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年間を通して使いたいサプリメント②:グルタミン、OKG

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掲載日:2016.09.26
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年間を通して使いたいサプリメント

◎グルタミン

グルタミンは非必須アミノ酸のひとつで、筋肉中にあるトータルアミノ酸の50~60%を含んでいます。ボディビルダーはハードワークで発生する有毒なアンモニアが増えるのを抑制するために、トレーニング中そして終了後直ちに大量のグルタミンを摂取します。筋肉が動いたとき、筋肉を成長させるのに有害なアンモニアが生成されます。

グルタミンはそのアンモニアと戦うために、筋肉から血液の中に流出します。筋肉内のグルタミンレベルが低くなると、筋肉の成長はほとんどできません。筋肉の成長は、筋肉内の高いグルタミンレベルと関連しているからです。

グルタミンが筋肉から流出したとき、我々の身体は他のアミノ酸(特にBCAA)からグルタミンを作ることにより筋肉のレベルを高く保とうとします。しかし、BCAAがグルタミンに再合成されるときに、トレーニング中に筋肉へ直接供給しているBCAAの仕事を奪います。ですから、ダイエット中は、BCAAを加えることも忘れないでください。

トレーニングや病気で身体にストレスを感じているとき、グルタミンは免疫システムをサポートするため、再補給するために筋肉から流出します。免疫システムは、筋肉成長よりも優先されます。つまり筋肉成長を促進するために筋肉内に十分なグルタミンを貯蓄する前に、免疫システムの為にグルタミンは使われるのです。

グルタミンレベルを増やす良い方法は、BCAAや良質のプロテインパウダーと共にサプリメントで摂取することです。そして、オーバートレーニングを避け、決して病気のときや疲れているときにトレーニングをしないことです。

筋肉内のグルタミンレベルを満たすために、トレーニング後2~3g取ってみてください。


◎オルニチン・アルファ・ケトグルタレイト(OKG)

オルニチン・アルファ・ケトグルタレイト(OKG)は、グルタミンと似た分子構造をしており、その効用は一つではありません。

まずは、アンモニアの除去です。OKGは体から余分なアンモニアを取り除いてくれます。アンモニアは、高タンパクの食事やハードトレーニングの結果生じる毒素であり、余分なアンモニアは、筋収縮、エネルギー生成、そして回復の妨げとなるのです。

またOKGは、必要に応じてアルギニンを生成してくれます。アルギニンは虚構度のストレス化にある場合や筋肉疲労が激しいとき、成人にとっては不可欠なアミノ酸です。それに加えてOKGは、それ自身をBCAAに変え、必要とあらばBCAAの蓄えを補給する事ができるのです。

また、OKGの最も大切な作用として、筋肉内のグルタミンレベルを上げてくれるという事があります。グルタミンは、筋肉内において最も消耗の激しいアミノ酸です。筋中のグルタミンレベルが低い場合、いくら正しい食事を取り、トレーニングをきちんと行っていても、筋肉の成長はストップしてしまいます。

2~4gを一日5回、食事と一緒に取ってみてください。

  • ■究極の筋肉を作り上げるためのボディビルハンドブック
    2013年6月20日第6版発行
    著者:クリス・アセート
    発行者:橋本雄一
    発行所:(株)体育とスポーツ出版社

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