パフォーマンスを高めるための回旋系トレーニングの理論と実践 #1
掲載日:2018.10.19
日本最大級のスポーツ・健康産業総合展示会であるSPORTEC 2018内にて開催された、株式会社ベストパフォーマンスラボラトリー代表 桂 良太郎氏による講演「パフォーマンスを高めるための回旋系トレーニングの理論と実践 -Spinal EngineとCoiling Coreの観点から-」をレポート!
方法(メソッド)はたくさんあるが、原理・原則は限られている
本日はお集まり頂きありがとうございます。90分という短い時間ですが、有意義な時間にできるようがんばります。
私達はベストパフォーマンスラボラトリーという南青山にあるラボを運営していて、施設でアスリートから一般の方までを対象にスポーツのパフォーマンスアップ、筋肉をつけたい、痩せたいという方のボディメイク、障害から復帰するためのリハビリなどを行っています。基本的にはアスレティックトレーナーとストレングスコーチです。
本日は「パフォーマンスを高めるための回旋系トレーニングの理論と実践」ということで、回旋系のパフォーマンストレーニングやファンクショナルトレーニングの考え方、人間が加速する時にどういう力の使い方をしているのか、ほぼ全てのスポーツに必要となる回旋系動作についての考え方をご紹介していきたいと思います。
本日お集まりの皆様は理学療法士、柔道整復師、アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、ストレングスコーチ、スタジオインストラクターなど様々な分野の方々かと思いますが、今は「医療従事者だから」とか「ストレングスコーチだから」とか、「アスレティックトレーナーだから」という時代ではなく、アスレティックトレーナーやリハビリを専門にやっている人も筋トレのことを理解しないといけないし、ストレングスコーチやパーソナルトレーナーとしてボディメイクをメインでやっている人でもリハビリのことを理解しておかないといけないという時代です。
原理・原則は限られていますが、方法(メソッド)は沢山あります。方法論にとらわれてしまうと真実を見失ってしまいます。あくまでも大事なのは原理・原則です。
速く走るためのテクニックとか、回旋パワーを向上させるためのテクニック。
それらはすべて「何をどうやるか」が大事なのではなく、一番大事なのは「なぜやるか」が大切です。
この原理・原則を理解しているかいないかはとても重要な部分だと思います。
私達はベストパフォーマンスラボラトリーという南青山にあるラボを運営していて、施設でアスリートから一般の方までを対象にスポーツのパフォーマンスアップ、筋肉をつけたい、痩せたいという方のボディメイク、障害から復帰するためのリハビリなどを行っています。基本的にはアスレティックトレーナーとストレングスコーチです。
本日は「パフォーマンスを高めるための回旋系トレーニングの理論と実践」ということで、回旋系のパフォーマンストレーニングやファンクショナルトレーニングの考え方、人間が加速する時にどういう力の使い方をしているのか、ほぼ全てのスポーツに必要となる回旋系動作についての考え方をご紹介していきたいと思います。
本日お集まりの皆様は理学療法士、柔道整復師、アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、ストレングスコーチ、スタジオインストラクターなど様々な分野の方々かと思いますが、今は「医療従事者だから」とか「ストレングスコーチだから」とか、「アスレティックトレーナーだから」という時代ではなく、アスレティックトレーナーやリハビリを専門にやっている人も筋トレのことを理解しないといけないし、ストレングスコーチやパーソナルトレーナーとしてボディメイクをメインでやっている人でもリハビリのことを理解しておかないといけないという時代です。
原理・原則は限られていますが、方法(メソッド)は沢山あります。方法論にとらわれてしまうと真実を見失ってしまいます。あくまでも大事なのは原理・原則です。
速く走るためのテクニックとか、回旋パワーを向上させるためのテクニック。
それらはすべて「何をどうやるか」が大事なのではなく、一番大事なのは「なぜやるか」が大切です。
この原理・原則を理解しているかいないかはとても重要な部分だと思います。
パフォーマンスピラミッド
まず先に基本的な部分をお話します。三角形を横に三分割して三階建の建物に見立てます。
一階の部分がファンクショナルムーブメント、二階がファンクショナルパフォーマンス、三階がファンクショナルスキル。
