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’69全日本実業団コンテスト

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月刊ボディビルディング1969年10月号
掲載日:2018.03.28
 日本ボディビル協会実業団協議会主催の全日本実業団ボディビル・コンテストはこれで4回目。今回ははじめて青天井の下に舞台を選んで挙行された。9月7日、葉山マリーナのエメラルド・プール中央の円形舞台に、横浜エレキバンドMAXがかなでるマーチの旋律にのって、青年・壮年合わせて60余名の選手が登場、2000の観衆注視の中で、健康と男性美の讃歌を高らかにうたいあげた。

 青年の部1位の横塚辰雄選手は、昨年度2位、一昨年3位の安定した実力をもち、とくにポージングの進境にはめざましいものがあったし、壮年の部優勝の東条正範選手は、初出場ながら、7年のキャリアにものをいわせて、みごと金的を射とめた。ともに1位は順当のところであろう。

 実業団参加団体が年々ふえ、現在90社を数えることは、社会人の体位向上に明るい希望の灯をともすものとして喜ばしい。
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1/’69全日本実業団コンテスト入賞者 左から青年の部(岩野、花井、望月、狩野、金森、横塚) 壮年の部(東条、新川、藤田、鈴木、金子、只木)の各選手。

2/1位・横塚辰雄(横塚製作所) 昨年より一段とスケールが大きくなるとともに、ミスター東日本コンテスト(3位)以後、うまみを増し、’69ミスター実業団(青年の部)のタイトルを手中に収めた。

3/2位・金森隆機(東芝三重工場) 持前の筋肉の美しさ、シャープさをポージングであますところなく表現している。

4/3位・狩野一夫(日本電気玉川工場) 着々と実力をつけてきている。いま一つディフィニションがほしい。

5/4位・望月秀明(警視庁) 新人ながらボーシングに抜群のうまみをみせている。将来の有望株の1人である。

6/5位・花井照雄(峰岸商店)’69全日本記録挑戦会ベンチ・プレスの部で優勝。ボディ・コンテストでも堂々の入賞。

7/6位・岩野知行(長島屋) 迫力あるポージング。僧帽筋の発達が見事であるが、もう一回り大きさがほしい。

8/早川透(25)東京コンクリートKK ボ歴・3年 気合の入ったポージングで、独特のフンイキをかもし出している。

9/漆原幸男(25)日本電気玉川工場 ボ歴・3年 ディフィニションのあるからだと、キビキビしたポージングは若さにあられている。

10/長谷川功(28)練馬郵便局 ボ歴・4年 コンテスト初出場の新人、バルクは不足だが将来性は充分。

全日本実業団コンテスト(青年の部)

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11/高橋章策(22)富士通KK ボ歴・5年 バランスがとれ、実にきれいな線を持ったビルダーである。

12/天間祐光(24)東京コンクリート ボ歴・2年5カ月 コンテスト・ビルダーとしては恵まれた骨格の持主である。トップ・ビルダーの仲間入りも可能であろう。

13/鈴木清造(29)山際商事 ボ歴・5年8カ月 大型ビルダーであるが、自分の持味を充分に生かしきっていない。今後の研究次第で上位入賞は確実。

14/1位・東条正範(青タクシー) ディフィニション、バルクともに申し分ない。その素晴しいからだを充分に表現したシャープなポージングは、他を寄せつけない迫力をもっている。

15/2位・新川匡(東京ビルサービスKK) 下半身に多少の弱さがあるが、バランスのとれたポージングは、見る者に強い印象を与える。

16/3位・藤田務(中部海運KK) 大きいからだを生かし、洗練されたポージングは見事である。

日本実業団コンテスト(壮年の部)

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17/4位・鈴木邦久(丸久製作所) ボディビル歴も長く、落ちついたポージングには貫録がある。もう一つディフィニションがほしい。

18/5位・金子信三(ユニオン製靴KK) ポージングは安定感があり、よくまとまっているが、もう少しのびのびしたところを見せてもらいたい。

19/6位・只木正実(只木製作所) からだも良いしキャリアも十分であるが、何か物足りなさを感じる。力強さがほしい。

20/須藤善照(30)三菱モンサント化成KK四日市工場 ボ歴・4年5カ月 バランスのとれたポージングは持ち味を出しているが、もう少しバルク・アップしたい。

21/次田譲二(34)日本車輌製造KK ボ歴・13年 洗練されたポージングは、都会的センスにあふれている。一層の努力を望みたい。

22/古川雄一(38)宮城野 ボ歴・16年 ボディビル界の草分け的存在。16年のキャリアは立派。
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23/富永義信(31)富永会計事務所 ボ歴・13年 ボディ・コンテストでは新人であるが、記録挑戦会では、押しも押されぬチャンピオンである。ポージングは、不慣れのためかギコチなさがある。

24/清水泰治(31)キャノンKK ボ歴・8年 迫力のあるからだをしているが、ポージングにカタサが感じられる。

25/印出辰夫(31)横塚製作所 ボ歴・5年 バルクのあるからだと重味のあるポーズは、なかなか捨て難い味を持っている。

26/昨年度団体優勝を遂げた恒陽社の広瀬武男選手を先頭に、60余名の選手がプール・サイドを入場行進。

27/超満員の観客の見守る中で、厳密に審査を行なう審査員諸氏。

28/9月の太陽を一杯に浴び、折からの強風にも負けず、“実業団チャンピオン”を目指して選手は次々に日頃の成果を披露。観客席では、鍛え上げたからだの美しさに感嘆の声しばしやまず。
月刊ボディビルディング1969年10月号

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