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ストロング安田の筋トレ最高!各界に広げよう筋トレの‟WA・輪・和” 第23回 筋トレは自分自身の精神安定剤 吉川和彦

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[ 月刊ボディビルディング 2011年3月号 ]
掲載日:2017.04.21

筋トレの輪

筆者(左)と吉川氏

筆者(左)と吉川氏

日本各地のフィットネスクラブの存在は有意義で、多くの筋トレ愛好家に多大なる影響を与えています。主な目的である健康増進はもとより、数々の出会いを演出するという素敵な副産物もあります。三度の飯よりボディビル好きな私も、過去に何度かフィットネスクラブのメンバーでいた期間があります。そんな私がアメリカ生活にピリオドを打ち、2001年に帰国して通い始めたフィットネスクラブで出会った現役ラガーマン吉川和彦さん(ニックネーム・マリオ)を今回紹介します。ちなみに吉川さんは無類の筋トレ愛好家で、私の筋トレパートナーでもあります。今回は建築士業界を代表して吉川さんの筋トレ観を大いに語って頂きます。
STRONG(以下ST):私のトレパートナーとして前々から、吉川さんの筋トレに対するどん欲な姿勢にインタビューをお願いしたいと思っていました。

吉川:自分こそストロングさんと出会い、一緒にトレーニングがする事が出来て幸せです。本当に人生観が変わりました。堅いかな〜(笑)。

ST:大げさですね!確か8年前にフィトネスクラブで出会った当初は早朝の同じ時間帯で、お互い軽く挨拶を交わす程度でしたよね?

吉川:当時はストロング安田さんの存在を知らず、一生懸命トレーニングをされている方だなと思っていました。

ST:私の記憶では当時、吉川さんは筋トレ以上にエアロビクスのレッスンを熱心に受けられていましたよね?

吉川:ラグビーがメインだったので、筋トレ以上に心肺機能を高めたいとの思いからエアロビクスのレッスンを頻繁に受けていました

ST:そうそう、出会って親しく話をするようになった頃にマスコミを賑わす耐震偽装の姉歯問題が話題になっており、一級建築士の吉川さんの事も心配しましたよ。その後、お仕事に影響は無かったですか?

吉川:そりゃ〜ありありです。姉歯事件の影響で仕事の進捗に時間がかかるようになり、今でも尾を引いています。

ST:具体的には?

吉川:行政に対して行う確認申請がそれまでは21日程度だったのですが、3倍以上かかるようになりました。

ST:3倍とはかなり仕事の進捗に支障をきたしますね!建築業界では施主を除き現場ではトップであり"先生"の立場ですよね?

吉川:はい、そうです。

ST:それで今日から吉川先生と呼ばせて頂きます。

吉川:いやいや、マリオでお願いします(笑)。

ST:またまた、冗談を!

吉川:暗い雰囲気が嫌いなので、常に笑の絶えない環境に身を置きたいと思っています。だから親父ギャグばかり言ってしまうのでしょうね。
平成8年関西クラブ No 1の六甲クラブに勝利!

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ST:日本に一級建築士の方は何人おられますか?

吉川:今現在登録されているのが30万人ですが、なかには引退されたり亡くなられた方もいるので現役では20万人ぐらいだと思います。

ST:士業としての試験はかなりの難関ですよね?

吉川:合格率は一桁だったと思います。自分の場合は4年ぐらいかかりましたがね。

ST:それは早い方なのですか?

吉川:いえいえ、20代で免許を取られる事が多く、自分は38歳でしたから遅い方です。

ST:そんな難関の試験に受かった時のお気持ちは?

吉川:建築士の仕事をするには当然必要な資格なので、取らないと仕事が出来ないと思っていました。年に一度の受験の2年目で学科が受かり、4年目で製図が受かりました。

ST:建築士は建物をビルドアップする仕事で、筋トレ(ボディビル)は肉体を造り上げる行為ですが、共通点はありますか?

