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食事で十分?

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掲載日:2019.09.12
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「栄養は食事から摂取すること。サプリメントに頼ってはいけません!」。

頭の古い栄養士や医者が言いそうな言葉です。
まず食事から十分にビタミンを摂取しようとすることの問題点を挙げましょう。

・農薬や除草剤の使用により、現在の野菜類は昔よりも栄養分が減っている。もちろん農薬や除草剤自体の悪影響も懸念される。
・忙しい現代人にとって、毎食自炊するのは無理な話。

・十分なビタミンは食物からは摂取不可能。たとえばビタミンEの冠状動脈疾患予防効果は1日に200IU以上の摂取が必要だが、食事から摂取できるのはせいぜい10IU程度である。免疫をアップさせるためにビタミンCを1g摂ろうとしたら、レモンを1kg食べなければならない。

・安全で栄養豊富な野菜を手に入れることはできるかもしれないが、非常に高価になると思われる。

ちなみに厚生労働省もこのあたりのことは分かっていると見えて、実は「妊婦は葉酸(ビタミンB群のひとつ)のサプリメントを摂取することを勧める」としています。国の立場としては、ビタミンは食事から十分に摂取可能だとしたいところでしょう。

しかし胎児の障害を防ぐため、妊婦が必要とする葉酸摂取量は、普通に食事で摂れる量を明らかに超えてしまっているのです。
また、ここでは詳しく触れませんが、野菜というのは食べられてしまわないように、もともと自分の中に「毒物」を仕掛けていることが多いのです。「アク」があるのも、そのためです。

無理して食べることはありません。
完全な食事プログラムを栄養士に毎日作ってもらう。三食とも自炊することにして、好き嫌いを言わずに食べる。

値段の高さには目をつぶって、ビタミンたっぷりの有機野菜を買い求める…。こういった条件をすべて満たすことができるのなら、もしかしたらビタミンの不足は起こらないかもしれません。でも、こんなのはムリな話です。またトレーニングする人は普通よりはるかに多くの栄養を必要とするのに、普通の人でさえ、ビタミンが不足していることのほうが多いのですから。

ならばサプリメントでビタミンを摂るようにしたほうが効率的ですし、また「このビタミンが足りないんじゃないか?」と不安になるようなこともありません。

実際問題として、ビタミンの摂り過ぎなんてことは起こりませんし、今では安くて良いビタミン製品がいくらでもあります。

ここは賢く、サプリメントに頼ることにしましょう。
  • 山本 義徳(やまもと よしのり)
    1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
    ◆著書
    ・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
    ・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
    ・サプリメント百科事典(辰巳出版)
    ・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
    など30冊以上

    ◆指導実績
    ・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
    ・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
    ・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
    ・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
    ・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
    その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

  • アスリートのための最新栄養学(上)
    2017年9月9日初発行
    著者:山本 義徳


[ アスリートのための最新栄養学(上) ]