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なんでもQ&Aお答えします 1971年9月号

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月刊ボディビルディング1971年9月号
掲載日:2018.03.14

トレーニング時間のずれ

Q 16歳の学生です。次の質問にお答えください。
①練習を始める時間は、毎日一定に決めておくとよいといわれていますが、1〜2時間前後のずれぐらいならよいでしょうか?
②トレーニングや入浴の1時間前後は、食事はよくないそうですが、ジュースとかお菓子ぐらいならよろしいでしょうか? また、1時間とありますが20分前後のずれはかまわないと思うのですが?
③トレーニングは起床後3時間ぐらいは行なわないほうがよいそうですが、夕方に1〜2時間ほど寝て、20〜30分後にトレーニングをすることがよくあるのですが、この場合も2〜3時間後に行なったほうがよいのでしょうか?
④クール・ダウンはどんな体操をしたらよいのか分かりませんので、例をあげてください。
(〒653 神戸市長田区大日丘町1丁目市営住宅31号 岡田 浩三)
A 順に解答しましょう。
①1〜2時間のずれは問題になりません。多少、トレーニングを始める時間がずれても、要は、体調と意欲が十分ならそれでよいのです。
②これらも大した問題ではありません。ただし飲みすぎたり、食べすぎたりではいけません。普通、ジュース、お菓子ぐらいではほとんど影響はなく、また、20分前後のずれでトレーニングに影響があるかどうかはっきりいえるものではありません。食事をするといっても、軽食の時と、満腹まで食べるのとでは違います。軽食の時は短縮してもよく、満腹の時は少し時間をあけた方がよいでしょう。
③分かりやすくいえば、われわれは、夜は休息のリズム、日中は活動のリズムという2つのリズムを持って生きているのですが、休息のリズムから活動のリズム、あるいはその逆にしても、急に変わるものではなく、ゆるやかなので、起床直後に運動するよりは、活動のリズムが整う数時間後に行うとよいと考えられているのです。もちろん活動のリズムが整った状態の時に、トレーニングを行うのがよいことはいうまでもありません。
 1〜2時間の仮眠の場合は、数時間も要しません。20〜30分後に行なってよいでしょう。ただし、眠気が著しい時は、少し時間を多めにあけるべきです。冷水で顔を洗って眠気をさまして、トレーニングを行なうのも一方法です。
④クール・ダウンといっても、特別なことではなく、トレーニングで興奮した肉体、精神を平常の状態にもどすことをいい、軽いランニング、ごく普通の体操を適当に行なえばよいのです。

1年3ヵ月でスランプ

Q 35歳で思い立ち、経験1年3ヵ月になります。現在、基本的な1Oの種目を28〜3Oセットぐらい行なっていますが、元来、腕力が弱く、ベンチ・プレスの挙上力が向上せず伸び悩んでいます。
 開始時25kgで、37.5kgまであがるようになりましたが、この数ヵ月そこで停滞しています。調子がよくて40kgで5回、普通は37.5kgで5〜8回です。
 1年余りで、せめて5Okgまでと思っていましたが、腕の筋力を強化するには、どのような運動を、どうやればよいのでしょうか?
 ベント・ローイング、カールなども当然、増量できません。
 身長175cm、体重は開始前55kgで、半年で62kgに増えましたが、その後は61~62kgの間で低迷しています。
(〒214 川崎市生田1452 白樺荘12 佐藤 一公)
A ベンチ・プレスで重いバーベルをあげることばかりがボディビルではない、といえども筋力が増すことは、多くのビルダーの楽しみのひとつであることには変わりありません。
 さて、誰でも、筋力を向上させようとしてトレーニングを続けても、大なり小なり伸び悩みという壁にぶつかるものです。そして、伸び悩みの裏には必ず原因があるものです。佐藤さんの場合は、年令という面でいくらかハンディキャップがあるようですが、35才ではそれは主要な原因とはいえず、これからの努カによっては100kg以上の重量でベンチ・プレスができるようになる可能性が、容易に考えられます。
 では、伸び悩みの原因はというと、
①体重の増加が停止していて、筋肉の肥大がさしてない。
②トレーニング種目と、その主動筋および、補助的に活動する諸筋肉についての認織が不十分で、所期の目的が達せられていない。したがって、筋カの向上もそれほど得られていない。
③重量に対する精神的な弱さがあるのではないか、たとえば、37.5kgで5〜8回ということは、37.5kgで最高8回ということなのでしょうが、僅か2.5kg増えた40kgで5回の反復では少々気になります。大体、最高6〜7回できてよいはずです。
 以上のように、おもに、3つの原因が考えられます。
 それではどのような点について注意すればよいかというと、詳細に述べることは、紙面の都合上できないのが残念ですが、
①あまりにも単純ながら、体重を増やすこと。もちろん、食事にいくらか気を配る必要があります。
②ペンチ・プレスの主動筋は大胸筋、ベント・ローイングの主動筋は広背筋というような具合に、トレーニング種目と主動筋などの関係を正しく知ること。けっして腕力さえあればとか、腕力であげるとか、腕のカだけに頼らないこと。
③いくら重量を増やしても、重いという先入感を持たないようにすること。たとえば、「たいして重くはない」「他の人は軽々やっているではないか」というようにです。
 他にも、運動姿勢、運動速度、回数などに注意し、筋肉に十分な刺激を与え、トレーニングを行なったら、「今日は、十分トレーニングをしたので効果が十分に得られた」と思い、次のトレーニングではもっと頑張ろう、というような意欲をもってください。
(JBBA技術委員会)
長野市問御所町1215 塚田 博(16才)

長野市問御所町1215 塚田 博(16才)

月刊ボディビルディング1971年9月号

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