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ヨウ素(ヨード)の不足と過剰摂取

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掲載日:2020.10.29
記事画像1
甲状腺ホルモンの構成成分となるヨードは70~80%が甲状腺に存在します。セレニウムの項で解説したとおり、甲状腺ホルモンはエネルギー代謝やタンパク合成、酸素消費能などに関係します。「ヨードチンキ」などで知られるように、ヨウ素には殺菌作用もあって、消毒液やうがい液にも使われます。

またヨウ素は海水中に多く存在し、海藻類や魚介類に多く含まれるため、日本人の食生活でしたら不足することはありません。
しかし世界的には山岳地帯や内陸部で海産物の摂取が少ないため、ヨウ素が不足しがちです。そのため、塩にヨードが添加されることもあります。
ヨードが不足すると血中の甲状腺ホルモンが減ります。すると甲状腺刺激ホルモンが出され、甲状腺が肥大したり甲状腺腫が起こったりすることがあります。

発展途上国では母体のヨード不足により、クレチン病という精神障害と神経障害を伴う子供の成長不全が発生しています。逆にヨードを過剰摂取すると、過剰なヨードが甲状腺に蓄積されて甲状腺の機能が阻害され、やはり甲状腺ホルモン産生が低下することがあります。
一日に昆布15g(ヨードとして35mg)を55~87日間摂取したところ、甲状腺機能低下が起こったという報告があります。(※89)また妊婦の摂取したサプリメントに間違って大量のヨードが入っており、産まれた子供が甲状腺機能低下症だったという報告もあります。(※90)
なお原発事故の際にヨード摂取が話題となりました。放射性物質である放射性ヨウ素が体内に入ると甲状腺に集まり、甲状腺がんの原因になります。
しかしあらかじめヨードを大量に摂取しておくと、放射性ヨウ素が甲状腺に入るのを防げるというわけです。この場合、一回に76mgのヨードを摂取するように推奨されています。
原発事故が起こった場合、今後は普通にヨウ素剤が配られると思いますが、そうならなかった場合は昆布出汁を多めに飲んだり、サプリメントで摂取したりするようにしましょう。なお油と一緒に摂取することで吸収率が高まります。
ただし放射性ヨウ素が体内に取り込まれてからでは、意味がありません。長期に渡ってヨードを摂取するのは過剰摂取の問題が起こりますが、放射性物質の害が懸念されるときのみ使うくらいでしたら問題はありません。
国際原子力機関(IAEA)の資料によれば、300mgを一回摂取しても副作用が出るのは100~1000万人に一人の確率であり、ポーランドでは小児1050万人にヨード剤を与えても副作用は報告されなかったとのことです。



※89: Suppression of thyroid function during ingestion of seaweed"Kombu" (Laminaria japonoca) in normal Japanese adults. Endocr J. 2008 Dec; 55( 6): 1103-8. Epub 2008 Aug 9.

※90: Perinatal goiter with increased iodine uptake and hypothyroidism due to excess maternal iodine ingestion. Horm Res. 2009; 72( 6): 344-7. doi: 10. 1159/ 000249162. Epub 2009 Oct 21.
  • 山本 義徳(やまもと よしのり)
    1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
    ◆著書
    ・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
    ・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
    ・サプリメント百科事典(辰巳出版)
    ・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
    など30冊以上

    ◆指導実績
    ・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
    ・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
    ・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
    ・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
    ・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
    その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

  • アスリートのための最新栄養学(上)
    2017年9月9日初発行
    著者:山本 義徳


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