初出場で’70ミスター日本9位に入賞
ニュー・スター誕生《佐藤大機》
月刊ボディビルディング1971年1月号
掲載日:2018.06.07
'70ミスター日本コンテストは、10月3日、大阪毎日ホールで78名の選手が参加して行なわれたが、大阪に向かう新幹線の車中でビールを飲み過ぎて腹をこわす、という最悪のコンディションにもかかわらず、初出場で9位入賞という離れ技をやってのけたどえらい新人が現われた。千葉県出身、27才の佐藤大機選手である。とにかく、これほど華々しいデビューを飾った選手は少ないだけに大変な素質があるといえるだろう。
9才の時から柔道をやり始めたがボディビルを開始したのは21才の時(昭和40年の末)というからボディビル歴は5年ということになるが、本格的にトレーニングしたことはないという。その佐藤選手のデビューのキッカケになったのがミスター千葉コンテストである。昨年7月から吉田実選手('69ミスター日本)にあこがれて、吉田選手がコーチをしている東京小岩の第ーボディビル・センターで練習していたが、9月27日に行なわれた第1回ミスター千葉コンテストに友人のすすめで何となく出場し、並いる強豪を押しのけて楽勝してしまった、というからそら恐ろしい。
しかし、現在は、素質に甘えることなく、週3〜4日、1日2時間のトレーニングは欠かさない。今年のミスター日本コンテストを目指し、体全体のバランスを考えながら、腕肩を中心に、デフィニションを落とさないようにバルクをつけることに専念している。昨年のミスター日本コンテストで一流ビルダーをまのあたりにし「大いに発奮した」が「でも、現在はこれといったトレーニング法がなかなかつかめなくて、暗中模索していますが、男として、もう引き下がれない」そうである。
体もポージングもまだまだ荒けずりだが、男らしく引きしまった顔には、気迫が満ちあふれ、不思議な魅力を感じさせる。次回のコンテストがーつの試練になるだろうが、必ずや大躍進が期待できるだろう。この大新人を温かく見守ってやろうではないか。ガンバレ大機!
9才の時から柔道をやり始めたがボディビルを開始したのは21才の時(昭和40年の末)というからボディビル歴は5年ということになるが、本格的にトレーニングしたことはないという。その佐藤選手のデビューのキッカケになったのがミスター千葉コンテストである。昨年7月から吉田実選手('69ミスター日本)にあこがれて、吉田選手がコーチをしている東京小岩の第ーボディビル・センターで練習していたが、9月27日に行なわれた第1回ミスター千葉コンテストに友人のすすめで何となく出場し、並いる強豪を押しのけて楽勝してしまった、というからそら恐ろしい。
しかし、現在は、素質に甘えることなく、週3〜4日、1日2時間のトレーニングは欠かさない。今年のミスター日本コンテストを目指し、体全体のバランスを考えながら、腕肩を中心に、デフィニションを落とさないようにバルクをつけることに専念している。昨年のミスター日本コンテストで一流ビルダーをまのあたりにし「大いに発奮した」が「でも、現在はこれといったトレーニング法がなかなかつかめなくて、暗中模索していますが、男として、もう引き下がれない」そうである。
体もポージングもまだまだ荒けずりだが、男らしく引きしまった顔には、気迫が満ちあふれ、不思議な魅力を感じさせる。次回のコンテストがーつの試練になるだろうが、必ずや大躍進が期待できるだろう。この大新人を温かく見守ってやろうではないか。ガンバレ大機!
(小沢)
★べント・アーム・プルオーバー
★インクライン・プレス・ウイズ・ダンべル
★ハイ・プルアップ
★レッグ・レイズ・オン・ベンチ(このポディでアーチをつくる種目は、強い腹筋の力を要する)
上左★レッグ・レイズ上右→中→下★シット・アップ(20kgのプレート1〜2枚を持って行なう。佐藤選手のトレーニングには、みごとな腹筋が示すとおり、やはり腹筋を鍛える種目が多い。)
身長170cm、体重75kg、胸囲118cm、腕囲38cm
月刊ボディビルディング1971年1月号
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