吉川:はい、それはありますね。無いものから形を作るという事では非常に共通点があり、建物か人間かの違いです。ただ建築の場合は大体想像は出来ますが、身体造りには自分のイメージ通りに造り上げる事は難しいと思います。

ST:それでは定番の質問ですが、筋トレを始めたきっかけをお聞かせ下さい。

吉川:ラグビーの補強です。ポジションは12番で右センターでした。

ST:パワーが必要なポジションなのですか?

吉川:パワーも必要ですし怪我をしない身体を作る意味でも筋トレは必要でした。

ST:今までに通った事のあるボディビルジムやフィットネスクラブは?

吉川:27歳の頃に淡路トレーニングセンターに通っていました。

ST:大阪市内の磯波さんのところですね?

吉川:最初の頃は知識もなくひたすら4時間も筋トレをし、磯波会長に「やり過ぎやっ!」と怒られた事があります。また、筋トレをやり過ぎ怪我をした事もあります。その後、引っ越しを機に京橋に出来たばかりのフィットネスクラブに通うようになりました。

ST:そのフィットネスクラブのオープンの事はよく覚えています。

吉川:実はワールドジム大阪にしようかとも迷ったのですが、両方を見学してオープンしたばかりの真新しくて綺麗なフィットネスクラブに魅せられて入会しました。その後、ゴールドジム梅田に通うようになりました。

ST:それでは筋トレのルーティンをお聞かせ下さい。

吉川:以前は週に4回でしたが、ここ数カ月は週3回のヘビーデューティトレーニングをしています。
・月曜日/肩、腕
・火曜日/オフ
・水曜日/脚
・木曜日/オフ
・金曜日、胸、背
・土曜日/オフ
・日曜日/ラグビー練習・試合
ヘビーデューティで筋肉を追い込む吉川氏_1

ヘビーデューティで筋肉を追い込む吉川氏_1

ST:吉川さんにとってヘビーデューティトレーニングはどのようにとらえておられますか?

吉川:ヘビーデューティトレーニングは、いままでやってきた基本的なセット法と比較するととても有効で効率的なトレーニング法だと思います。ただ最初は高重量を扱う事で自分自身の関節が絶えられるのだろうかという不安がありました。それがそのような事は全く無く、逆に怪我をしなくなりました。ヘビーデューティトレーニングをする前は、肉離れや関節痛を抱えながらだましだましやっていました。

ST:確かに極端にトータルのレップ数が少ないので、関節には負担がかからないでしょうね。今後もヘビーデューティトレーニングを継続されるのですか?

吉川:できればあれこれアレンジでしてみたいと思っています。もちろん基本的にはマイク・メンツァー氏の信者で、最近ではネットで動画や情報を収集しています。新たな動画や情報を得る事も刺激になっています。

ST:私も時折、ネット上の動画で故マイク・メンツァー氏との再会を楽しんでいます。そんな吉川さんの筋トレではバルクアップ、パワーアップ以外の目的は何かありますか?

吉川:現役のラガーマンとしてラグビーの試合や練習で怪我をしない身体造りが目的になります。それでもヘビーデューティトレーニングで高重量を扱う筋トレの充実感やパンプ感に魅せられています。

ST:現役ラガーマンとしてグラウンドを駆け回る事と筋トレの関係をお聞かせ下さい。

吉川:一言で言うと"充実感"ですね。また、仕事柄机に向かう事が多いので身体を動かす事は精神安定剤の役目があり、生きていく上での全てです。

ST:ラグビーでの怪我とはどのように対処されていますか?

吉川:大きな怪我あまりはしないですが、怪我をしたとしても筋トレは休まないです。筋トレで筋肉を動かしながら治します。その方が治りも早いです。

ST:筋トレやバルクアップ、サプリメントなどの主な情報源は何ですか?

吉川:周りの筋トレ仲間から聞いたりする事も多いですし、主には雑誌とインターネットですね。

ST:ハードに筋トレをやり込むと、設計士という職業柄細かな仕事に支障をきたしませんか?

吉川:それは逆です。筋トレをやり込む方が仕事に集中でき雑念が取り払われ効率が良くなります。

ST:毎回の早朝トレーニングでも親父ギャグからスタートしますが、当然、私のように寛大で理解してくれる人ばかりではないですよね?

