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遠藤光男のアドバイス・コーナー
誌上で受けるボディビル・コーチ 1972年4月号

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月刊ボディビルディング1972年4月号
掲載日:2018.03.04
記事画像1
A●鈴木晃夫
出身地 東京都
年令 29才
ボ歴 4年
身長 168cm
体重 70kg
胸囲 118cm
上腕囲 40cm
大腿囲 57cm

<アドバイス>各部分のサイズからみれば平均して発達しているようですが、この写真を見た限りでは多少欠点があります。肩や胸はよく発達していますが、腕と下半身(とくに前腕とフクラハギ)が弱いと思います。4年間もボディビルを行なっているのですから、不得手な種目もこなすようにするべきです。トレーニングの一番最後でいいですから、リスト・カールとカーフ・レイズを毎回必ず5~10セットずつ行なってください。
A

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B●森田哲昌
出身地 山口県
年令 29才6カ月
ボ歴 5年4カ月
身長 169cm
体重 59kg
胸囲 100.5cm
上腕囲 29cm
大腿囲 53cm

<アドバイス>5年4カ月も個人でトレーニングを続けるということは、大変な忍耐力を必要とし、とても立派なことだと思います。しかし、いくら努力しても効果が上がらなかったり、練習方法がマンネリ化したりするとだんだんいや気がさしてくるものです。
これからは、ただ自分の体の長所だけをみないで、むしろ短所を克服するようなトレーニングを行なった方がよいでしょう。あなたの場合、身長に比して体重が軽いようですから、あと10kgほど増やすようなトレーニングをしたらよいと思います。練習種目は、スクワット、ベンチ・プレス、ベント・ローイングなどの大きな運動を主体に行なってください。
B

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C●渡辺金次
出身地 静岡県
年令 18歳
ボ歴 1年10カ月
身長 164cm
体重 66kg
胸囲 108cm
上腕囲 37.5cm
大腿囲 57cm

<アドバイス>あなたの身長は、日本人ビルダーとしてちょうど理想的なバランスのとりやすい体です。体の各部のサイズも平均しています。ただ難をいえば、全体的に少し細いですね。しかし、1年10カ月のキャリアではこの注文は酷かもしれません。
現在の練習内容がよくわかりませんが、これからは練習する部分を2、3カ所に分け、集中的に行なうようにすべきだと思います。とくに、脚、肩、腕を主体にトレーニングしたら、すばらしい体になるでしょう。
C

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D●中出和馬
出身地 和歌山県
年令 16才
ボ歴 4カ月
身長 178cm
体重 82kg
胸囲 111cm
上腕囲 41.5cm
大腿囲 63.5cm

<アドバイス>大変大きい体をしていますね。この体で年令がわずか16才とは驚きです。とくに腕などは、今後のトレーニングによっては50センチ級にもなれる可能性を秘めています。ボ歴がわずか4カ月とのことなので細かい批評はやめておきます。大いに努力して100kg級の大型ビルダーになる日を楽しみにしています。どうか頑張ってください。
D

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月刊ボディビルディング1972年4月号

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