その他のアミノ酸~タウリン~
掲載日:2019.05.30
タウリン
アミノ酸と思われがちなタウリンですが、これはカルボキシル基を持っていないため、本来はアミノ酸ではありません。
またタンパク質を構成することもありません。
体内ではメチオニンやシステインから合成され、抑制性の神経伝達物質として使われます。
タウリンは日本ではサプリメントとして使うことができませんが、それは危険だからというわけではなく、サプリメントとしてはあまりに効果があるからかもしれません。
では、どのような効果があるのでしょうか。
まずタウリンを摂取することによって筋力が強化されたという報告があります。
タウリンのサプリメンテーションによって筋肉中のタウリン含有量が40%増加し、アイソメトリックな筋力が19%増加しました。
特に速筋繊維への影響が大きいようです。(※138)
ラットの研究ではテストステロンが増加したという報告もあります。この研究ではASTやALTも顕著に下がっています。(※139)
またタンパク質を構成することもありません。
体内ではメチオニンやシステインから合成され、抑制性の神経伝達物質として使われます。
タウリンは日本ではサプリメントとして使うことができませんが、それは危険だからというわけではなく、サプリメントとしてはあまりに効果があるからかもしれません。
では、どのような効果があるのでしょうか。
まずタウリンを摂取することによって筋力が強化されたという報告があります。
タウリンのサプリメンテーションによって筋肉中のタウリン含有量が40%増加し、アイソメトリックな筋力が19%増加しました。
特に速筋繊維への影響が大きいようです。(※138)
ラットの研究ではテストステロンが増加したという報告もあります。この研究ではASTやALTも顕著に下がっています。(※139)
また、タウリンには脂肪燃焼や、運動時の脂肪酸の酸化を促進する作用もあります。
後述の通り、脂肪酸をミトコンドリアに運び入れるときにはカルニチンが必要とされますが、実はこの作用が起こるときに、十分なタウリンが存在することが必要なのです。(※140,※141)
タウリンは抑制性神経伝達物質として働き、また視床下部神経細胞からのアルギニンバソプレシン放出を調整し、腎臓での水分再吸収を調整する作用があるため、血圧を下げる効果が期待できます。
実際にタウリンを7日間に渡って一日6g摂取したところ、収縮期血圧が9.0mmHg、拡張期血圧が4.1mmHg減少したという研究もあります。(※142)
またタウリンとカフェインを含んだドリンクを飲んだことにより、認知機能が高まり多幸感がもたらされたという報告がありあます。(※143,※144,※145)
なお認知機能の改善はAkt-CREB-PGC1α経路の活性化によるものかもしれません。(※146)
なおタウリンはインスリンの働きを高め、糖質の代謝を改善します。
運動後にタウリンを摂取したところ、グリコーゲンの回復が促進されました。(※147)
またネガティブエクササイズによる筋肉痛を減らしたり(※148)、筋破壊の指標であるトリメチルヒスチジンを減らしたり(※149)、骨格筋においてピルビン酸の前駆体となるスレオニンとセリン、グリシンの利用を高めて持久力を増加させたり(※150)することが期待されます。
摂取量としては、運動からの回復を促進する場合は運動後に3~5g、運動時の認知機能向上を目指す場合は2gを150mg程度のカフェインと同時に摂取すると良さそうです。
後述の通り、脂肪酸をミトコンドリアに運び入れるときにはカルニチンが必要とされますが、実はこの作用が起こるときに、十分なタウリンが存在することが必要なのです。(※140,※141)
タウリンは抑制性神経伝達物質として働き、また視床下部神経細胞からのアルギニンバソプレシン放出を調整し、腎臓での水分再吸収を調整する作用があるため、血圧を下げる効果が期待できます。
実際にタウリンを7日間に渡って一日6g摂取したところ、収縮期血圧が9.0mmHg、拡張期血圧が4.1mmHg減少したという研究もあります。(※142)
またタウリンとカフェインを含んだドリンクを飲んだことにより、認知機能が高まり多幸感がもたらされたという報告がありあます。(※143,※144,※145)
なお認知機能の改善はAkt-CREB-PGC1α経路の活性化によるものかもしれません。(※146)
なおタウリンはインスリンの働きを高め、糖質の代謝を改善します。
運動後にタウリンを摂取したところ、グリコーゲンの回復が促進されました。(※147)
またネガティブエクササイズによる筋肉痛を減らしたり(※148)、筋破壊の指標であるトリメチルヒスチジンを減らしたり(※149)、骨格筋においてピルビン酸の前駆体となるスレオニンとセリン、グリシンの利用を高めて持久力を増加させたり(※150)することが期待されます。
摂取量としては、運動からの回復を促進する場合は運動後に3~5g、運動時の認知機能向上を目指す場合は2gを150mg程度のカフェインと同時に摂取すると良さそうです。
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