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《七〇年海外コンテスト特集》

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月刊ボディビルディング1971年6月号
掲載日:2018.05.08

AAUミスター・アメリカ・コンテスト

何回かの挑戦の後、みごとミスター・アメリカのタイトルを手中に収めたディカーソン

何回かの挑戦の後、みごとミスター・アメリカのタイトルを手中に収めたディカーソン

 AAUミスター・アメリカ・コンテストは、昨年6月14日土曜日、カリフォルニア州のカルバー市にある退役軍人記念講堂において、午後8時より、29名の選手が参加して盛大に開催された。その毛結果、ロスアンゼルスのクリス・ディカーソンが、このところ進境著しいオハイオ出身のケン・ウォーラーを破り初優勝を遂げた。(彼は、その後9月19日に行なわれたNABBAミスター・ユニバースでもアマチュアのショートマン・クラスで優勝している。
 また、3位には十代の王者ケイシー・ビェター、4位にはニュー・ジャージー州のビル・セント・ジョン、5位にはオレゴン州のチャールズ・アマトがそれぞれ入賞した。
2位に入賞したケン・ウォーラーは、'69ミスター・ジュニアUSAで優勝、'70ジュニア・ミスター・アメリカで2位と、その成長は目を見張るばかりだ

2位に入賞したケン・ウォーラーは、'69ミスター・ジュニアUSAで優勝、'70ジュニア・ミスター・アメリカで2位と、その成長は目を見張るばかりだ

3位入賞のケイシー・ビェターであるが、ベスト・アーム(腕)、ベスト・チェスト(胸)、ベスト・バック(背)と3つの部分賞を獲得した

3位入賞のケイシー・ビェターであるが、ベスト・アーム(腕)、ベスト・チェスト(胸)、ベスト・バック(背)と3つの部分賞を獲得した

ニュー・ジャージー出身のビル・セント・ジョンは69年の大会と同じく4位に入賞

ニュー・ジャージー出身のビル・セント・ジョンは69年の大会と同じく4位に入賞

左から、3位 ケイシー・ビェター、1位 クリス・ディカーソン、2位 ケン・ウォーラー

左から、3位 ケイシー・ビェター、1位 クリス・ディカーソン、2位 ケン・ウォーラー

ジュニア・ミスター・アメリカ・コンテスト

 5月17日、ニューヨークで行なわれたAAUジュニア・ミスター・アメリカ・コンテストは、25人の選手が参加し、各洲から選出された8人の審査員により審査が行なわれた。
 その結果、371点を集めたクリス・ディカーソンが優勝した。なお、2位は361点のケン・ウォーラー、3位は311点のアニバル・ロベス、4位は306点のカール・スミス、5位は302点のジム・ハントレーと決定した。
左から1人おいて、1位 クリス・ディカーソン、2位 ケン・ウォーラー、そしてモスト・マスキュラー3位のビル・クラント

左から1人おいて、1位 クリス・ディカーソン、2位 ケン・ウォーラー、そしてモスト・マスキュラー3位のビル・クラント

モスト・マスキュラー・マン・コンテストでも優勝したクリス・ディカーソン

モスト・マスキュラー・マン・コンテストでも優勝したクリス・ディカーソン

腹筋を強調したポーズをとるケン・ウォーラー

腹筋を強調したポーズをとるケン・ウォーラー

WBBGプロ・ミスター・アメリカ・コンテスト

 このコンテストは、賞金がかけられることで有名であるが、また、テレビや雑誌等のマスコミが取り上げることでもよく知られている。1位の賞金が約9万円、2位が約5万4千円、3位が約3万6千円というように10位までに賞金が出ることになっているが、1位賞金は、テニス・ティネリーノを破ったリッキー・ウェインが獲得している。
 また、プレ・ジャッジで3位になったハロルド・プールは、決勝に出場せず失格となった。
左から、5位 ジョニー・イアノ、ハロルド・プール(失格)、1位 リッキー・ウェイン、2位 テニス・ティネリーノ、4位 ワーレン・フレデリック、3位 ビック・タウンズ

左から、5位 ジョニー・イアノ、ハロルド・プール(失格)、1位 リッキー・ウェイン、2位 テニス・ティネリーノ、4位 ワーレン・フレデリック、3位 ビック・タウンズ

