ビタミンAの効果と過剰摂取
掲載日:2019.08.29
最後にビタミンAです。これがもっとも議論の出てくるところではないでしょうか。フィンランドで行われた有名な研究によれば、喫煙者に限り、βカロテン(ビタミンAの前駆体)を摂取することで死亡率が高まったとされています。
しかし一般にガンというものは数十年かけて大きくなっていくものです。フィンランドの研究では調査期間が5~8年ですから、βカロテンのサプリメントを摂取したときには既にガン細胞が体内にあったのかもしれません。
またβカロテンは抗酸化物質となりますが、そのときにビタミンCやEと一緒に働きます。しかし喫煙者は体内のビタミンCが少ないため、βカロテン自体が弱い活性酸素になってしまう場合があるのです。
ビタミンAについては、厚生労働省の報告では、「経口あるいは筋肉注射で適切に使用する場合、おそらく安全だ」とされています。
また一時的になにかの間違いで大量摂取してしまった場合もそれほど害はなく、むしろ大量を長期に渡って毎日摂取した場合に害が顕れるとされています。
よってビタミンAの場合も、普通にラベルに書いてある量を摂取するのならば、特に過剰性の心配はしなくていいと思われます。これについても詳しくは後述します。
しかし一般にガンというものは数十年かけて大きくなっていくものです。フィンランドの研究では調査期間が5~8年ですから、βカロテンのサプリメントを摂取したときには既にガン細胞が体内にあったのかもしれません。
またβカロテンは抗酸化物質となりますが、そのときにビタミンCやEと一緒に働きます。しかし喫煙者は体内のビタミンCが少ないため、βカロテン自体が弱い活性酸素になってしまう場合があるのです。
ビタミンAについては、厚生労働省の報告では、「経口あるいは筋肉注射で適切に使用する場合、おそらく安全だ」とされています。
また一時的になにかの間違いで大量摂取してしまった場合もそれほど害はなく、むしろ大量を長期に渡って毎日摂取した場合に害が顕れるとされています。
よってビタミンAの場合も、普通にラベルに書いてある量を摂取するのならば、特に過剰性の心配はしなくていいと思われます。これについても詳しくは後述します。
[ アスリートのための最新栄養学(上) ]