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ビルダー教養講座 やさしいボディビル英語⑮

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[ 月刊ボディビルディング 1973年4月号 ]
掲載日:2017.10.10
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高山勝一郎

~~~~レペティション~~~~

 training(トレイニング)にあたって、何回で何セット行うか、schedule(スケデュール)を立てることが大切である。

 その運動(exercise エクササイズ)の動作回数を repetition(レペティション)という。略して rep(レップ)複数で reps.(レップス)ともいっており、海外の雑誌ではたいてい reps.で通している。

 これは repeat(リピート)からきている。すなわち、「くり返す」という動詞である。

 少し高尚な文例を挙げると、History repeats itself.(ヒストリー リピーツ イツセルフ)
「歴史はくり返す」などと使う。

 「私はこの種目を8回行います」というのは
"I do eight reps.in this exercise"(アイ ドゥ エイトレプス インジス エクササイズ)である。もちろん、"I do eight repetitions in this exercise." といってもいいのである。

~~~~セット~~~~

 何回かの repetitionsが1set(ワンセット)になる。

 set とは、組合わせということだが庭球などでは一勝負を set と称する。

 さて文例。
「私はこの種目を5セットやります」は、
"I do five sets in this exersise."
(アイ ドゥ ファイブ セッツ インジス エクササイズ)である。

 もう少し具体的に「私はシットアップを20回を1セットにして5セットやります」といいたいときにはどうなるか。
"I do five sets of twenty reps in the sit-up."
(アイ ドゥ ファイブ セッツ オブ トゥエンティ レプス インザ シットアップ)といえばよい。

 sets と reps は of でつないでしまうのである。

~~~~何回の何セット?~~~~

 では質問する側の例
「あなたはベンチプレスを何回の何セットやっていますか?」
"How many sets and reps do you do in bench-presses?"
(ハウメニー セッツ アンド レプス ドゥユードゥ イン ベンチプレッシーズ)ときく。

 答えは "I do three sets of ten reps."(アイ ドゥ スリーセッツ オブ テンレプス)
「10回の3セットです」というふうに簡単にしてよい。
in the bench-presses(インザ ベンチプレッシーズ)は省略できるのである。

do のかわりに employ(エンプロイ)すなわち「採用する」という動詞を使うことができる。

 先ほどの質問なら "How many sets and reps do you employ for bench-presses?"
(ハウメニー セッツ アンド レプス ドゥ ユー エンプロイ フォア ベンチプレッシーズ)となる。do が employ になると前置詞の in が for に変わるところにご注意ありたい。もっとも、このへんは厳格な規定があるわけではなく、in になったり for になったり of になったり on になったり、そのときの前後関係で使いわけているようである。

 ちよっと変化させて、「彼は各種目とも8回の3セットで行なっている」というときには、
"He employs three sets of eight reps for each exercise"
(ヒー エンプロイズ スリーセッツ オブ エイトレプス フォア イーチ エクササイズ)となる。

~~~~ウェイト~~~~

 重量もトレーニングの大切な要素である。

 「私はいつも100kgでスクワットをやっています」
"I usually exercise with 100 kilogrammes in the squat"
(アイ ユージュアリー エクササイズ ウイズ アハンドレッド キローグラムズ インザ スクウォット)などというのが普通である。

 use(ユーズ)(使う)という動詞もよく使われる。
"Use as heavy weight as possible"(ユーズ アズ ヘビー ウェイト アズ ポッシブル)とよく雑誌に出ている。
「できるだけ重いウェイトを使用せよ」ということである。

 "I do this exersise with as heavy weight as possible."もうこれぐらいの文章なら意味もおわかりであろう。ではまた来月。
(筆者は政府公認通訳、科学技術翻訳士、株式会社国際交流サービス社長)
[ 月刊ボディビルディング 1973年4月号 ]

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