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シーズンに備えてパワーリフティング合同練習

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月刊ボディビルディング1974年3月号
掲載日:2018.07.09
 2月2日、ここ国分寺トレーニング・ジムは異様な熱気に溢れていた。いよいよパワーのシーズンを迎えて、JFBBのトップ・リフターたちが集まり合同練習に汗を流す風景はまさに壮観である。大会に臨めばライバル同志であるが、きょうばかりはお互いにパートナーを組んだり、コーチし合ったりしながら記録向上を目指していた。

①〇因幡ベンチ・プレスー出川コーチ

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 バンダム級世界第2位の記録をもつ因幡選手だが、ベンチ・ベンチ・プレスをもう10~15kgアップすれば前人未踏の大記録が達成できる。コーチしているのはベンチ・プレスの第1人者、出川選手。

②〇出川ー190kgに惜しくも失敗

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 練習不足とはいいながら、ブッツケ本番で180kgに成功。見学者にうながされて190kgに挑戦したがこれは惜しくも失敗。こんどの大会では200kgが目標とか。

③〇パワーリフターのポージングくらべ

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 これは珍らしいパワーリフターのポージングくらべ。関選手はすでに東日本プロ2位になっているが、出川選手のバルク、今野選手の胸と腕、因幡選手の脚(残念ながらトレパンで見えないが)はコンテスト・ビルダーとしても立派に通用する。左から因幡、今野、関、出川の各選手

④〇今野選手ーデッド・リフト

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 昨年のオールジャパン大会でトータル520kgをマークし、フェザー級日本記録を樹立しているが、ことしはさらに20~30kg伸ばし、世界を目指したいという。練習熱心な彼のことだ、きっとやってくれるに違いない。

⑤〇関選手の変わった補強運動

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 もうこれ以上プレートをつけられない。総重量はなんと385kg。これをかついで2~3m歩く。関選手愛用の脚、腰の補強運動である。

⑥〇磯村選手ースクワット

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昨年のミスター東日本、東京を制覇した磯村選手は、東日本パワー選手権でもミドル級で優勝している。コンテストとパワーを両立させている数少いビルダーである。ライバル出川選手のコーチでスクワットの練習に励む。

⑦〇渡辺春治選手一デッド・リフト

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 因幡選手のかげにかくれて目立たないが、バンタム級渡辺選手のひたむきな努力と実力を忘れてはならない。東日本パワーではデッド・リフト205kgをマークしたが、ことしはトータル500kgを目指して頑張っている。
月刊ボディビルディング1974年3月号

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