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協会ニュース 1969年11月号

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月刊ボディビルディング1969年11月号
掲載日:2018.06.11

●’69ミスター日本コンテスト開催

 本年度ボディ・コンテストの最後を飾る’69ミスター日本コンテストは、10月10日(体育の日)東京の神田共立講堂において2000余の観衆を集めて盛大に挙行された。その結果、1位・吉村太一選手、2位・小沢幸夫選手、3位・宮本皜選手と決定したが、この3名は10月13日(月)NETテレビのアフタヌーンショウに出演し、鍛えあげたみごとな肉体を披露した。なお次週にはミスター日本コンテストの際に紹介された身体障害者のリハビリテーションのためのボディビルが紹介される。

●サラワク・ボディビル協会会長来日

 サラワク・ボディビル協会のY.Y.リー氏は去る9月下旬来日、JBBA玉利理事長と面談来年のミスター・アジア・コンテストの開催の件とアジア・ボディビル連盟の件につき諸々の打合せを行なった。なおY.Y.リー氏はアジア卓球連盟の理事も兼務している貿易商である。

●パルン・ボディビル・ジム開設

 乳酸飲料でメキメキその売上げを伸ばしているパルンのバック・アップで、東京尾久にボディビル・ジムが開設された。なおコーチは、ミスター・ユニバースに個人出場2回の経歴を持つ木村武選手が行なっている。
’69ミスター日本コンテスト入賞者15名(中央が優勝者吉村太一選手)

’69ミスター日本コンテスト入賞者15名(中央が優勝者吉村太一選手)

●多和選手から便り

 ’65ミスター日本の多和昭之進選手(在アメリカ・ロスアンゼルス)から便りが届いた。それによると、ロスアンゼルスの邦字新聞に’68ミスター日本吉田選手のミスター・ユニバース・コンテスト出場が報じられていたので連絡してきたものである。なおJBBAの経費の一端にと10ドルを送金してきた。祖国を離れて苦労も多い留学中の同君の志に感謝の意を表したい。

●IFBB組織を改組

 ワイダー兄弟がリードするIFBBはこのたび本格的な連盟に脱皮するため、組織を改組すべく従来の日本のディレクターである松山厳氏(JBBA副会長)へ日本のボディビル界を代表する5名の役員の選出を要望してきた松山氏より連絡を受けたJBBAは審議の結果次の5名をIFBB役員として選出することに予定している。田鶴浜弘(JBBA副会長) 松山厳(JBBA副会長)谷口勝久 (JBBA副会長) 玉利斉(JBBA理事長) 副田直司(九州協会長)

今月の主張 ~ コンテストの盛況に思う ~

 ’69ミスター日本コンテストも盛会のうちに幕を閉じた。

 今年のコンテストは有料であったにもかかわらず場内は満員であった。もちろんかなりの招待客も含まれていたが、ともかく神田共立講堂を埋めつくしたことは、ボディ・コンテストに対する人気の高まりとして素直に関係者とともによろこびたい。

 しかし、ボディ・コンテストの人気が高まることとボディビルに対する認識が深まることは、共通するところはあるがけっして同じことではない。元来ボディ・コンテストのおもしろさや魅力は、順位を競うスポーツ競技的な面と鍛え上げた筋肉の躍動する芸術的な美しさをいかに表現するかという二つの面がある。それだけに、選手や観客が表面的な勝敗にのみ一喜一憂したり、筋肉の形態や表現技術としてのポーズの巧拙にこだわったりする傾向が生じるのもあながち無理とはいえないことだろう。

 しかし、それのみにとらわれると、スポーツ競技において勝負や技巧のみに走った場合、さまざまな弊害が生じるようにボディ・コンテストの場合も同様である。選手としてボディ・コンテストを目指す以上、ミスター日本を獲得しようと思うのは当然のことで、そのために筋肉を鍛え、つくり、そしてポージングを練磨することは大いに結構だが、最高度の筋肉を追うとともにボディビルの一番大切な目的を見失わないでもらいたい。それは、“ボディビルは弱い人を強くし、その強さを社会に有意義に還元させるためのものである”ということだ。

 はなやかなコンテストに目を奪われボディビルの本当の価値と目的を忘れるようでは困る。とにかく、現時点ではボディビルといえばコンテスト、ボディビルダーといえば筋肉を見せびらかす者といった印象が強いのは残念なことである。

 たくましい筋肉に豊かな人間性と高い知性を宿し、不毛の現代に何等かの創造を求め、不敵の心がまえで挑んでいこうというボディビルダーが、もう続々と育ってきてもよいころではないだろうか。そのときこそ、ボディビルはあらゆる人に共感と肯定をもって受け入れられることだろう。人間の夢と理想を求めて闘いながら、地の果てまでも歩いて行ったたくましいヘラクレスを現代に求めたい。

   (玉利 斉)

地方コンテスト

□第1回ミスター高知コンテスト

第1回ミスター高知コンテスト入賞者

第1回ミスター高知コンテスト入賞者

 県下一の“男性美”を決める第1回ミスター高知コンテストは、9月1日高知トレーニング・センターにおいて開催された。県下初のコンテストとあって出場者は10名と少ないが、いずれも筋肉隆々の若者ばかり。熱戦の末、次の選手が入賞したが、優勝した藤岡謙造君をはじめ高校生が3人入賞しているのは他県のコンテストと比べ大きな特色であろう。
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□第1回ミスター富山コンテスト

 第1回ミスター富山コンテストは28名の参加者を富山市アオイ・スポーツ・ハウスに集め、9月7日(日)に開催された。優勝者は予想通り四十田善一選手に決定した。なおミスター北陸の糸崎選手がゲスト・ポーズを披露し、満員の観衆をうならせた。コンテストの結果は、1位・四十田善一選手、2位・先名利雄選手、3位・北鬼江洋選手の順であった。
ミスター富山 四十田善一選手

ミスター富山 四十田善一選手

□第3回ミスター青森コンテスト

 第3回ミスター青森コンテストは、八戸市の白浜海岸において8月3日開催された。コンテスト前夜から大雨注意報が出たりして関係者一同を心配させたが、当日は一日中雨は降らず大会は大成功であった。入賞者発表までの間を利用して、’68ミスター青森斉藤義勝氏と県協会長大西三男氏による模範演技が行なわれた。入賞者は次の通りであるが、観衆の投票によるミスター・ビーチには岩舘久人選手が選ばれた。1位・板橋広治、2位・岩舘久人、2位・松原和夫、4位・桜田良明、5位・海老名昇、5位・上村盛人、7位・天間田宣夫、8位・野坂哲
ミスター青森コンテスト入賞者

ミスター青森コンテスト入賞者

☆女性の美しさは健康美から☆

 9月7日、大阪武育センター女子部でテレビのビデオ取りが行なわれた。“美しい女性はトレーニングによって作られる”と、日夜練習に励んでいる同女子部が、TBSテレビ「百聞一見」で紹介されたものである。当日は、同番組の司会者で皆様おなじみの古今亭志ん馬氏が訪れ、女性と一緒にトレーニングを行ない、その激しさに悲鳴をあげていた。
ビデオどり風景(右端が志ん馬氏)

ビデオどり風景(右端が志ん馬氏)

月刊ボディビルディング1969年11月号

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