第3回全日本実業団記録挑戦会
月刊ボディビルディング1969年7月号
掲載日:2018.04.29
中大路選手べンチ・プレスに160kg!!
日本ボディビル協会実業団協議会主催による第3回全日本実業団記録挑戦会は、さる5月11日(日)東京都中央区立総合体育館において開催された。
当日は昨年同様朝から雨が降りしきっていたが会場は始めから熱気に満ち、気合の入った充実した大会となった。午前9時30分から昨年を上廻る参加選手51名の計量が次々と行なわれ、午前11時竹松孝一実業団顧問の開催宣言、続いて日本ボディビル協会玉利理事長のあいさつと、本大会出場者最年長者である日本専売公社業平工場の内田彦一選手の力強い宣誓に引続いてベンチ・プレスから競技が開始された。
●ベンチ・プレス
軽量級青年の部では花井照雄(峰岸商店)が137.5kgを挙げ、加盟1年目にしてベテラン選手をしりぞけ初優勝した。
壮年の部ではベテラン富永義信選手が142.5kgを挙げて昨年に引き続き優勝をとげたが、自己の記録を更新することはできなかった。しかしそのすばらしい気合で館内をわかした。
中、重量級青年の部では小沢幸夫選手(警視庁)が155kgに成功、自己の記録を更新した。
壮年の部では日本のボディビル界における超ベテラン、初代ミスター日本中大路和彦選手(電源開発)が160kgを成功させ、本大会で日本記録を更新し館内の大拍手をあびた。
好記録が続出した前半のベンチ・プレス競技は午後1時に終了、30分の休憩後午後の部ディープ・ニー・ベンド競技が熱気のこもった会場でその火ぶたが切られた。
当日は昨年同様朝から雨が降りしきっていたが会場は始めから熱気に満ち、気合の入った充実した大会となった。午前9時30分から昨年を上廻る参加選手51名の計量が次々と行なわれ、午前11時竹松孝一実業団顧問の開催宣言、続いて日本ボディビル協会玉利理事長のあいさつと、本大会出場者最年長者である日本専売公社業平工場の内田彦一選手の力強い宣誓に引続いてベンチ・プレスから競技が開始された。
●ベンチ・プレス
軽量級青年の部では花井照雄(峰岸商店)が137.5kgを挙げ、加盟1年目にしてベテラン選手をしりぞけ初優勝した。
壮年の部ではベテラン富永義信選手が142.5kgを挙げて昨年に引き続き優勝をとげたが、自己の記録を更新することはできなかった。しかしそのすばらしい気合で館内をわかした。
中、重量級青年の部では小沢幸夫選手(警視庁)が155kgに成功、自己の記録を更新した。
壮年の部では日本のボディビル界における超ベテラン、初代ミスター日本中大路和彦選手(電源開発)が160kgを成功させ、本大会で日本記録を更新し館内の大拍手をあびた。
好記録が続出した前半のベンチ・プレス競技は午後1時に終了、30分の休憩後午後の部ディープ・ニー・ベンド競技が熱気のこもった会場でその火ぶたが切られた。
役員、選手一同に合していよいよ挑戦会開始
●ディープ・ニー・ベンド
軽量級青年の部では新加盟会社の選手が活躍し、中部海運の長崎清選手が165kgを挙げ初出場で優勝をさらったが、この級の選手はいずれも昨年の軽量級の記録を軽く更新し、1位、2位、3位は165kgの同記録であり体重差で順位が決定されるという激戦ぶりであった。
中、重量級では1位狩野一男選手(日本電気玉川工場)が昨年の180kgの自己記録にはおよばなかったが177.5kgを挙げ実力を発揮したが、初出場の阿部正善選手(金門製作所)も177.5kgとこれまた同記録を出した。体重差でおしくも2位となったが新人の活躍が一段と光っていた。
また壮年の部では中大路和彦選手が165kgを挙げて初優勝。両種目と個人総合優勝を手中におさめ、館内よりその功をたたえ盛んな拍手を浴びた。
団体戦では日本電気玉川工場が初優勝したが、全般的に各会社の選手層が厚くなってきており、超大形級(記録的)の選手がぞくぞく出現するのもそう遠くはない感じがした。
午後4時30分全競技を無事終了、種目別、年令別、個人総合、団体の各表彰が行なわれ、日本ボディビル協会玉利理事長の講評と閉会の辞で第3回全日本実業団記録挑戦会の幕を閉じた。
