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プロテインについて~なぜプロテインが必要なのか~

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掲載日:2018.11.08
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プロテインは本来タンパク質のことですが、食物からタンパク質を抽出して粉にしたものをプロテインパウダー、略してプロテインと呼ぶのが通称となっています。
アスリートに必須と言えるプロテインですが、食事と比べてプロテインにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

○余計なものが含まれない
タンパク質は肉や魚、卵などに多く含まれますが、それらは同時に脂肪も含み、多くのカロリーが付いてきます。筋肉を増やしたいのに、余計なカロリーを摂取して体脂肪が増えてしまうようではいけません。

○胃腸への負担が少ない
大量のタンパク質を摂ろうとして大量の食事をすると、胃腸へも負担がかかります。しかしプロテインなら溶かして飲むだけですので、腸への負担は少なくなります。

○手間がかからない
食事をするには買い物して、料理をして、食器を揃えて、盛り付けて、咀嚼して、片づけて・・といった手間がかかります。しかしプロテインならシェイカーに水を入れて振って飲み、シェイカーを洗うだけです。

○安い
プロテインは高いと思われがちですが、海外のサイトを使うと非常に安価に入手できます。2016年現在では、例えばこちらのサイトだと「ImpactWheyProtein」が2.5kgで、なんと22.5ユーロで買えます。ちなみに筆者はこのサイトとなんら関係はありません。
http://m.myprotein.com/sports-nutrition/impact-wheyprotein/10530943.html
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100gあたりのタンパク含有量は82g。今この原稿を書いている時点で1ユーロが113円なので、22.5×113=2543円。

2500gの82%がタンパク質なので2050gのタンパク質が2543円。タンパク質100gあたり124円という計算になります。実際には送料がかかるので、もう少し高くなりますが。
なお海外からサプリメントを輸入する場合、送料込みでの金額が16666円を超えると関税がかかりますので注意してください。

※なお、このサイトに日本語版ができました。「マイプロテイン」で検索するとすぐに出てきます。価格は本国のサイトよりもやや高くなっていますが、7500円以上買うと送料無料になるようです。(2016年10月末現在)

卵の場合、筆者がよく行くコストコで20個がだいたい350円くらい。
全卵1個あたりのタンパク質を6.5gとすると、20をかけてタンパク質130gが350円。100gあたりに直すと269円です。

食物でもっとも安くタンパク質が摂れるのは、鳥胸肉ではないでしょうか。業務用スーパーで買うと、2kgが800円くらいです。
この際、安全性がどうとかいう話は抜きにして計算すると、鳥胸肉のタンパク質は100gあたり23g。2kgだと460g。これが800円ですから、タンパク質100gあたりで173円となります。
海外から買うのはどうも・・という方は、国産のプロテイン販売サイトも調べてみましょう。今では意外に安くなっています。

デパートなどの大手で買えるメーカーのプロテインは、概して高くなっています。大手ショップには販売価格の60~65%くらいで卸さないといけないため、ネットで直販できるところに比べると価格では不利になるのです。

また大手メーカーは広告費の割合も高くなっています。
その代わり、そうしたところは品質に非常に気を遣っているため(デパートから製造工程表を出せだの食品分析センターの書類を出せだの言われます)、安全性に気を遣う方は国産大手のプロテインを選んでおけば間違いないでしょう。
  • 山本 義徳(やまもと よしのり)
    1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
    ◆著書
    ・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
    ・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
    ・サプリメント百科事典(辰巳出版)
    ・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
    など30冊以上

    ◆指導実績
    ・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
    ・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
    ・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
    ・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
    ・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
    その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

  • アスリートのための最新栄養学(上)
    2017年9月9日初発行
    著者:山本 義徳


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