ボディビルダーの生活と意見 ~ 遠藤光男選手に20の質問 ~
月刊ボディビルディング1969年6月号
掲載日:2018.06.20
年令 26歳
職業 プロビルダー 錦糸町ボディビル・センター経営
ボ歴 9年
コ歴 64ミスター日本コンテスト4位
65 〃 3位
66 〃 優勝
67ミスター・ユニバース・コンテスト ショートマンの部3位
家族 昨年11月操子夫人と結婚
体位 開始前 現在
身長 165cm 170cm
体重 60kg 84kg
胸囲 85cm 125cm
腕囲 30cm 46cm
腿囲 53cm 64cm
職業 プロビルダー 錦糸町ボディビル・センター経営
ボ歴 9年
コ歴 64ミスター日本コンテスト4位
65 〃 3位
66 〃 優勝
67ミスター・ユニバース・コンテスト ショートマンの部3位
家族 昨年11月操子夫人と結婚
体位 開始前 現在
身長 165cm 170cm
体重 60kg 84kg
胸囲 85cm 125cm
腕囲 30cm 46cm
腿囲 53cm 64cm
今月のインタビューはミスター日本を目指す若いビルダーにとって大きな目標である遠藤光男選手である。
ジムの経営や練習生の指導をはじめ、栄養食品の代理店、バーベル・メーカーとのタイアップによるさまざまな業務、又出張指導等多忙な毎日の合間をぬってやっとつかまえた。
問1 毎日忙しいの、1日のスケジュールは?
答 午前中に家でする用事を済ませ昼頃ジムに行きます。会員にコーチをしたり、出張指導にいったりでジムをしめるのはいつも11時頃です。
問2 今練習はどの位やっているの?
答 週6日で1回の練習は2時間です。練習方法は体を大きく6ヶ所にわけ、2ヶ所を1回の練習で鍛えております。
問3 ミスター日本も獲得した現在何を目標に練習をやっているの?
答 何年後かにミスター・ユニバースに再挑戦してみたい。その時はディフィニションもあって、70キロの体重で出場してみたいと思っています。
問4 今後のプロビルダーとしての抱負は?
答 プロのコーチとしてボディビルをあらゆる階層の人に普及したいと思っています。その為にはジムにこれない人のために出張コーチもやろうと思っています。
問5 ボディビルを指導する上で一番大切なことは?
答 永続きさせることが一番大切だし又難かしい。その方法としては常に練習者に新鮮さを与えることです。新鮮とは何も技術面だけでなくいきいきとした楽しいふんい気をつくってゆくことです。
問6 ジム経営について一言
答 前の話ともダブリますが、結論は練習者をいかに永続きさせるかということにつきます。入会者は多いのですが10人中7~8人は1月以内にやめてしまうケースがほとんどです。
何故やめるかということをよく考え、その原因をとり除いていくのが経営者やコーチの責任でしょう。
問7 そのやめる原因はどこにあると思う?
答 結局今までボディビルがコンテスト面だけ強調され、一番大切な体をつくるということがわからず、見かけだけに憧れて入会するケースが多いからではないでしょうか。入会してみてもそう簡単に体が発達するわけがありません。結局浮わついた気持だから永続きせず、やめるということになってしまうのでしょう。ですからジムのコーチは入会者に練習技術だけを教えないで、ボディビルの本当の意味と心がまえをよく理解させるべきだと思います。
又バーベル・メーカーもジムも筋肉のものすごさやボディビルを誇大に宣伝しないことも必要だと思います。
問8 ミスター日本を目指す選手達にアドバイスをひとつ
答 他の人のトレーニングや食事に気をうばわれず、自分自身のペースで着実につみ上げた練習をつづけることでしょう。
問9 結婚前にくらべて体の調子はどうですか?
答 今の方がよろしいです。大酒するなどの不節制がなくなり、生活が規則的になったせいでしょう。
問10 趣味は?
答 ボディビルが生活であり趣味です。
問11 好きな映画女優は?
答 おりません(ほんとかな、奥さんがこわいのでは?)
問12 “男が惚れる男”とはどういう男だと思いますか?
答 自分としてはものごとにガンガンぶつかっていく激しい気性で、失敗したり負けてもグズグズいいわけをしない男に魅力を感じます。
問13 得意な学課は何だった?
答 絵画です。今でも展覧会はよく見に行きます。
問14 ボディビル以外にやったスポーツは?
答 卓球です。
問15 3億円事件をどう思う?
答 犯人が東京タワーから3億円をバラマイてすっきり自首したらなあと思います。
問16 ベトナム戦争に対する反戦運動をどう思う?
答 戦争がいけないことはよくわかりますが、国があり人間がいるかぎり完全になくなることはないと思います。だから反戦運動は必要だと思います。
問17 支持政党は?
答 特になし。
問18 君のモットーは?
