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ゴルフのためのトレーニング ~ゴルファーは健康で効率よい身体から、最も利益を得られる。~ #1腰痛で悩んでいませんか?

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掲載日:2018.10.31
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皆さん、はじめまして。この度、PhysiqueOnlineにてコラムを執筆させていただく株式会社CREDOの中井大輔と申します。

今回は初回のコラム。まずは簡単な自己紹介を。
私は現在、北東北:岩手県にてトレーニング指導者として活動しております。高校スポーツチーム(硬式野球とサッカー)へのトレーニング指導。また、一般の方へのパーソナル指導がメインの活動です。

2000年に、「スポーツに関わりたい」という思いだけで渡米。オレゴン州立大学にてスポーツ科学の学位、また、在学中にトレーニング指導者資格:米国NSCA認定Strength&ConditioningSpecialistを習得し、大学やMLBマイナーリーグでの実習を経て帰国(留学中の話などは、また機会があれば・・・話が長くなるので)。そこから、トレーニング指導者として活動して約15年。今までの経験なども踏まえ、皆さんに有益な情報をお伝えできればと考えています。よろしくお願いします。

なぜ、コラムテーマがゴルフ??

きっかけはパーソナル指導のお客様からの声。
“飛距離をもっと出したいんだけど、やっぱり筋力アップは必要だよね?”。
すべてのスポーツは身体活動です。基本的に筋力アップすれば、パフォーマンス向上は期待できます。ただ、ゴルフのようなマテリアルスポーツは技術要素が占める割合も大きい。

そこで、改めてゴルフの勉強をしました。ゴルフ業界で認知度の高いTPI認定資格も取得。

TPIが保有している統計データや科学的根拠に基づいた教育プログラム、そこに私のトレーニングに関する知識・経験則を加えながら情報提供したいと考えています。タイトルにあるように“ゴルファーは健康で効率よい身体から、最も利益を得られる。(TPIのコンセプトの一つ)”わけですから、皆さんが自分の身体のことを再確認するきっかけになれればと思っています。

※TPIのことをより詳しく知りたい方は、TPIのHPにぜひアクセスしてみてください。

ラウンド後の、体の“痛み”に悩んでいませんか?

もし、あなたが、「スィング動作中やラウンド終了後に、体のどこかに痛みや違和感がある」
のであれば、ぜひ、このコラムを読んでください。(逆にこの悩みがないのであれば、このコラムを読む必要はありません。そのままゴルフを楽しんでください。)

体に“痛み”があるというのは、ゴルフを楽しみたいのに楽しめない状況を作ってしまいます。治療院などで施術をしてもらえば、痛みは一時的に消えてくれます。でも、根本を解決しないと、同じことの繰り返しです。

TPI資格認定者は、必ず最初にフィジカルスクリーニング(身体評価)を行います。ゴルファーの身体的特徴、特に体の各部位の“可動性”と“安定性”をチェックしていきます。

もし、このスクリーニングで、何か制限が見つかった場合、その制限を解消しない限り、また同じ“痛み”に悩まされることになるわけです。なので、いくつかの体の部位の痛みに関してコラムをすすめます。まずは、「腰痛」から話をしていきます。

腰痛の原因は?

まず、アドレスで構えた時に、あなたは、こんな姿勢になっていませんか?

・腰の部分が過剰にそっている。
・背中が丸まっている。
・お腹が弛んでいるか、突き出ている。
・お尻の部分が平らになってしまっている。

原因はお尻の筋肉(臀筋群)とお腹の筋肉(腹筋群)が弱く機能していないため、正しい姿勢が保てないからです。

次に、バックスィング中に、あなたは、こんな姿勢になっていませんか?

・上半身が後ろにそってしまう。
・上半身が左側(右利きの場合)に倒れてしまう。

原因は胸椎・骨盤の可動性、また、背中の筋肉(広背筋)の柔軟性が低いため、上半身をうまく回旋できない。さらにお尻の筋肉(臀筋群)やお腹の筋肉(腹筋群)が弱いため体を支えることができないからです。

これらの姿勢は腰部に過剰なストレスを与え、腰痛症の原因となります。
まとめると、ゴルフスィングにおいて腰痛がでてくる要因は以下の3点です。

・姿勢(体幹保持)が悪い(体幹の安定性が悪い)
・骨盤回旋が悪い(骨盤の可動性が悪い)
・上半身(胸椎)回旋が悪い(胸椎の可動性が悪い)

次回のコラムでは、これらの身体的制限を改善するエクササイズを紹介したいと思います。
次回もよろしくお願いします。
  • 中井 大輔(なかい だいすけ)
    【経歴】
    盛岡医療福祉専門学校非常勤講師
    NSCAジャパン東北地区アシスタントエリアディレクター
    盛岡大学付属高校硬式野球部(2017~)
    専修大学北上高校男子サッカー部(2018~)

    山形大学理学部時代にはスキーに明け暮れ、卒業後は一般企業へ就職するも、スキーやスポーツの想いを断ち切れず渡米。スポーツ指導の専門家を目指し、野球では2006年・07年に全米チャンピオンになったDivision1のオレゴン州立大学へ編入。米国NSCA認定Strength & conditioning specialistの資格習得。大リーグのシンシナティ・レッズでのインターンシップや大学でのトレーニング指導を通じて数多くの指導経験を積み、帰国。帰国後は、フィットネスクラブの店舗マネージャーや野球の指導を専門に、神宮大会や甲子園大会へ出場を果たす。’17年よりCREDOへ加入しトレーニング責任者を務める。