段位制パワー記録会
月刊ボディビルディング1972年11月号
掲載日:2018.03.12
国立競技場トレーニング・センターでわが国初の試み
去る10月1日、国立競技場トレーニング・センターで第2回パワー記録会が行われた。指導主任の窪田登氏が主審となり、約30名の選手が参加し、アップライト・ローイング、ベンチ・プレス、スクワットの3種目1回挙上方式により試技が開始されたが、今回から年令および体重によるハンディキャップをなくし同等のレベルで鍛練度の比較が容易になる、相対筋力、(体重の増加率と筋量の増加率の相違を考慮して体重における筋力を算出したもの)による階級(段位)を制定した。これまで体重と記録による段位制を採用している大会はあったが、年令が考慮されるのはおそらくわか国でも初めてのことだろう。
大会は年令によるハンディキャップがなくなったため高齢者の活躍が目立った。また、特筆すべきはスクワットに参加した右手右足が不自由な富田氏で、ほとんど片足だけのスクワット、(フル・スクワット)で90kgに成功。次回は、ワン・ハンドだがベンチ・プレスにも参加すると宣言した。アンチ・ボディビルダーに見せたい記録会だった。(矢野雅知)
大会は年令によるハンディキャップがなくなったため高齢者の活躍が目立った。また、特筆すべきはスクワットに参加した右手右足が不自由な富田氏で、ほとんど片足だけのスクワット、(フル・スクワット)で90kgに成功。次回は、ワン・ハンドだがベンチ・プレスにも参加すると宣言した。アンチ・ボディビルダーに見せたい記録会だった。(矢野雅知)
アップライト・ローイングは自分の体重と同じ重量をあげることが目標となる。
ベンチ・プレスを行う最年長の長谷部氏(72歳)とそれを見守る65歳の池田氏
週6日のトレーニングで片足スクワット90kgに成功した富田氏
大会終了後窪田指導主任の講評を聞く参加選手たち
月刊ボディビルディング1972年11月号
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