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1971 海外ビッグ・コンテストの結果

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月刊ボディビルディング1972年3月号
掲載日:2018.02.24

■IFBBミスター・ユニバース・コンテスト

9月25日、フランスのパリにおいてIFBBフランス総局長のサージ・ヌブレ氏によって演出された。観客は約3500人。
<ショートマン・クラス>
①ギゼッペ・ダイアナ(オランダ)
②アーメット・ゲルタナ(イタリア)
③プルマンス(ベルギー)
④シェハブ(イラク)
⑤ラムーシュ(フランス)
<ミーディアム・クラス>
①アルバート・ベックルス(イギリス)
②アーメット・エヌンリ(トルコ)
③エド・コーニー(アメリカ)
④アル・ヒンダウィ(イラク)
⑤ヤコブス(ベルギー)
<トールマン・クラス>
①カール・ブローマー(ドイツ)
②ヘルマット・リードマイアー(ドイツ)
③マイク・カッツ(アメリカ)
④ラブラドル(フランス)
⑤ビック・ダウンズ(カナダ)
<総合>
①アルバート・ベックルス(イギリス)
②カール・ブローマー(ドイツ)
③ギゼッペ・ダイアナ(オランダ)
④アーメット・エヌンリ(トルコ)

■IFBBミスター・アメリカ・コンテスト

ハリウッドのアクエリア・シアターで行なわれたが、ミス・アメリカーナ・コンテストも同時に行なわれたため終始会場は華やかな雰囲気につつまれた。
ゲスト・ポーズはアーノルド・シュワルツェネガーとフランコ・コロンボが行なった。コロンボがパワーリフターとしてもすぐれていることはよく知られているが、ベンチ・プレス206kg、デッド・リフト317kgの記録をもっている。彼と同クラスの全米記録(ベンチ・プレス209kg、デッド・リフド304kg)と比較してみると彼の記録のすばらしさがよくわかる。しかし残念なことに、彼はまだパワー・コンテストに出場していないのである。
シュワルツェネガーの体はまた一段と大きくなりすごみを増してきている。とくに、カーフと三角筋がよくなっている。彼は疑いもなく、今日世界のベスト・ビルダーであるといえよう。
ミスター・アメリカのタイトルは13人の出場者によって争われたが、チャック・コルラス、エド・コーニー、エド・ギリアニなどの成長が目立った。

<ショートマン・クラス>
①エド・コーニー(ベスト・ポーザー、ベスト・シンメトリー)
<ミーディアム・クラス>
①ボイヤー・コー(ベスト・アーム、ベスト・チェスト)
<トールマン・クラス>
①ケン・ウォーラー(モスト・マスキュラーマン)
<総合>
①ケン・ウォーラー
ベスト・アーム、ベスト・アブドミナル――チャック・コルラス

■WBBGプロ・ミスター・ワールド・コンテスト

9月11日、ダン・ルーリー氏によってブルックリンで開催された。
①ボイヤー・コー
②ケン・ウォーラー
③デニス・ティネリーノ

■WBBGプロ・ミスター・アメリカ・コンテスト

9月11日、プロ・ミスター・ワールド・コンテストと同時に行なわれた。
①ピーター・カプト
②ビル・グラント
③ワーレン・フレデリック

■ミスター・インターナショナル・コンテスト

IFBBミスター・ユニバース初代チャンピオンのエディー・シルベスターによって、メキシコのティジュアナで行なわれた。

<ショートマン・クラス>
①ロン・ハッチンソン
②チャック・コルラス(ベスト・アブドミナル、モスト・マスキュラー)
③エディー・キリアン

<ミーディアム・クラス>
①ボイヤー・コー(ベスト・アーム、ベスト・チェスト、ベスト・レッグ)
②アート・ピーコック
③ザビエル・メディナ
<トールマン・クラス>
①ケン・ウォーラー
②ジム・モリス
③ビル・ハワード

<総合>
①ボイヤー・コー

■AAUミスター・ヨーロッパ・コンテスト

北フランスのデナインにて6月13日に行なわれた。
<ジュニア・クラス>
①バーチル・フォックス(イギリス)
②デビッド・プリーストリー(イギリス)
③ジョージ・トレリ(フランス)
④アルバート・リー(イタリア)
⑤ドミニコ・ポチ(ベルギー)

<ショートマン・クラス>
①ジョン・ホルト(イギリス)
②ヤコブス・セニール(フランス)
③ピエール・バンデルベルデ(ベルギー)
④アデル・デュパイ(フランス)
⑤アントニー・パレス(ベルギー)

<ミーディアム・クラス>
①ロイ・デュバル(イギリス)
②ヤンコ・ラドマン(スエーデン)
③ロイ・パロット(イギリス)
④パトリック・モンタンテーム(フランス)
⑤フランソワ・ボヌール(フランス)

<トールマン・クラス>
①ポール・グラント(イギリス)
②ヘルマット・リードマイアー(ドイツ)
③デニス・ウイルキンス(イギリス)
④サージ・リノート(ベルギー)
⑤ミシェル・デワリー(フランス)

<総合>
①ポール・グラント(イギリス)

■AAUミスター・アメリカ・コンテスト

ペンシルバニア州のヨークで33名の選手が参加して行なわれた。ウェイトリフティングの大会も同時に行なわれたので、両方に出場する選手もみられた。

①ケイシー・ビエター(ラファイエッテ)
②ピーター・グリムコースキー(ニューヨーク)
③ビル・セント・ジョン(ニュージャージー)
④エド・コーニー(カリフォルニア)
⑤カール・スミス(ケンタッキー)
⑥アニバル・ロペス(ニューヨーク)
⑦チャールズ・アマト(オレゴン)
⑧ジョー・テート(ニュージャージー)
⑨ボブ・ガルッチ(コネチカット)
⑩ミッチェル・メンツァー(ペンシルバニア)
モスト・マスキュラー、ベスト・アーム、ベスト・バック、ベスト・チェスト、ベスト・レッグ――ケイシー・ビエター
ベスト・アブドミナル――チャールズ・アマト
’71IFBB ミスター・ユニバースアルバード・ベックルス

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’71IFBB ミスター・アメリカケン・ウォーラー

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今月のカバー・ビルダー

’71ミスター静岡
鈴木貫一
ボディビル開始後3年目にして早くもミスター静岡の栄冠を獲得した鈴木選手は、その余勢をかって’71ミスター日本コンテストに出場したが、惜しくもキャリア不足で力およばず、入賞することはできなかった。
しかし、参加選手中最年少(19才)だったのだから悲感することはない。むしろ、この経験を今後の成長の糧として大きく飛躍してもらいたいものである。とにかく、若いということは、それだけで武器になるのである。周囲のあたたかい励ましの声に包まれ、黙々としてトレーニングに精を出す鈴木選手の未来は、明るい光に満ちている。(静岡県沼津の海岸で本誌カメラマン撮影、カバーデザイン・田中延之)
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月刊ボディビルディング1972年3月号

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