スポーツマン・シップに欠けると非難されたハロルド・プール(左)とテニス・ティネリーノ

スポーツマン・シップに欠けると非難されたハロルド・プール(左)とテニス・ティネリーノ

主催者のタン・ルーリー氏から祝福をうけるリッキー・ウェイン

主催者のタン・ルーリー氏から祝福をうけるリッキー・ウェイン

ジュニア・ミスターUSAコンテスト

左から、4位 ケント・ケーン、2位 マイク・デイトン、1位 カール・スミス、3位 ジム・ハントレー、5位 チャールズ・エスツ

左から、4位 ケント・ケーン、2位 マイク・デイトン、1位 カール・スミス、3位 ジム・ハントレー、5位 チャールズ・エスツ

 ジュニア、ミスターUSAコンテストは、8月9日、パワーリフト選手権大会と併せて開催された。出場選手は17名と少なかったか、ズバ抜けた選手がいなかったために、非常に白熱したゲームが展開され、'69ミスター学生チャンピオンのカール・スミスが優勝した。

ミスター・USAコンテスト

左から、5位 ホフ・カルッチ、3位 カート・ヘイウッド、1位 ケイシー・ビェター 2位 カール・スミス 4位 バット・ケネティ

左から、5位 ホフ・カルッチ、3位 カート・ヘイウッド、1位 ケイシー・ビェター 2位 カール・スミス 4位 バット・ケネティ

 ミスターUSAコンテストは、8月23日、ニュー・オーリンズのリー・サークルYMCAで13名の選手が参加して行なわれた。その結果、ルイジアナのヘラクレス と呼ばれている弱冠19才のケイシー・ビェターが圧倒的な強さを見せて優勝した。

ミスター・ヨーロッパ・コンテスト

 ヨーロッパの肉体美を競うミスター・ヨーロッパ・コンテストは、ドイツのスポーツ雑誌「アスレチック・スポーツ・ジャーナル」とドイツ・ボディビル協会の主催で開催された。17ヵ国から集まった130名の選手によりタイトルが争われたが、各クラスの優勝者は、フランコ・コロンボ・ショートマン、クンテル・ハインライン(ミディアム)サーシ・ヌフレ トールマン)と決定した。そして、イタリアのフランコ・コロンボかフランスのサージ・ヌプレを破り、総合優勝を遂げた。
 なお、ケスト・ポーサーには、フランク・セーンとデイフ・ドレイバーが招かれ、みごとな肉体を披露した。
ショートマン・クラスと総合の両方で優勝したフランコ・コロンボ(左)と、ショートマン・クラス2位のピエール・ハンデンスタイン

ショートマン・クラスと総合の両方で優勝したフランコ・コロンボ(左)と、ショートマン・クラス2位のピエール・ハンデンスタイン

ミスター・タイ・コンテスト

 ミスター・タイ・コンテストは、ジュニアとシニアに分かれ、4月13、14の両日バンコック動物園において行なわれた。その結果、ジュニアの部はタムロンク・ヒリサッチャ、シニアの部はプリッチャ・スワルンナがそれぞれ優勝した。
ジュニアの部入賞者 左から、4位 ソムサク・シハニヒジョーチャイ、2位 チャナン・チャンタラチップ、1位 タムロンク・ヒリサッチャ、3位 サワンク・プーンルー、5位 ソムキッド・シリンク

ジュニアの部入賞者 左から、4位 ソムサク・シハニヒジョーチャイ、2位 チャナン・チャンタラチップ、1位 タムロンク・ヒリサッチャ、3位 サワンク・プーンルー、5位 ソムキッド・シリンク

シニアの部入賞者 左から、4位 モントリ・フーンチュンク、2位 ウドムサク・ケオウパン、1位 プリッチャ・スワルナ、3位 タムロンク・マタリ、5位 ボーテ・シラパナンド

シニアの部入賞者 左から、4位 モントリ・フーンチュンク、2位 ウドムサク・ケオウパン、1位 プリッチャ・スワルナ、3位 タムロンク・マタリ、5位 ボーテ・シラパナンド

月刊ボディビルディング1971年6月号

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