一階の土台部分が小さければ、建物を高くすることはできません。
土台がまず広いこと。そして、それぞれの階に緩衝域(ゆとり)があること。高いパフォーマンスを安定して発揮するためには以上の2点が必要です。
例えば一階がものすごく小さいのに、二階と三階は大きい。この場合はウェイトトレーニングで体は作っているけど体の使い方がうまくないことを意味します。
ペーパードライバーがポルシェに乗っているようなものです。馬力はすごいが運転が上手くない。
こういった場合はエンジンの小さな車に乗ろうとするのではなく、車の運転の練習をして、操作性を上げるべきでしょう。
一階が大きいのに二階が小さい場合は、F1ドライバーが軽自動車に乗っている状態です。操作性は高いが、馬力が少ないという状態です。
よくある例としては、片足で立つのもバランスを取るのも上手なヨガやピラティス等のスタジオインストラクターの方が、一回も腕立て伏せができない等です。
体の動かし方は上手なのに、パワーが足りない。このような方が全体のパフォーマンスを上げるには二階を大きくする必要があります。
三階だけが小さい場合はその競技の練習や、その競技専門に特化したトレーニングをすることが大切です。
いかに競技技術が高いトップアスリートだとしても、必ずしも一階部分が広いとは限りません。
よって、我々運動指導者は、対象者の何階が足りないのかを評価する必要があります。評価しなければただの推測に過ぎません。
まずはきちんと評価をすることがとても大事です。
また、二階部分に相当する「パワー」は「力×速度」で表されます。これは10×5でも50、5×10でも50、7×7でもほぼ50ですが、実際はそれが力寄りのパワーなのか、速度寄りのパワーなのか、それともそれらの中間なのかも評価する必要があります。
パフォーマンストレーニングやファンクショナルトレーニングというのは、特定のエクササイズのことを指すのではなくて考え方です。
そのエクササイズを行う事でその人のパフォーマンスが上がるのであれば、それはその人にとってのパフォーマンストレーニングであり、そのエクササイズを行う事でその人の機能が上がるのであれば、それはその人にとってのファンクショナルトレーニングになるのです。
続きは近日公開!
一階の部分がファンクショナルムーブメント、二階がファンクショナルパフォーマンス、三階がファンクショナルスキル。
一階の土台部分が小さければ、建物を高くすることはできません。
土台がまず広いこと。そして、それぞれの階に緩衝域(ゆとり)があること。高いパフォーマンスを安定して発揮するためには以上の2点が必要です。
例えば一階がものすごく小さいのに、二階と三階は大きい。この場合はウェイトトレーニングで体は作っているけど体の使い方がうまくないことを意味します。
ペーパードライバーがポルシェに乗っているようなものです。馬力はすごいが運転が上手くない。
こういった場合はエンジンの小さな車に乗ろうとするのではなく、車の運転の練習をして、操作性を上げるべきでしょう。
一階が大きいのに二階が小さい場合は、F1ドライバーが軽自動車に乗っている状態です。操作性は高いが、馬力が少ないという状態です。
よくある例としては、片足で立つのもバランスを取るのも上手なヨガやピラティス等のスタジオインストラクターの方が、一回も腕立て伏せができない等です。
体の動かし方は上手なのに、パワーが足りない。このような方が全体のパフォーマンスを上げるには二階を大きくする必要があります。
三階だけが小さい場合はその競技の練習や、その競技専門に特化したトレーニングをすることが大切です。
いかに競技技術が高いトップアスリートだとしても、必ずしも一階部分が広いとは限りません。
よって、我々運動指導者は、対象者の何階が足りないのかを評価する必要があります。評価しなければただの推測に過ぎません。
まずはきちんと評価をすることがとても大事です。
また、二階部分に相当する「パワー」は「力×速度」で表されます。これは10×5でも50、5×10でも50、7×7でもほぼ50ですが、実際はそれが力寄りのパワーなのか、速度寄りのパワーなのか、それともそれらの中間なのかも評価する必要があります。
パフォーマンストレーニングやファンクショナルトレーニングというのは、特定のエクササイズのことを指すのではなくて考え方です。
そのエクササイズを行う事でその人のパフォーマンスが上がるのであれば、それはその人にとってのパフォーマンストレーニングであり、そのエクササイズを行う事でその人の機能が上がるのであれば、それはその人にとってのファンクショナルトレーニングになるのです。
続きは近日公開!