ヤングに負けるな!!
月刊ボディビルディング1971年8月号
掲載日:2018.01.17
ベンチ・プレス110キロ、スクワット120キロ
加淵さん、木村さん、60才の心意気
去る5月19日、東京・新宿のスポーツ会館で行なわれた、東京パワーリフティング選手権大会の会場で、中高年といってもどちらかというと高年の部に属する加淵清太郎さんと木村茂さんの2人が模範演技を披露し、満場の観衆から盛大な喝采をあびた。
加淵さんは105キロ、木村さんは85キロのベンチ・プレスに成功したのである。
当日この選手権大会に参加した選手の記録からみれば、そう驚くほどの記録ではないが、このお2人、ともに明治44年生まれというから、すでに満60才を越えている計算になる。
加淵さんは、本誌やテレビ、ラジオで何回も紹介されているとおり、綜合食料品店を経営するかたわら、昭和38年、52才のとき、胃下垂・胃カイヨウ・痔疾をわずらい、これをなおすためにはじめたボディビルが病みつき(?)となり、「ボディビル加淵道場」をつくったほどの熱のいれよう。いまでも会員にコーチしながら週に4~5日のトレーニングを欠かしたことがない。
木村さんは、加淵道場のすぐ近くの中華料理店のご主人だが、加淵さんに刺激されて昭和43年、57才でボディビルをはじめ、いまではベンチ・プレス90キロをマークするまでになった。どんなに忙しくても週に最低3日はトレーニングをしないと落ちつかないという凝りよう。
加淵道場に一歩足を踏み入れると、まわり中の壁に会員の記録表が、ところせましと掲示してあるその中で、とくに目をひくのが加淵さんのベンチ・プレス連続挙上記録である。参考までにこれを紹介しよう。
70キロ連続31回、65キロ連続45回、50キロ連続100回、30キロ連続360回。これが当年とって60才の加淵さんの自慢の記録である。全日本級のパワー・リフターの某君がこれをみてブッタマゲタそうだ。
最後に加淵さんに、健康管理を目的とした中・高年者のトレーニング法を聞いてみた。なんといっても、あせらないで長く続けること、この一語につきますね。トレーニング種目はシット・アップ、スクワットに重点をおくのがよいでしよう。この2種目は足腰を丈夫にし、中年ぶとりを防ぎ内臓を強化するのに最適です。
きょうも張り切ってトレーニングに精を出す加淵さんと木村さんは、体だけではどう見ても60才とは思えない若さだが、ボディビルも、どうやら老眼と頭髪には大して効果がないらしい。
加淵さんは105キロ、木村さんは85キロのベンチ・プレスに成功したのである。
当日この選手権大会に参加した選手の記録からみれば、そう驚くほどの記録ではないが、このお2人、ともに明治44年生まれというから、すでに満60才を越えている計算になる。
加淵さんは、本誌やテレビ、ラジオで何回も紹介されているとおり、綜合食料品店を経営するかたわら、昭和38年、52才のとき、胃下垂・胃カイヨウ・痔疾をわずらい、これをなおすためにはじめたボディビルが病みつき(?)となり、「ボディビル加淵道場」をつくったほどの熱のいれよう。いまでも会員にコーチしながら週に4~5日のトレーニングを欠かしたことがない。
木村さんは、加淵道場のすぐ近くの中華料理店のご主人だが、加淵さんに刺激されて昭和43年、57才でボディビルをはじめ、いまではベンチ・プレス90キロをマークするまでになった。どんなに忙しくても週に最低3日はトレーニングをしないと落ちつかないという凝りよう。
加淵道場に一歩足を踏み入れると、まわり中の壁に会員の記録表が、ところせましと掲示してあるその中で、とくに目をひくのが加淵さんのベンチ・プレス連続挙上記録である。参考までにこれを紹介しよう。
70キロ連続31回、65キロ連続45回、50キロ連続100回、30キロ連続360回。これが当年とって60才の加淵さんの自慢の記録である。全日本級のパワー・リフターの某君がこれをみてブッタマゲタそうだ。
最後に加淵さんに、健康管理を目的とした中・高年者のトレーニング法を聞いてみた。なんといっても、あせらないで長く続けること、この一語につきますね。トレーニング種目はシット・アップ、スクワットに重点をおくのがよいでしよう。この2種目は足腰を丈夫にし、中年ぶとりを防ぎ内臓を強化するのに最適です。
きょうも張り切ってトレーニングに精を出す加淵さんと木村さんは、体だけではどう見ても60才とは思えない若さだが、ボディビルも、どうやら老眼と頭髪には大して効果がないらしい。
(木村さんのベンチ・プレスを見まもる加淵さん)
月刊ボディビルディング1971年8月号
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