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1975年第9回日本ボディビル実業団パワーリフティング選手権大会

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月刊ボディビルディング1975年7月号
掲載日:2018.06.21

市丸、足立日本新記録樹立 団体優勝は不二越

 第9回全日本実業団パワーリフティング選手権大会は、去る5月24日、東京・板橋区立体育館で行われ、全国の実業団加盟各社の代表選手60名によって息づまるような熱戦が展開された。

 この大会でとくに目についたのはベテラン選手の活躍であった。各クラスの優勝者をみても、バンタム級・猿渡(32才)、フェザー級・富永(37才)、ライト級・松尾(47才)、ミドル級・香月(35才)、ライト・ヘビー級・市丸(28才)、ミドル・ヘビー級・村山(29才)、ヘビー級・足立(35才)といったベテランたちがそろって優勝をさらい、新人選手のつけ入るすきはなかった。

 なかでも市丸、足立の両選手はともに自己のもつ日本新記録を更新、富永選手もフェザー級ベンチ・プレスで自己のもつ日本記録152.5kgを破る155kgに成功したが、体重オーバーで惜しくも日本新記録にはならなかった。

 団体の部は各クラスに平均した実力をもつ選手の多かった不二越が住友金属を1点差で破り昨年に続いて2連勝を飾った。(記録明細は本文49ページのニュース欄に)
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1●ヘビー級優勝の足立選手(住友小倉)、スクワットで290kgの日本新記録を樹立。
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2●野崎選手、管原選手、大江選手らの活躍で団体優勝を果たした不二越チーム。
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3●ライト・ヘビー級の市丸選手(三菱電気)。ベンチ・プレスで 177.5kgの日本新記録をマークした。
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4●フェザー級優勝の富永選手(富永会計)。ベンチ・プレスで 155kgに成功。
5●ライト級優勝の松尾選手(新日鉄君津)。スクワット 185kgに成功。
6●バンタム級優勝の猿渡選手(専売高崎)。ベンチ・プレス 115kgに挑戦したが惜しくも失敗。記録は112.5kgにとどまる。
7●ミドル級優勝の香月選手(住友小倉)。スクワットで 192.5kgに成功。
8●ミドル・ヘビー級優勝の村山選手(富士通川崎)。ベンチ・プレス 140kgに成功。
9●ミドル級2位の野崎選手(不二越)。このクラスで優勝した香月選手と共にボディ・コンテストとパワーを両立している数少ないビルターである'74ミスター日本7位の実績を持つ。
月刊ボディビルディング1975年7月号

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