日本ボディビル協会昭和52年度 公認指導員認定試験問題と回答
月刊ボディビルディング1977年5月号
掲載日:2018.06.27
日本ボディビル協会では去る3月20日、21日の両日、東京で昭和52年度公認指導員の講習会ならびに認定試験を行った。
以下はそのときの試験問題ですが、読者の皆さんなら何点ぐらいとれるか、試してみてください。
なお、模範回答はそれぞれ出題された野沢秀雄先生(健康体力研究所)、鈴木正之先生(名城大学)にお願いしました。
以下はそのときの試験問題ですが、読者の皆さんなら何点ぐらいとれるか、試してみてください。
なお、模範回答はそれぞれ出題された野沢秀雄先生(健康体力研究所)、鈴木正之先生(名城大学)にお願いしました。
<食事と栄養>……野沢 秀雄
1.次の文章で正しいものに○、まちがっているものに×をつけなさい。
(×)㋑栄養素が持っているカロリーは、1g当り炭水化物4カロリー、脂肪4カロリー、タンパク質9カロリーである。
(×)㋺牛肉はたんぱく質食品であり、100g中に約100gのたんぱく質がある。
(○)㋩肉のたんぱく質も、魚のたんぱく質も、プロテインスコアがほぼ同じなので、効果は同じくらいである。
(○)㊁1日当りのカロリーやたんぱく質をもっとも多く必要とするのは10代である。
(○)㋭栄養はまとめて食べるより、何回にも均等に分けて食べたほうが効果がある。
(○)㋬はげしいトレーニングのとき、たんぱく質は体重1kg当り2gを目標に食べるのがよい。
(×)㋣肥満の原因は、脂肪のとりすぎに原因があるから炭水化物やたんぱく質はそのままにして、脂肪をへらすのがよい。
(○)㋠中高年の人には、成人病対策として、食塩、コレステロール、脂肪などのとり方をアドバイスするとよい。
(○)㋷カロリーの足りない人には油を使った料理をすすめてあげるとよい。
(×)㋦ごはん、パン、めん類などを食べないほうが運動する人には有利で、体の生理上、楽である。
(×)㋺牛肉はたんぱく質食品であり、100g中に約100gのたんぱく質がある。
(○)㋩肉のたんぱく質も、魚のたんぱく質も、プロテインスコアがほぼ同じなので、効果は同じくらいである。
(○)㊁1日当りのカロリーやたんぱく質をもっとも多く必要とするのは10代である。
(○)㋭栄養はまとめて食べるより、何回にも均等に分けて食べたほうが効果がある。
(○)㋬はげしいトレーニングのとき、たんぱく質は体重1kg当り2gを目標に食べるのがよい。
(×)㋣肥満の原因は、脂肪のとりすぎに原因があるから炭水化物やたんぱく質はそのままにして、脂肪をへらすのがよい。
(○)㋠中高年の人には、成人病対策として、食塩、コレステロール、脂肪などのとり方をアドバイスするとよい。
(○)㋷カロリーの足りない人には油を使った料理をすすめてあげるとよい。
(×)㋦ごはん、パン、めん類などを食べないほうが運動する人には有利で、体の生理上、楽である。
2.「がっちり太りたい」という希望の人に対して、どのような方法(食事法)をアドバイスするのがいいか、あなたの考えを箇条書に書きなさい。
(ポイントを4~5項目書いてください)
(ポイントを4~5項目書いてください)
次の中から4~5項目書くとよい。
①まず前提として、どんな食事法としているか尋ねて検討する。
②食事内容が悪いとき、カロリーを増すために油を用いた料理をすすめる。
③三度の食事以外に間食をすることをすすめる。トレーニング前後や就寝前に食べるとよい。
④たんぱく質を体重1kg当り2gを目標にしてしっかり食べる。
⑤コーラ、ソーダ、インスタントラーメン、菓子パンなどは満腹になるが栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど)が不足しやすいので、あまり食べないようにする。
⑥ゆっくりよくかんで食べる。
⑦好き嫌いなく、バランスよく食べる。
⑧消化吸収力の弱い人には消化性の良い食事をアドバイスする。(とうふ、納豆など)
①まず前提として、どんな食事法としているか尋ねて検討する。
②食事内容が悪いとき、カロリーを増すために油を用いた料理をすすめる。
③三度の食事以外に間食をすることをすすめる。トレーニング前後や就寝前に食べるとよい。
④たんぱく質を体重1kg当り2gを目標にしてしっかり食べる。
⑤コーラ、ソーダ、インスタントラーメン、菓子パンなどは満腹になるが栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラルなど)が不足しやすいので、あまり食べないようにする。
