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ケイシー・ビェターのトレーニング法 十九才でビッグ・スターの仲間入り

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月刊ボディビルディング1971年8月号
掲載日:2018.06.22
 昨年のAAUティーン・エイジ・ミスター・アメリカとミスターUSAの両タイトルを獲得し、ミスター・アメリカ・コンテストでも3位入賞を遂げたケイシー・ビェターは、弱冠19才にして早くもビッグ・スターの仲間入りを果した。その彼は、一体どのようなトレーニングを行なっているのだろうか。

 彼は「あなたのトレーニングにはどんな秘密があるのですか?」と聞かれると「秘密なんかありません。ただ熱心にトレーニングするだけです」と答えるという。しかし、昨年はミスター・アメリカを目指して、特別のトレーニングを実施したようである。

 まず、彼は5ヵ月間にわたり、週3回、1日2時間のトレーニングを行ない、その間に体重を8.6kg増量し、上腕囲も1インチ(2.54cm)アップさせたのである。そして、コンテスト前の5ヵ月間は週6回、1日1時間のトレーニングを行なった。

 現在のトレーニングは週4回、1日1時間半程度である。セット数は、トレーニング種目ごとに2~3セットと、トップ・ビルダーとしては極めて少ないが、そのわずかなセットのくり返しで、徹底的に鍛えるのが彼のやり方である。

 たとえばスクワットでは、197.3kgで20回(1セット目)、204.1kgで14回(2セット目)、226.8kgで3回(最終セット)という具合である。

 すなわち、多くのボディビルダーが好む、多種目・多セット法とはかなり異なっている。また、1つの種目を行なう際、主動筋と同時に活動する他の筋肉も一緒に鍛えるという考え方でトレーニングしている。したがって、多少のチーティングは気にしないで行なう。

 というわけで、彼の言葉通り、秘密のない、単純で合理的なトレーニングである。(H.F.)
●ケイシーの腕のクローズ・アップ

●ケイシーの腕のクローズ・アップ

●スタンディング・カール 102kgで行なっているところ

●スタンディング・カール 102kgで行なっているところ

●バック・プレス。あまり深くバーを下げないで素早くくり返す

●バック・プレス。あまり深くバーを下げないで素早くくり返す

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●サイド・レイズ ストリクト・スタイルで行なう

●サイド・レイズ ストリクト・スタイルで行なう

●スクワット 242.6kgで行なっているところ 204.1kgで50回くり返すのを目標にしている

●スクワット 242.6kgで行なっているところ 204.1kgで50回くり返すのを目標にしている

●レッグ・エクステンション レッグ・プレスとこの種目を大腿部の補助種目として重視している

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記事画像8
月刊ボディビルディング1971年8月号

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