ビタミンKの摂取方法と効果
掲載日：2020.04.23
動脈硬化への効果
K1は関係なかったのですが、K2を摂取したところ動脈の石灰化が抑制され、心臓血管系疾患による死亡率が半分に減少しています。他の原因による死亡率も26%低下しています。（※127）
また閉経期女性を対象にK1とビタミンDを同時に摂取したところ、動脈壁の弾力に良い影響が与えられたという報告もあります。（※128）
また閉経期女性を対象にK1とビタミンDを同時に摂取したところ、動脈壁の弾力に良い影響が与えられたという報告もあります。（※128）
その他健康への効果
ビタミンK2の摂取により、ウイルス性肝硬変から肝細胞癌への移行を防ぐ可能性が示唆されています。（※129）
またカルシウムやビタミンDとともにビタミンKを摂取したところ、高齢男性のインスリン抵抗性が改善しています。（※130）
K2には特に男性の前立腺癌と肺癌のリスクを減らす効果が高いようで、チーズを多く消費してK2の摂取量が多くなっていると癌のリスクや死亡率が低下するようです。（※131）
K1とK2両方に癌のリスクを減らす効果があるが、心臓血管系疾患による死亡率低下はK1にのみ認められ、K2には認められなかったという報告もあります。（※132）
なお肝臓における癌の成長を止める働きもあるようです。（※133）
またカルシウムやビタミンDとともにビタミンKを摂取したところ、高齢男性のインスリン抵抗性が改善しています。（※130）
K2には特に男性の前立腺癌と肺癌のリスクを減らす効果が高いようで、チーズを多く消費してK2の摂取量が多くなっていると癌のリスクや死亡率が低下するようです。（※131）
K1とK2両方に癌のリスクを減らす効果があるが、心臓血管系疾患による死亡率低下はK1にのみ認められ、K2には認められなかったという報告もあります。（※132）
なお肝臓における癌の成長を止める働きもあるようです。（※133）
ビタミンKの摂取方法
ビタミンKの成人男性の推奨摂取量は血液凝固を指標として定められており、成人男性は65μg、成人女性は55μgが一日の目安となっています。上限量は設定されていません。
「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン」では一日に250~300μgの摂取が推奨されています。平成19年における国民健康・栄養調査ではビタミンKの摂取量は平均で234.5μgなので、やや不足気味といったところでしょうか。
腸内細菌で合成されるため、不足の心配はなさそうですが、そうでもありません。ビタミンK欠乏食を与えたところ、血液の凝固因子が減少することが示されています。（※134,※135）
野菜類や納豆、卵、レバーなどを普段から食べない場合はサプリメントとして摂取することをお勧めします。この場合、K2として一日に100μg前後でいいでしょう。
「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン」では一日に250~300μgの摂取が推奨されています。平成19年における国民健康・栄養調査ではビタミンKの摂取量は平均で234.5μgなので、やや不足気味といったところでしょうか。
腸内細菌で合成されるため、不足の心配はなさそうですが、そうでもありません。ビタミンK欠乏食を与えたところ、血液の凝固因子が減少することが示されています。（※134,※135）
野菜類や納豆、卵、レバーなどを普段から食べない場合はサプリメントとして摂取することをお勧めします。この場合、K2として一日に100μg前後でいいでしょう。
※127： Dietary intake of menaquinone is associated with a reduced risk of coronary heart disease: the Rotterdam Study. J Nutr. 2004 Nov; 134( 11): 3100-5.
※128： Beneficial effects of vitamins D and K on the elastic properties of the vessel wall in postmenopausal women: a follow-up study. Thromb Haemost. 2004 Feb; 91( 2): 373-80.
※129： Role of vitamin K 2 in the development of hepatocellular carcinoma in women with viral cirrhosis of the liver. J Orthop Sci. 2000; 5( 6): 546-51.
※130： Effect of vitamin K supplementation on insulin resistance in older men and women. Diabetes Care. 2008 Nov; 31( 11): 2092-6. doi: 10. 2337/ dc 08-1204. Epub 2008 Aug 12.
※131： Dietary vitamin K intake in relation to cancer incidence and mortality: results from the Heidelberg cohort of the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC-Heidelberg). Am J Clin Nutr. 2010 May; 91( 5): 1348-58. doi: 10. 3945/ ajcn. 2009. 28691. Epub 2010 Mar 24.
※132： Dietary intake of vitamin K is inversely associated with mortality risk. J Nutr. 2014 May; 144( 5): 743-50. doi:10. 3945/ jn. 113. 187740. Epub 2014 Mar 19.
※133： Vitamin K and hepatocellular carcinoma: The basic and clinic. World J Clin Cases. 2015 Sep 16; 3( 9): 757-64. doi: 10. 12998/ wjcc. v 3. i 9. 757.
※134： Vitamin K deficiency from dietary vitamin K restriction in humans. Am J Clin Nutr. 1988 Mar; 47( 3): 475-80.
※135： Dietary induced subclinical vitamin K deficiency in normal human subjects. J Clin Invest. 1993 Apr; 91( 4): 1761-8.
※128： Beneficial effects of vitamins D and K on the elastic properties of the vessel wall in postmenopausal women: a follow-up study. Thromb Haemost. 2004 Feb; 91( 2): 373-80.
※129： Role of vitamin K 2 in the development of hepatocellular carcinoma in women with viral cirrhosis of the liver. J Orthop Sci. 2000; 5( 6): 546-51.
※130： Effect of vitamin K supplementation on insulin resistance in older men and women. Diabetes Care. 2008 Nov; 31( 11): 2092-6. doi: 10. 2337/ dc 08-1204. Epub 2008 Aug 12.
※131： Dietary vitamin K intake in relation to cancer incidence and mortality: results from the Heidelberg cohort of the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC-Heidelberg). Am J Clin Nutr. 2010 May; 91( 5): 1348-58. doi: 10. 3945/ ajcn. 2009. 28691. Epub 2010 Mar 24.
※132： Dietary intake of vitamin K is inversely associated with mortality risk. J Nutr. 2014 May; 144( 5): 743-50. doi:10. 3945/ jn. 113. 187740. Epub 2014 Mar 19.
※133： Vitamin K and hepatocellular carcinoma: The basic and clinic. World J Clin Cases. 2015 Sep 16; 3( 9): 757-64. doi: 10. 12998/ wjcc. v 3. i 9. 757.
※134： Vitamin K deficiency from dietary vitamin K restriction in humans. Am J Clin Nutr. 1988 Mar; 47( 3): 475-80.
※135： Dietary induced subclinical vitamin K deficiency in normal human subjects. J Clin Invest. 1993 Apr; 91( 4): 1761-8.