ーー 総 評 ーー
今年の全日本実業団記録挑戦会の特長は新規加盟会社の活躍が光っていた。記録も平均して昨年を上廻り選手の努力と層の厚みが出てきたことである。
本大会で特筆されるべきものは、初代ミスター日本中大路和彦選手は長年の努力と練習の成果をいかんなく発揮し、両種目、個人総合、日本記録の更新と壮年の意気をいかんなく示したのはあっぱれである。またマナーもお手本のように立派でベンチ・プレスとディープ・ニー・ベンドは競技規定通りの完全なものであった。
また壮年組で本大会最年長者、内田彦一選手(41歳(日本専売公社業平工場)はディープ・ニー・ベンドで145kgを挙げ昨年の自己の記録を更新したのは立派である。
軽量級青年の部では新加盟会社の選手が活躍し、中部海運の長崎清選手が165kgを挙げ初出場で優勝をさらったが、この級の選手はいずれも昨年の軽量級の記録を軽く更新し、1位、2位、3位は165kgの同記録であり体重差で順位が決定されるという激戦ぶりであった。
中、重量級では1位狩野一男選手(日本電気玉川工場)が昨年の180kgの自己記録にはおよばなかったが177.5kgを挙げ実力を発揮したが、初出場の阿部正善選手(金門製作所)も177.5kgとこれまた同記録を出した。体重差でおしくも2位となったが新人の活躍が一段と光っていた。
また壮年の部では中大路和彦選手が165kgを挙げて初優勝。両種目と個人総合優勝を手中におさめ、館内よりその功をたたえ盛んな拍手を浴びた。
団体戦では日本電気玉川工場が初優勝したが、全般的に各会社の選手層が厚くなってきており、超大形級(記録的)の選手がぞくぞく出現するのもそう遠くはない感じがした。
午後4時30分全競技を無事終了、種目別、年令別、個人総合、団体の各表彰が行なわれ、日本ボディビル協会玉利理事長の講評と閉会の辞で第3回全日本実業団記録挑戦会の幕を閉じた。
ーー 総 評 ーー
今年の全日本実業団記録挑戦会の特長は新規加盟会社の活躍が光っていた。記録も平均して昨年を上廻り選手の努力と層の厚みが出てきたことである。
本大会で特筆されるべきものは、初代ミスター日本中大路和彦選手は長年の努力と練習の成果をいかんなく発揮し、両種目、個人総合、日本記録の更新と壮年の意気をいかんなく示したのはあっぱれである。またマナーもお手本のように立派でベンチ・プレスとディープ・ニー・ベンドは競技規定通りの完全なものであった。
また壮年組で本大会最年長者、内田彦一選手(41歳(日本専売公社業平工場)はディープ・ニー・ベンドで145kgを挙げ昨年の自己の記録を更新したのは立派である。
ヨシコイと気合が入る中大路選手
大会全体を通じて選手の態度も良く立派になって、スポーツマンらしい充実した気運が大会を包んでいたのは非常によかった。
昨年はベンチ・プレスとディープ・ニー・ベンドのアンバランスが激しかったが、今年はバランスがとれ選手の努力の後が見られた。
選手層に厚みが出てきた実業団選手は、東京YMCA体育館で開催される全日本ボディビルダー記録挑戦会での活躍が大いに期待され、特に日本記録を出した中大路和彦選手はベンチ・プレスで更に記録の更新を目指しており、小沢幸夫選手、狩野一男選手、広瀬武男選手(恒陽社)の各選手が実業団の意気をかならず示してくれるであろう。
(実業団協議会顧問 竹松孝ー)
ーー 成 績 ーー
昨年はベンチ・プレスとディープ・ニー・ベンドのアンバランスが激しかったが、今年はバランスがとれ選手の努力の後が見られた。
選手層に厚みが出てきた実業団選手は、東京YMCA体育館で開催される全日本ボディビルダー記録挑戦会での活躍が大いに期待され、特に日本記録を出した中大路和彦選手はベンチ・プレスで更に記録の更新を目指しており、小沢幸夫選手、狩野一男選手、広瀬武男選手(恒陽社)の各選手が実業団の意気をかならず示してくれるであろう。
(実業団協議会顧問 竹松孝ー)
ーー 成 績 ーー
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