<ストレスと高血糖・低血糖>糖質代謝と低血糖②
掲載日:2017.02.03
ストレスと高血糖
血糖の調節
身体の中で糖を一番多く使う臓器は脳ですが、実は脳には糖を貯蔵する機能が殆どありません。だから、ほぼ一定に保たれているはずの血糖が何らかの理由で下がってしまうと、脳機能は大変な事になりますね。そこで、それを回避するために自律神経やホルモンがいつも調節をしています。
血糖上昇に最初に働くのが、副腎皮質ホルモンと成長ホルモンです。ヒトはストレスを受けるとコルチゾールやカテコールアミン等の濃度が上昇し、糖新生を増加させます。簡単に言うと、糖をたくさん作り出してしまうのです。そして血糖値を上昇させてしまいます。
糖新生とは、筋肉を壊して中のグリコーゲンを取り出すことです。飢餓状態になって、糖がずっと入ってこないときの緊急措置として行われる手段です。ストレスを受けると、その緊急措置を急に行ってしまいます。せっかく作った筋肉を壊していくことになり、もったいないですね。この場合、ストレスは肉体的、精神的などの種類に限りません。全て同じ反応を示します。
血糖コントロールが急激に悪化する時は、ストレス状況をチェックし、意図的にストレスコントロールを行ってください。ストレスの感じ方は人によって皆違います。我慢強く、体の症状がかなりひどくならないと気付かない方もいます。注意が必要です。
血糖上昇に最初に働くのが、副腎皮質ホルモンと成長ホルモンです。ヒトはストレスを受けるとコルチゾールやカテコールアミン等の濃度が上昇し、糖新生を増加させます。簡単に言うと、糖をたくさん作り出してしまうのです。そして血糖値を上昇させてしまいます。
糖新生とは、筋肉を壊して中のグリコーゲンを取り出すことです。飢餓状態になって、糖がずっと入ってこないときの緊急措置として行われる手段です。ストレスを受けると、その緊急措置を急に行ってしまいます。せっかく作った筋肉を壊していくことになり、もったいないですね。この場合、ストレスは肉体的、精神的などの種類に限りません。全て同じ反応を示します。
血糖コントロールが急激に悪化する時は、ストレス状況をチェックし、意図的にストレスコントロールを行ってください。ストレスの感じ方は人によって皆違います。我慢強く、体の症状がかなりひどくならないと気付かない方もいます。注意が必要です。
低血糖症
低血糖症状の発症機序
低血糖とは、血糖値が高血糖と低血糖の間を乱降下する状態する状態を言います。重症になると、高血糖にはならずに、低血糖のままの状態が続きます。低血糖は、まだまだ医療現場であまり知られていませんので、低血糖症の方が病院に行っても、そう診断されないこともあるようです。
血糖値がホルモンや自律神経で調節されていることはお話ししましたが、ジャンクフードの過剰摂取や自律神経の異常などでホメオスターシスが破綻すると、低血糖が発生し易くなります。
子供の頃、ゲーセンでドライブゲームをやったことがあります。今の本格的なゲームと違い、ランニングマシンの走行ベルトのようなモノに描かれた蛇行している道の上を、手前にくくり付けられたおもちゃの自動車で走らせるような造りでした。ただハンドルさばきだけで左右に車を動かし、マシンの上に描かれた道からはみ出さないように走るというシンプルなものでした。
ハンドルを切るタイミングと、車の方向が変わる早さに時間差がありました。だから車が右に行く頃には、道が左に曲がっているのです。一生懸命ハンドルを左右に切るのに、車はちっとも路上を走ってくれません。これが本当の路上なら危険運転もいいところ。頭の中はパニック状態、イライラしているうちにゲームオーバーしてしまいました。
血糖値が下がると人間の頭の中も、ホルモンや自律神経を使って血糖値を上げようとします。なかなか上がらなければ、一生懸命“上げろ、上げろ”と命令を出し続けます。やっと上がり始めたと思ったら、急上昇してしまいます。今度は、“下げろ、下げろ!”。急降下です。頭の中はパニックです。しかし、人間にはゲームオーバーはありませんから、これを繰り返しながら、断続的に生きていくのです。
日常でこんなことが頻繁に起きれば、持ち主は疲れ切ってしまいますね。
低血糖は、アメリカでは大きな社会問題として取り上げられてます。推定2~4千万人もの低血糖患者がいるそうですが、日本では精神疾患と診断されるケースも多く、長期に渡って抗うつ剤などを投与されているのに症状が改善しない方も多く見られます。もちろん、原因が低血糖の場合は、低血糖を改善させない限りは良くなりませんね。
少し前に、朝投稿する子供たちの列に重機が突っ込んで子供たちが亡くなった、というニュースを見ました。運転していた青年は“突然、意識を失った”と言っていたそうですが、私はもしかしてこれは低血糖から来るものではないか、と思いました。
血糖値がホルモンや自律神経で調節されていることはお話ししましたが、ジャンクフードの過剰摂取や自律神経の異常などでホメオスターシスが破綻すると、低血糖が発生し易くなります。
子供の頃、ゲーセンでドライブゲームをやったことがあります。今の本格的なゲームと違い、ランニングマシンの走行ベルトのようなモノに描かれた蛇行している道の上を、手前にくくり付けられたおもちゃの自動車で走らせるような造りでした。ただハンドルさばきだけで左右に車を動かし、マシンの上に描かれた道からはみ出さないように走るというシンプルなものでした。
ハンドルを切るタイミングと、車の方向が変わる早さに時間差がありました。だから車が右に行く頃には、道が左に曲がっているのです。一生懸命ハンドルを左右に切るのに、車はちっとも路上を走ってくれません。これが本当の路上なら危険運転もいいところ。頭の中はパニック状態、イライラしているうちにゲームオーバーしてしまいました。
血糖値が下がると人間の頭の中も、ホルモンや自律神経を使って血糖値を上げようとします。なかなか上がらなければ、一生懸命“上げろ、上げろ”と命令を出し続けます。やっと上がり始めたと思ったら、急上昇してしまいます。今度は、“下げろ、下げろ!”。急降下です。頭の中はパニックです。しかし、人間にはゲームオーバーはありませんから、これを繰り返しながら、断続的に生きていくのです。
日常でこんなことが頻繁に起きれば、持ち主は疲れ切ってしまいますね。
低血糖は、アメリカでは大きな社会問題として取り上げられてます。推定2~4千万人もの低血糖患者がいるそうですが、日本では精神疾患と診断されるケースも多く、長期に渡って抗うつ剤などを投与されているのに症状が改善しない方も多く見られます。もちろん、原因が低血糖の場合は、低血糖を改善させない限りは良くなりませんね。
少し前に、朝投稿する子供たちの列に重機が突っ込んで子供たちが亡くなった、というニュースを見ました。運転していた青年は“突然、意識を失った”と言っていたそうですが、私はもしかしてこれは低血糖から来るものではないか、と思いました。
[ アスリートのための分子栄養学 ]