吉川:誰が親父やねん!分かってもらえるまで努力します(笑)。
ヘビーデューティで筋肉を追い込む吉川氏_2

ヘビーデューティで筋肉を追い込む吉川氏_2

ST:ところで吉川さんにとって筋肥大に必要な事は何ですか?

吉川:最初は疑心暗鬼だったのですが、最近ヘビーデューティトレーニングをしています。それにハードな筋トレに加え休養と栄養です。

ST:それら休養と栄養を具体的にお聞かせ下さい。

吉川:特に7〜8時間の十分な睡眠と高たんぱくな食事にサプリメントです。具体的には筋トレ前のアミノ酸(BCAA)に筋トレ後のプロティン補給です。

ST:筋トレで得たものって、筋肉以外に何かありますか?

吉川:それは集中力です。また、汗を流した後のビールは最高で、筋トレで出会った仲間の存在です。

ST:吉川さんにとって筋トレってどんな存在ですか?

吉川:一生やり続けていきたい事です。70歳でも80歳でも生きている限りやっていたいです。

最後に

平成5年花園第2グランドにてオーバー交流試合

平成5年花園第2グランドにてオーバー交流試合

今回の推薦文も書いて頂き09年3月号にこのコーナーに登場して頂いた国立民族学博物館・准教授である樫永真佐夫さんともほぼ同時期にフィットネスクラブで出会い、それから長いお付き合いをさせて頂いいます。そんな彼らとの出会いからお付き合いへの発展は「これぞ筋トレの輪だ」と自負できる私の自慢でもあり財産でもあります。
樫永真佐夫氏

樫永真佐夫氏

吉川さんとは、某大手フィットネスクラブでトレーニングしていて知り合いました。ご覧の通り、ぱっと見は、萬屋錦之介や北大路欣也など、往年の時代劇スターみたいな硬派です。でも実際は、笑顔とオヤジギャグを絶やさない、気配りの細やかな人で、オモロ~い人です。ラガーなので、プライベートでもよこしまシャツを愛用していますが、もちろん心はよこしまではありません。

トレーニングでは、有酸素運動と無酸素運動を、いつもまんべんなく禁欲的にこなしているので、頭が下がります。それに、集中力がすごいです。そのせいでしょう、見かけをはるかにこえた怪力で、高重量をもちあげます。トレーニングパートナーによると、お尻も、カリブの短距離ランナーのような、「プリッ!」とした、なかなかのものに仕上がっているそうですよ。きっと自己管理できているからですね。吉川さんからはいろいろな面で、いい刺激をいつももらっています。みんなで真似して、日本中をいいお尻の人だらけにしましょう!
  • ストロング安田(本名・安田強・やすだつよし)
    1964年京都府福知山市出身。
    地元の高校卒業後に半導体メーカーに就職し、28 歳でボディビル留学と称して米国ロサンゼルスに移住。その際、コンテストビルダーとしても活動の場を日本からアメリカに移す。渡米後に故マイク・メンツァーを師と仰ぎ、ヘビーデューティートレーニングの直接指導を受ける。2001年日本に帰国し、STRONG株式会社(http://www.strongcompany.co.jp)代表取締役として会社経営に邁進し現在に至る。
    身長171cm・体重84kg、京都府在住、既婚一女一男の家族4 人、血液型A、趣味は筋トレと読書、自称日本一のノーチラスマニア。へビーデューティトレーニング研究会会長

  • 吉川和彦(よしかわ・かずひこ)
    職業:吉川和彦建築研究所主宰・一級建築士
    生年月日:1962年7月30日(48歳)
    出地:大阪市
    身体サイズ:身長160cm、体重76kg
    連絡先:大阪府大阪市旭区新森1-7-3-636
    TEL:06-6958-4513 / FAX:06-6958-4514
    電子メールアドレス:ka-yoshikawa@castle.ocn.ne.jp
    筋トレ歴:25年
    好きな言葉:ノーペイン・ノーゲイン・ノーフェイト
    ニックネーム:マリオ

[ 月刊ボディビルディング 2011年3月号 ]

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