ミスター・アメリカにかける執念
アメリカ・ボディビル界の異才《ケン・ウォーラー》
月刊ボディビルディング1971年9月号
掲載日:2018.01.27
昨年9月、ミスター・ワールドのタイトルを獲得したケン・ウォーラーが、その執念をかけて挑戦するコンテストが今年もやってくる。
それは、ミスター・アメリカ・コンテストである。彼にとっては実に4度目の挑戦であり、今年こそ絶対に負けることの許されない正念場である過去3回、ウォーラーは常に優勝の間近まで来て、惜しくもその栄冠をとりにがしていた。
そもそも彼がボディビルディングを始めたのは9年前、15才の時である。
ハイ・スクールのレギュラーとして活躍していたフット・ボールで、自分の体力を増加させる必要に迫られた彼は、その補助運動としてボディビルディングを始めたのである。そのおかげで、ケンタッキーの大学時代にはフット・ボール・チームのキャプテンをやるまでに至っている。
社会に出てからは、ますますボディビルディングに打ち込み、ミスター・ケンタッキーを振り出しに、多くのコンテストで入賞するようになった。
その彼が打ちあたった大きな壁、それこそミスター・アメリカという栄光の座に至る道程に立ちふさがった壁であった。
1968年、彼は初めてこのコンテストに出場し、4位という異例の栄誉を得た。
つづいて1969年、優勝をめざしてコンテストに臨んだが、ボイヤー・コー、クリス・ディカーソンという強敵に涙をのんだ。
そして、今年こそはと出場した1970年コンテストにおいて、クリス・ディカーソンと猛烈な接戦を演じ、わずかな差でまたも惜敗したのである。
しかし、彼はこの悲運をモノともせず、コンテストがすむやすぐに翌年の優勝をめざして、驚くベきハード・トレーニングに入ったのである。
すなわち週7日、無休トレーニングの続行である。週2日は胸、肩、広背に集中トレーニングを課し、週4日は腕と脚に集中し、そして腹筋と力ーフは毎日行なうといったハード・スケジュールを、彼は黙々と消化していった。
1年前までは週5日の練習量だったのだから、4度目のミスター・アメリカに寄せる彼の意気込みがわかるというものである。
ウォーラーはもともと筋肉質で逞しいフィジークを有し、その力に満ちたポージンクも定評のあるところである。
現在240ポンド(約110kg)のすばらしいバルクに、このハード・トレーニングから生まれるデフィニションが加えられるとき、もはや今年のミスター・アメリカは彼をおいて他にいないという気がする。
それでは彼のトレーニング内容をお知らせしよう。
それは、ミスター・アメリカ・コンテストである。彼にとっては実に4度目の挑戦であり、今年こそ絶対に負けることの許されない正念場である過去3回、ウォーラーは常に優勝の間近まで来て、惜しくもその栄冠をとりにがしていた。
そもそも彼がボディビルディングを始めたのは9年前、15才の時である。
ハイ・スクールのレギュラーとして活躍していたフット・ボールで、自分の体力を増加させる必要に迫られた彼は、その補助運動としてボディビルディングを始めたのである。そのおかげで、ケンタッキーの大学時代にはフット・ボール・チームのキャプテンをやるまでに至っている。
社会に出てからは、ますますボディビルディングに打ち込み、ミスター・ケンタッキーを振り出しに、多くのコンテストで入賞するようになった。
その彼が打ちあたった大きな壁、それこそミスター・アメリカという栄光の座に至る道程に立ちふさがった壁であった。
1968年、彼は初めてこのコンテストに出場し、4位という異例の栄誉を得た。
つづいて1969年、優勝をめざしてコンテストに臨んだが、ボイヤー・コー、クリス・ディカーソンという強敵に涙をのんだ。
そして、今年こそはと出場した1970年コンテストにおいて、クリス・ディカーソンと猛烈な接戦を演じ、わずかな差でまたも惜敗したのである。
しかし、彼はこの悲運をモノともせず、コンテストがすむやすぐに翌年の優勝をめざして、驚くベきハード・トレーニングに入ったのである。
すなわち週7日、無休トレーニングの続行である。週2日は胸、肩、広背に集中トレーニングを課し、週4日は腕と脚に集中し、そして腹筋と力ーフは毎日行なうといったハード・スケジュールを、彼は黙々と消化していった。
1年前までは週5日の練習量だったのだから、4度目のミスター・アメリカに寄せる彼の意気込みがわかるというものである。
ウォーラーはもともと筋肉質で逞しいフィジークを有し、その力に満ちたポージンクも定評のあるところである。
現在240ポンド(約110kg)のすばらしいバルクに、このハード・トレーニングから生まれるデフィニションが加えられるとき、もはや今年のミスター・アメリカは彼をおいて他にいないという気がする。
それでは彼のトレーニング内容をお知らせしよう。
ミスター・アメリカに執念をもやすケン・ウォーラー
ラット・マシン・プルダウン
レッグ・エクステンション
レッグ・カール
ワイド・グリップ・チンズ
リヤー・ラタラル・レイズ
パワーリフティングでも上位に入賞を続けるウォーラーの力強い体
ミスター・ワールド(アマチュアの部)に優勝したときのポーズ
ウォーラーの得意のポーズ
広背の発達がすばらしい
胸囲50インチを誇るウォーラーの前面ポーズ
フットボールで鍛えた脚が見事
月刊ボディビルディング1971年9月号
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