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その他ペプチド ~大豆ペプチド~

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掲載日:2019.07.18
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大豆ペプチド

40歳以上のボディビルダーでしたら、「モリヤアミノアシッド」という製品をご存じでしょう。

これは大豆ペプチドの商品で、非常に味はマズかったのですが、当時としては画期的な製品でした。

そして21世紀になり、不二製油が大豆ペプチドを商品化します。
コンビニなどでドリンクが買えるようになり、流行りかける兆しがあったのですが、いつの間にか消えてしまいました。

不二製油のHPでも紹介されていますが、大豆ペプチドは同じ量の大豆プロテインに比べても筋損傷の回復を促進(※191)、コラーゲンの産生や(※192)抗酸化作用による紫外線からの肌のダメージ緩和(※193)などの効果のほか、ドーパミンを増やして軽度認知機能障害の患者の記憶力を改善したり(※194)、記憶テストの成績を向上させたり(※195)といった脳機能改善への効果も期待できます。

今後の普及に期待したいところです。
※191: Effect of soy-peptide intake on exercise-induced muscle damage. Japanese Journal of Society of Clinical Sports Medicine Volume: 15 Issue: 2 Page: 228-235

※192: Effects of soybean peptide and collagen peptide on collagen synthesis in normal human dermal fibroblasts. Int J Food Sci Nutr. 2012 Sep; 63( 6): 689-95. doi: 10. 3109/ 09637486. 2011. 652597. Epub 2012 Jan 20.

※193: Antioxidant Activity of Designed Peptides Based on the Antioxidative Peptide Isolated from Digests of a Soybean Protein J. Agric. Food Chem., 1996, 44 (9), pp 26192623

※194:Soy peptide dietary supplementation increases serum dopamine level and improves cognitive dysfunction in subjects with mild cognitive impairment Jpn. Pharmacol. Ther., 41, 67-74 (2013)

※195: Behavioral evidence for beneficial effects of soy peptide supplementation on higher brain function in healthy young volunteers. Jpn Pharmacol Ther. 41, 457-464 (2013)
  • 山本 義徳(やまもと よしのり)
    1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
    ◆著書
    ・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
    ・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
    ・サプリメント百科事典(辰巳出版)
    ・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
    など30冊以上

    ◆指導実績
    ・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
    ・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
    ・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
    ・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
    ・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
    その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

  • アスリートのための最新栄養学(上)
    2017年9月9日初発行
    著者:山本 義徳


[ アスリートのための最新栄養学(上) ]