答 “強く逞しく”生きることです。
問19 尊敬する人物を1人
答 松下幸之助氏です。裸一貫からあれだけの事業と富をきずきあげ、しかも自分のことだけを考えず世の中の幸福を考えていく心の広さが立派です。
問20 ボディビルを発展させるためにはどうしたらいいか
答 ボディビルをやる人達の自覚が大切。ボディビルで立派な体をつくり、その体を仕事や生活に前向きに生かしていくようなビルダーが1人でも多くなればボディビルを宣伝しなくても周囲の人達を通じてボディビルのよさが広く知られてくるでしょう。
自分の一生の仕事と選んだ“ボディビル”に深い愛情と自信をもち、数々の困難に打ち勝ってここまでやり遂げてきたどっしりとした男の魅力がそなわりつつある。
今後も若いビルダーのよい兄貴である共に、日本のボディビル界の発展に惜しみない努力を注ぐことを期待したい。(太陽児)
ジムの経営や練習生の指導をはじめ、栄養食品の代理店、バーベル・メーカーとのタイアップによるさまざまな業務、又出張指導等多忙な毎日の合間をぬってやっとつかまえた。
問1 毎日忙しいの、1日のスケジュールは?
答 午前中に家でする用事を済ませ昼頃ジムに行きます。会員にコーチをしたり、出張指導にいったりでジムをしめるのはいつも11時頃です。
問2 今練習はどの位やっているの?
答 週6日で1回の練習は2時間です。練習方法は体を大きく6ヶ所にわけ、2ヶ所を1回の練習で鍛えております。
問3 ミスター日本も獲得した現在何を目標に練習をやっているの?
答 何年後かにミスター・ユニバースに再挑戦してみたい。その時はディフィニションもあって、70キロの体重で出場してみたいと思っています。
問4 今後のプロビルダーとしての抱負は?
答 プロのコーチとしてボディビルをあらゆる階層の人に普及したいと思っています。その為にはジムにこれない人のために出張コーチもやろうと思っています。
問5 ボディビルを指導する上で一番大切なことは?
答 永続きさせることが一番大切だし又難かしい。その方法としては常に練習者に新鮮さを与えることです。新鮮とは何も技術面だけでなくいきいきとした楽しいふんい気をつくってゆくことです。
問6 ジム経営について一言
答 前の話ともダブリますが、結論は練習者をいかに永続きさせるかということにつきます。入会者は多いのですが10人中7~8人は1月以内にやめてしまうケースがほとんどです。
何故やめるかということをよく考え、その原因をとり除いていくのが経営者やコーチの責任でしょう。
問7 そのやめる原因はどこにあると思う?
答 結局今までボディビルがコンテスト面だけ強調され、一番大切な体をつくるということがわからず、見かけだけに憧れて入会するケースが多いからではないでしょうか。入会してみてもそう簡単に体が発達するわけがありません。結局浮わついた気持だから永続きせず、やめるということになってしまうのでしょう。ですからジムのコーチは入会者に練習技術だけを教えないで、ボディビルの本当の意味と心がまえをよく理解させるべきだと思います。
又バーベル・メーカーもジムも筋肉のものすごさやボディビルを誇大に宣伝しないことも必要だと思います。
問8 ミスター日本を目指す選手達にアドバイスをひとつ
答 他の人のトレーニングや食事に気をうばわれず、自分自身のペースで着実につみ上げた練習をつづけることでしょう。
問9 結婚前にくらべて体の調子はどうですか?
答 今の方がよろしいです。大酒するなどの不節制がなくなり、生活が規則的になったせいでしょう。
問10 趣味は?
答 ボディビルが生活であり趣味です。
問11 好きな映画女優は?
答 おりません(ほんとかな、奥さんがこわいのでは?)
問12 “男が惚れる男”とはどういう男だと思いますか?
答 自分としてはものごとにガンガンぶつかっていく激しい気性で、失敗したり負けてもグズグズいいわけをしない男に魅力を感じます。
問13 得意な学課は何だった?
答 絵画です。今でも展覧会はよく見に行きます。
問14 ボディビル以外にやったスポーツは?
答 卓球です。
問15 3億円事件をどう思う?
答 犯人が東京タワーから3億円をバラマイてすっきり自首したらなあと思います。
問16 ベトナム戦争に対する反戦運動をどう思う?
答 戦争がいけないことはよくわかりますが、国があり人間がいるかぎり完全になくなることはないと思います。だから反戦運動は必要だと思います。
問17 支持政党は?
答 特になし。
問18 君のモットーは?
答 “強く逞しく”生きることです。
問19 尊敬する人物を1人
答 松下幸之助氏です。裸一貫からあれだけの事業と富をきずきあげ、しかも自分のことだけを考えず世の中の幸福を考えていく心の広さが立派です。
問20 ボディビルを発展させるためにはどうしたらいいか
答 ボディビルをやる人達の自覚が大切。ボディビルで立派な体をつくり、その体を仕事や生活に前向きに生かしていくようなビルダーが1人でも多くなればボディビルを宣伝しなくても周囲の人達を通じてボディビルのよさが広く知られてくるでしょう。
自分の一生の仕事と選んだ“ボディビル”に深い愛情と自信をもち、数々の困難に打ち勝ってここまでやり遂げてきたどっしりとした男の魅力がそなわりつつある。
今後も若いビルダーのよい兄貴である共に、日本のボディビル界の発展に惜しみない努力を注ぐことを期待したい。(太陽児)
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