではロープが絡まり肝を冷やす場面もあったが、ファイナルではペースを保った落ち着いた動きで決勝を制した。
最後に男子決勝が行われた。ステージに立ったのは鶴田佑助選手と佐伯雅人選手。
鶴田選手、佐伯選手共に一歩も譲らず、種目間の移動もほぼ同時。体格も近いため、鏡を見ているかのようでさえあった。白熱する試合に観客のボルテージも上がる。
手に汗握るレースを制したのは鶴田佑助選手。その差は1秒にも満たない、デッドリフト1レップ分という僅差であった。
最後に
今回のTHE TOPは必要最小限の設備で身体能力を競い合う、ある意味プリミティブな競技であった。だからこそ、互いの健闘を称えあう選手の姿や限界に挑む選手への声援がダイレクトな感動と興奮を呼んだように思う。
THE TOPは来年も開催が予定されている。日頃のトレーニングの成果をアピールする場として、幅広いジャンルのアスリートによる競演に期待したい。
取材協力:株式会社WOW
写真:梁瀬玉実