'69年度全日本記録挑戦会 ~ 日本新記録ぞくぞく誕生 ~
月刊ボディビルディング1969年8月号
掲載日:2018.02.27
収穫の大きい大会だった。樹立された日本新記録を数え上げるとーーべンチ・プレスで中量級2、重量級1、ディープ・ニー・べンドで軽量級2、総合で軽量級1、重量級1ーーつごう7つというすさまじさ。なかでも、32才の高齢(?)で重量級べンチ・プレス165kg、総合345kgを出して、壮年ビルダーの意気を高らかに示した中大路選手(第1回ミスター日本)の活躍ぶりは圧巻といってよかろう。6月8日東京YMCA体育館で開かれた今大会の特色の1つは、審判の判定がシビヤーになり、ジュリー・オブ・アッピール(上訴審判)制度が設けられたことである。これは記録会の正常な発展をうながすための1つの布石として大いに歓迎すべきことだ。
參加選手は、東京19、神奈川6、大阪4、京都2、福島2、埼玉1、福岡1の計35名。これはちょっとさびしい数字である。アメリカにおけるパワーリフトの隆盛はウェイトリフティングをしのぐものがあり、パワーリフターの数は年々“燎原の火”のようにひろまりつつあるという。ウェイトリフティングのような特別のテクニックは必要としないし、自己の力の限界にアタックするという魅力の大きいスポーツであることはご承知のとおり。全国のビルダー諸君の奮起と積極的参加を大いに期待しよう。
參加選手は、東京19、神奈川6、大阪4、京都2、福島2、埼玉1、福岡1の計35名。これはちょっとさびしい数字である。アメリカにおけるパワーリフトの隆盛はウェイトリフティングをしのぐものがあり、パワーリフターの数は年々“燎原の火”のようにひろまりつつあるという。ウェイトリフティングのような特別のテクニックは必要としないし、自己の力の限界にアタックするという魅力の大きいスポーツであることはご承知のとおり。全国のビルダー諸君の奮起と積極的参加を大いに期待しよう。
審判にひと役買った遠藤光男氏。
入賞者の顔ぶれ。前列左から花井(照)、岩岡、伊集院、中大路、小沢、糸井、後列左から広瀬、磯部、吉田、大野、後藤、市丸の各選手。
「バーベルを上げるとき、肩と殿部がべンチについていても、上体が極端に弓なりになった場合は反則とする」(競技規則第27条7)
熱戦を見守る本部役員諸氏。
東京YMCA体育館は時ならぬはげしい気合いと歓声でわきかえった。
力の限界にいどむ男の顔…
1/花井照雄(軽量級3位・160kg)、26才、体重63kg、東京・峰岸商店勤務。
2/磯部 彰(重量級2位・195kg)、27才、体重95kg、東京YMCA所属。
3/中大路和彦(重量級・180kg)、32才、体重80kg、電源開発勤務。
4/後藤武雄(中量級1位・195kg)、36才、体重72kg、後楽園へルスセンター所属。
5/市丸輝男(中量級)、22才、体重68kg、福岡ボディビル・センター所属。
6/糸井博明(中量級)、25才、体重75kg、スカイ・ボディビル・ジム所属。
7/岩岡 武(中量級2位・195kg)、21才、体重74kg、東京YMCA所属。
8/大野次男(重量級・190kg)、25才、体重90kg、福島ボディビル・センター。
2/磯部 彰(重量級2位・195kg)、27才、体重95kg、東京YMCA所属。
3/中大路和彦(重量級・180kg)、32才、体重80kg、電源開発勤務。
4/後藤武雄(中量級1位・195kg)、36才、体重72kg、後楽園へルスセンター所属。
5/市丸輝男(中量級)、22才、体重68kg、福岡ボディビル・センター所属。
6/糸井博明(中量級)、25才、体重75kg、スカイ・ボディビル・ジム所属。
7/岩岡 武(中量級2位・195kg)、21才、体重74kg、東京YMCA所属。
8/大野次男(重量級・190kg)、25才、体重90kg、福島ボディビル・センター。
月刊ボディビルディング1969年8月号
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