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ポーズ写真に強くなろう
ビルダー写真講座《4》

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月刊ボディビルディング1972年5月号
掲載日:2018.03.01
講師●平岡丈
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採光 自然光

 今回はライティング、それも、室内やスト口ボ撮影のような人エ光ではなく、自然光下でのそれについて考えてみましょう。もちろんカラー写真と白黒写真は区別しなければなりませんが、力ラー写真については後で詳しく述べるとして、今回は白黒写真の場合に限って述べてみたいと思います。

 まず天気のよい日と曇りの日がありますが(雨や雪の日は除く)、天気のよい日の採光には、大きく分けて順光、斜光、サイド・ライト、トップ・ライト、バック・ライトがあります。

 順光は、ビルダーとカメラと太陽が一直線になるライティングです。このライティングで撮影すると、体の凹凸がなくなりベタッとした感じになりますので、デフィニションの少ないビルダーにはあまり好ましくありません。

 次に斜光の場合ですが、これはビルダーと力メラを結ぶ線の45°方向のライティングで、ビルダー撮影にもっとも適したライティングといえましょう。このライティングでは、デフィニションも出ますし迫力も十分です。

 サイド・ライトはビルダーの真横、つまりカメラとビルダーを結ぶ線に90°の方向から入ってくる光線です。このライティングは、デフィニションはよく出ますが、影があまりきれいに出ない欠点があります。

 トップ・ライトは太陽がビルダーの真上にくるライティングで、やはりデフィニションはよく出ますが、顔の影がきたなくなってしまいます。

 最後にバック・ライトですが、これは力メラマンにとっては大変難しいライティングで、レンズに直接光が入らないようにしなければなりません。もしレンズに光が入れば、ハレーションといって写真全体が白くなってしまいます。しかしこのライティングは、ビルダーをシルエットに撮影できますし、バックをまっ白にしてビルダーを浮き上がらせることも可能です。でも、デフィ二ションはあまり期待できません。

 以上が天気の良い日におけるライティングですが、次に曇りの日のライティングについて述べてみましょう。
 曇天下では太陽が上でも横でもあまり光線の状態が変わらず、影もできません。このライティングでは、デフィニションはあまり出ず、ギラギラした迫力も出ませんが、視覚的には影もなくきれいです。私自身は曇天撮影が好きで、曇りの日を選んで撮影を行なっています。

 以上述べたことの参考のために読者からよせられた写真と私が撮影した写真を紹介しましょう。写真Aは太陽が真上にきたときに撮影したもので、顔の影と腕の影、胸の影が強過ぎて模様のようになってしまい、せっかくの写真か合無しになってしまいました。それから、Bの重村洵選手の写真は、曇りの日に私が撮影したもので、デフィニションはあまりよく出ていませんが、写真としてはきれいです。
月刊ボディビルディング1972年5月号

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