第7回ミスター東京コンテスト
伏兵坪井が優勝をさらう
写真は左から3位鈴木、1位坪井、2位磯村の3選手。
本命のいない大会ということで各選手とも大ハッスルしてタイトルに挑戦、迫力に満ちた真剣なポージングを展開した。開幕前の裏審査と開幕後の予選審査により12名の決勝進出者が選出されたが、出場選手65名がほとんど甲乙つけがたい体の持ち主とあって審査員泣かせの大会となった。
決勝審査は2分以内のフリー・ポーズにより行われたが、まったくの伏兵といってよい坪井善司(第一ボディビル・センター)が血のにじむようなトレーニングの成果により、見事ミスター東京の大金星を射とめたのである。23才でトレーニングを始めてから5年、28才にしてこの快挙ーー、至難の技といってよいだろう。
優勝者こそ大ハプニングだったが、2位以下はだいたい予想された結果になった。昨年2位の磯村敏夫(第一BBC)が今大会も2位を獲得したのを始め、昨年3位の坂本昭雄(新橋BBC)が4位 昨年4位の鈴木東一(錦糸町BBC)が3位となった。以下、5位・長谷川功(三幸BBC)、6位・深沢菊三(中野BBC)、7位・清水岩雄(錦糸町BBC)、8位・青山昌次(平井BBC)、9位・古谷喜久雄(ファイティングBBC)、10位・高田英男(大塚BBC)、11位・斉藤聖一(中野BBC)、12位・和田信雄(田端BBC)と決定した。また団体の部は、1、2位を独占した第一ボディビル・センターが優勝、2位は錦糸町ボディビル・センター、3位は中野ボディビル・センターとなった。
なお、ゲスト・ポーザーには昨年度の優勝者水上彪、おなじみ末光健一、それにプロ・ビルダーとして活躍している大久保智司('61ミスター全日本)の3氏が招かれ、ダイナミックで巧み(水上)、圧倒的な迫カ(末光)、指先まで神経のゆきとどいた舞踊のような優雅さ(大久保)と三者三様のポージングを展開して観客を魅了した。
ミスター全日本をとった当時からポーズのうまさには定評があった大久保氏だが、プロに転向してからは一段と磨きがかかり、ポーズというよりはむしろ舞踊といった方がピッタリする。
昨年ミスター日本6位に入賞してからジム経営を始め、トレーニングも思うようにできなかったはずなのだが、充実した生活をしているためか体の方は昨年より一段とよくなっている水上選手。今年のミスター日本では3位以内に入賞も夢ではない。
ミスター・ユニバースのショートマン・クラスに日本代表として出場する末光選手は、今までユニバースに出場した日本選手の誰よりも期待がもてそうだ。日本人とは思えないほどキレのよい筋肉がどこまで世界に通用するか楽しみだ。
ミスター東京開幕前の裏審査風景。5名ずつ一組になり前、横、後の規定3ポーズとフリー・ポーズ1つの計4ポーズを審査員の前でとる。
この日に備えて激しいトレーニングを続けてきた65名の出場選手たちが思い思いの目標を胸に秘めて舞台上に整列。
4位・坂本昭雄
5位・長谷川功
6位・深沢菊三
7位・清水岩雄
8位・青山昌次
9位・古谷喜久雄
10位・高田英男
11位・斉藤聖一
12位・和田信雄
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