フィジーク・オンライン

私のショルダー・ビルディング~ 肩のスペシャライゼーション ~

この記事をシェアする

0
月刊ボディビルディング1969年11月号
掲載日:2018.06.13
後藤 武雄
 現代の若者を見ると、背は大きくなってはいるが、猫背の人が非常に多い。猫背になると、心臓や胃腸などの内臓が圧迫され、健康がそこなわれる。また、日本人は年をとると腰が曲がってくる人が多いが、その原因は、猫背のため両肩が落ち、背中が丸くなってくるからである。

 そこで、猫背になるのを防ぎ、いつまでも正しい姿勢と若さを保つためには、肩を鍛えるのが最良の方法であると思う。これからの若い人たちは肩のトレーニングを大いに取り入れ、前かがみにならず、胸を張って仕事に取り組んでもらいたい。

 私の現在のトレーニングは、週4日で1日に全身(肩も含めて120セット)のトレーニングを行なう。所要時間は2~3時間でセット間および種目間の休憩はいっさいとらない。休憩をとると、トレーニングの時間が長くなり、体力の消耗が著しくなるからである。私は、この休憩なしのトレーニングを“スパルタ式トレーニング”と称している。
 肩のトレーニングは、単独では行なわずに、かならず他の部分のトレーニングと組み合わせて行なうようにしている。同種類の筋肉を極度に疲労させるのを防ぎ、気分転換になるからである。
記事画像1
記事画像2
記事画像3
 「肩」という部分は、あまり目立たないところである。ポージングでも、肩を見せるものは意外に少ない。それだけに、鍛えあげられたシャープな肩に観衆は注目するのである。ボディ・コンテストで上位に入賞している選手はやはりバック・ポーズがきれいである。キレのよいバックは肩のトレーニングから生まれる。

 私は現在36才で、小学校1年になる男の子の父親である。ボディ・コンテストにも、記録挑戦会にも、数えきれないくらい出場した。しかし、私のからだは、少しずつではあるが、まだ発達しているのである。仕事は夜勤と昼勤が1週間交代で、生活は不規則になりがちだが、“まだ若いもんには負けん!”とがんばっている。

 私は、40になっても50になっても、トレーニングは続けるつもりである。そして、将来息子といっしょにトレーニングをするのが最大の夢である。ボディビルに年令はない。読者の皆さん!私に負けないようにがんばってください。

●後藤武男選手の体位

身長162cm 体重77Kg 胸囲120cm 腕囲41cm 大腿囲64cm ボティビル歴17年 コンテスト歴’66ミスター日本2位

後藤武男選手のトレーニング・スケジュール表

記事画像4
記事画像5
記事画像6
記事画像7
記事画像8
月刊ボディビルディング1969年11月号

Recommend