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女性のためのボディビル

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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.12.06

あなたのスタイルはあなたが作る

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 美しくなりたいーー女性であれば、だれでもこう願うのは当然でしょう。ところが、今から一世代ほど前には、この女性共通の欲望も積極的にあらわすことが出来ないような気風がありました。しかし、世の中が変わり現代では、女性の美は作り出されるものだという考えになってきています。

 そして、今私達のやっているトレーニングは、7才の子供から70才の老人まで、無理なく効果的にやれるので現代病のひとつである肥満体も簡単に真す事が出来ます。と言うのも、その人の体力と目的に合ったトレーニング・システムが自由自在に組め、からだだけではなく器具を使用するので驚く程効果が早くあらわれるからです。

 このような、トレーニングにより武育センターから4名のミス・コンテスト代表が難関を突破してえらばれました。

 彼女達も始めから良い体をしていたのではなく何ケ月かのハード・トレーニングを忠実に守り、休まずに続けたからこそ素晴らしいプロポーションが作り出されたのです。

 日常のトレーニングはもちろん一番大切な事ですが、彼女達の場合は代表にきまってからが特に大変でした。裏話になりますが、彼女達に内緒でこの人ならこの期間(本舞台)までまだまだここまで真す事が出来ると言う自信を持って勝手にサイズを作って提出してしまったのです。157センチを158センチに…バスト82センチを85センチに…足首を19センチ以下に…ウエストをあと5センチから8センチ細く…と直すとこだらけで、夜トレーニングの夢も何度か見る位でした。

 そして、私の自信を持っていたとおり彼女達は見事に期待に答えてくれました。そして人間の体というものは、きたえる事によって短期間で作り変える事が出来る事をあらためて知り指導をしているしあわせをしみじみ味わったのです。
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 しかし、ミス・コンテストというものは、プロポーションが良いだけでは駄目な事も知りました。歩く練習、お化粧の練習、スマイルの練習…と何もかもそろっていないと駄目なのです。ところが全員ハイヒールは始めての上、お化粧も始めてということで2〜3日の特訓では何もたいした事は出来ず、そのまま本舞台へあがりました。心配していたとおりです。足はふらふらしており顔はこわばって、見ている私ははらはらのしどおしでした。あとでききますと本人達は一生懸命笑っていたそうです。(でも私にはどうしてもこわい顔にしか見えなかったのですがね…)

 他の出場者の方々とくらべて、顔、体、教養、と負けないだけのものを持っていたのですが、私の片手落ちで(体作りで頭が一杯だったものですから…)せっかくボディビルできたえられた素晴らしいプロポーションを十二分に生かしきれなかった事を残念に思うと共に、来年こそボディビル界から素晴らしいミスが誕生するのではないかと期待いたしております。

 一昔前のミス達と異なり現代は健康美という事を大変重視されている点からもチャンスを与えられているように思われ、指導しております私もファイトをもやしております。

 しかし、私もミス・コンテスト者ばかりに一生懸命になっているのではありません。

 これは、あくまでもごく一部であって、武育センターに来られている全部の女性が健康で美しく男性に愛される素晴らしい女性になっていただくよう努力致しております。

(武育センター.中田信子)

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