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BB NEWS 1972年1月号

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月刊ボディビルディング1972年1月号
掲載日:2018.06.06

■ジムのコーチはプロではない 協会の規程改正で統一見解

 従来のアマチュア規定で一部判然としないところがあったので、去る10月8日開かれた全国理事会でこの問題が審議され、その結果、下記のとおり但し書きを追加して、アマ・プロの判定を明確にした。その他は従来どおり。

 <第4条に追加>ボディビルの普及・発展を目的として経営する、本協会公認ジム規程に基づく公認ジムにおいて本協会公認指導者、あるいはそれと同等程度の指導力をもつと本協会が認めた指導者が、世間一般の給与水準を大きく上まわらない報酬を得て指導することは、ボディビルの普及・発展にジムが多大の貢献をしている現状に鑑みて、アマ・ボディビルダーと認める。

なお、この但し書きの中に出てくる「公認指導者」については、現在、小委員会で原案の作成を急いでおり、次回の理事会で審議されることになっている。

■第1回福島県パワーリフティング選手権大会

 福島県では去る6月、県協会が設立され、その記念行事ともいえる第1回パワーリフティング大会が、10月10日体育の日に福島市第1小学校体育館において盛大に挙行された。

 出場選手35名、なかには大野次男選手をはじめ全日本大会でおなじみの選手が数名おり、始めての地方大会とは思えない好記録が続出した。各クラスの成績は次のとおり
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また、各クラスを通じての優秀選手として、県知事賞・市議会議長杯・会長杯を大野次男選手(28)が獲得、その他,市長杯・市教育長賞を佐藤忠選手(24)、県議会議長杯・アベドライ舎杯を斉藤正広選手(23)、東北スポーツ賞・民友新聞社賞を村井正康選手(24)がそれぞれ獲得した。
(福島県パワーリフティング大会の入賞者たち)

(福島県パワーリフティング大会の入賞者たち)

(第1回ミスター長崎コンテストの表彰式)

(第1回ミスター長崎コンテストの表彰式)

■第1回ミスター長崎ボディビル・コンテスト

長崎県協会では、去る8月8日、長崎水族館において、第1回ミスター長崎コンテストを開催した。当日は好天に恵まれ、多数の観衆の見守るなかで34名の選手によって熱戦が展開された。

 なお、順位は次のとおり
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■宇都宮市に新ジム誕生!! 新光ボディビル・センター

 去る11月3日、字都宮市にまたひとつ近代的なジムがオープンした。代表者の君島義則氏は、同市内のジムや東京都内のジムでトレーニングやコーチをしていたが、このたび、ボディビルの正しい普及と県民の体力づくりを目的としてジムを開設したものである。

 開所式には多数の来賓やボディビル関係者が集まりその前途を祝福した。また、当日は栃木県協会の酒井孝氏らがかけつけて特別指導を行なった。
 11月3日オープンした新光ボディビル・センター開所式

11月3日オープンした新光ボディビル・センター開所式

日本ボディビル協会 ボディコンテスト実施規程
第一章 総則

第1条 本協会の目的は、国民の生活に活かす健康づくりを、ボディビルを正しく普及することによって推進することにあるが、同時に、練磨の結果獲得した生命力溢れる肉体の造形的な逞しさ美しさを、より積極的にボディコンテストによって追求表現することにより、広く国民の間にボディビルの価値を啓蒙せんとするものである。

 本規程はボディコンテストの公正さと、正しい認識を与えるために設けるものである。

第二章 役員

第2条 本協会および加盟地方協会の行なうボディコンテストには下記の役員を置かねばならない。

大会委員長、大会実行委員長、審査委員長、審査員、集計係、進行係、選手係、放送係、報道係、計時係、器具係、受付係。

第3条 (1)大会委員長は大会を統括指導する。
  (2)大会実行委員長は運営面に関する一切を把握指導する。
(3)審査委員長は審査に関する一切の責任をもち審査員を指導する。
(4)審査員は規程に従って公正に採点する。
  (5)集計係は採点された審査カードを集計整理する。
(6)進行係は大会の進行連絡を行なう。
(7)選手係は選手の誘導を行なう。
(8)放送係は場内の放送を行なう。
(9)報道係は報道関係者その他に対し、ボディビルの正しい認識を与え報道させる。
(10)計時係は規程に従って時間を計測する。
(11)器具係は選手のウォーミング・アップ用の器具を配置管理する。
(12)受付係は出場者の申込みの受付、来賓および入場者の案内を行なう。

第三章 出場資格

 第4条 本協会の行なうボディコンテストへの出場は、本協会または加盟地方協会のその年度の登録会員でなければならない。

第四章 出場者の服装など

第5条 出場者はビルダーパンツを着用しなければならない。

第6条 出場者はビルダーパンツの前面にゼッケンをつけなければならない。

第7条 オリーブ油またはそれに類似するものを体に塗布することは一切認めない。

第8条 日焼け色にするメイクアップなどは一切認めない

第9条 腕輪、ペンダント等の装身具の使用は一切認めない。

第五章 審査方法

第10条 予選審査は、各審査員が良いと思う選手をピックアップして、そのチェック数の多い選手を決勝に進出させる。

第11条 前条の予選審査に先だち舞台裏での予備審査(裏審査)を行ない。審査の完壁を期す。ただし、地方協会主催コンテストなどで、時間的余裕がなかったり、大会運営上支障のある場合は、これを省略してもよい。

第12条 決勝審査は、筋肉・均斉・知性・ポージング・スポーツマンマナーなどを総合的に判定して、100点満点とする。

第13条 採点は出場者のポージングにより行なう。

第14条 大会運営上、前条のポーズの形・時間・数を規定してもよい。

第15条 得点は、各出場者に与えられた各審査員の点数の最高と最低を除いた中間の点数を合計したものとする。

第16条 審査員の採点に対する抗議は一切認めない。

第六章 審査員

第17条 審査員は5名以上でなければならない。

第18条 審査員の半数以上は本協会の公認審査員でなければならない。ただし、地方協会主催コンテストに限り、当該地方に公認審査員が居なかったり、極めて少数の場合は、それに準ずる指導者がこれに代わることができる。

第七章 タイトル

第19条 本協会の主催するミスター日本コンテストの最高点者に、その年度のミスター日本のタイトルを与える。

第20条 本協会および加盟地方協会の主催する、地区または県コンテストの最高点者に、その年度のミスター地区・県のタイトルを与える。

第八章 附則

第21条 本規程の改正は、理事会で出席理事の3分の2以上の同意を得なければならない。

☆日本ボディビル協会特別通達☆

日本ボディビル協会 理事長 小寺金四郎
 京都協会々長でありIFBB日本副代表の小野藤二氏より、本協会に対して協力要請のあった、1月9日に京都市で開催予定のIFBB日本総局主催「IFBBオールジャパン・ベストビルダー・コンテスト」について、本協会の所信を表明する。これは11月30日開催の日本協会常任理事会の決議に基づくものである。

 IFBB日本総局、および総局長松山厳氏の今までの言動は、氏のいわれる日本ボディビル界の調和ある発展のためのものとは認め難く、むしろ逆に、調和と統制を乱し、ボディビル界を混乱に導くものである。

 また、松山厳氏が中心になって結成したジム連盟は,設立当初に言明していた趣旨と大幅に異なり、逆方向に向っているものと断定する。すなわち、「ジム連盟は、ジム相互の親睦を目的とする同業組合であり、日本協会に対立するものではなく、全面的に日本協会に協力姿勢を示すものである」という設立趣旨であったが、外国に対してジム連盟が日本を代表するボディビル連盟であり日本にはボディビル協会が2つあるかのように公表していることをみてもこれが明白である。

 よって IFBB日本総局、およびジム連盟は日本協会の友好団体とは承認できず、本協会は前記2つの団体と交流することを拒否する。

 したがって、同コンテストに対して本協会は協力するどころか、開催を容認することもできない。これは、コンテスト名、開催日、開催地を変更した場合でも、本協会の姿勢は同一であることはもちろんである。

 日本ボディビル協会および加盟県協会の所属選手、ならびに役員、ジム・オーナーに告ぐ。本協会を支持するか、IFBB日本総局あるいはジム連盟を支持するかは皆さんの自由です。ただし、進む方向と行動、見解の異なる両者を同時に支持することはできない。本協会所属選手ならび役員は、同コンテストに参加しないよう通達する。

もし同コンテストに参加した選手、役員は本協会から離脱したものと解釈し、今後、本協会および加盟県協会の主催するコンテスト、パフーリフティング大会などの行事には、いっさい参加を拒絶する。

 また同時に、本協会の公認指導員、公認審判員・審査員、47年度から実施予定の段位認定などの資格は、いっさい授与できないことをご承知いただきたい。

 以上を熟読のうえ、慎重な行動を要望する。以上
月刊ボディビルディング1972年1月号

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