⑥ゆっくりよくかんで食べる。
⑦好き嫌いなく、バランスよく食べる。
⑧消化吸収力の弱い人には消化性の良い食事をアドバイスする。(とうふ、納豆など)
<トレーニング理論>……鈴木 正之
1.基礎的体力の機能的性質を6つあげよ。
①筋力 ②持久力 ③敏捷性 ④柔軟性 ⑤平衡性(調整力) ⑥パワー(スピード)
※( )の性質におきかえてもよい。
※( )の性質におきかえてもよい。
2.過重負荷と筋肥大の関係について説明せよ。
筋はルーの作業肥大説、すなわち一定時間内に大きな力をだしたとき肥大をおこす、といわれるように、
単位時間内に大きな負荷、すなわち過重負荷をかけると筋の肥大が著しい。
このことはシーベルトのネズミの実験で証明されたように、「ネズミの腓腹筋は走る量よりも、速度(過重負荷)による」と結論づけられる。
単位時間内に大きな負荷、すなわち過重負荷をかけると筋の肥大が著しい。
このことはシーベルトのネズミの実験で証明されたように、「ネズミの腓腹筋は走る量よりも、速度(過重負荷)による」と結論づけられる。
3.サーキット・トレーニングとはどのようなトレーニングのことか。
サーキット・トレーニングとは、筋肉および呼吸循環機能の漸進的発達を目的としてつくられたもので、その名の示すごとく、
練習者は6~12種目で構成された一連の運動コースを、同じ身体部位を連続して使わないように、1つの運動種目から、次の運動種目へと休息を入れないで移行する。
普通3回循環し、その運動の開始から終了までの総所要時間を短縮しようとるするものである。
練習者は6~12種目で構成された一連の運動コースを、同じ身体部位を連続して使わないように、1つの運動種目から、次の運動種目へと休息を入れないで移行する。
普通3回循環し、その運動の開始から終了までの総所要時間を短縮しようとるするものである。
4.筋の分類をせよ
5.筋の化学的変化とたんぱく質の関係について述べよ。
血液中のアミノ酸が筋蛋白質に同化される機構は、運動の結果、筋中に蓄積される乳酸や炭酸ガスが筋蛋白質の同化促進に働いていると考えられる。
そのため筋力や筋量の増加には「代謝産物の多量蓄積(乳酸、炭酸ガス)のための運動と、筋蛋白質の素材たる蛋白資を食物として多量に補う必要がある。
そのため筋力や筋量の増加には「代謝産物の多量蓄積(乳酸、炭酸ガス)のための運動と、筋蛋白質の素材たる蛋白資を食物として多量に補う必要がある。
6.筋トレーニングの持続時間、および反復回数について述べよ。
時間ーー筋力や筋肥大の最大効果が得られる必要な時間と負荷は、6秒以上持続した最大筋収縮時によって得られ、その効果は45秒(1/3負荷のとき)まで認められるが、大きな力を出すほど効果は大きい。
回数ーー同じく最大効果が得られる条件は、不可2/3(反復回数約10回)以上の時で、負荷1/3(反復回数約60回)以下では全く効果がみられない。
そこで、筋によって異なるが、反復回数として6~8回でオール・アウトする重量でトレーニングするのが適正であろう。
回数ーー同じく最大効果が得られる条件は、不可2/3(反復回数約10回)以上の時で、負荷1/3(反復回数約60回)以下では全く効果がみられない。
そこで、筋によって異なるが、反復回数として6~8回でオール・アウトする重量でトレーニングするのが適正であろう。
7.筋トレーニング効果と定着性の関係について述べよ。
筋トレーニング効果は、トレーニング期間が長ければ長いほど定着性が大きく、逆に短期間得た効果の消失は早い。
実験によれば、毎日トレーニングを20週間つづけたときの筋力増加を100とすると、1週1回のトレーニングを48週間つづけたときは70である。
ところが、トレーニング中止後は、20週間で100の効果をあげた方が48週間で70の効果をあげた方よりも早くもとの状態にもどってしまう。
つまり、長期のトレーニング効果は定着性が大きいことが示されている。
実験によれば、毎日トレーニングを20週間つづけたときの筋力増加を100とすると、1週1回のトレーニングを48週間つづけたときは70である。
ところが、トレーニング中止後は、20週間で100の効果をあげた方が48週間で70の効果をあげた方よりも早くもとの状態にもどってしまう。
つまり、長期のトレーニング効果は定着性が大きいことが示されている。
<ボディビル・トレーニング理論>……鈴木 正之
1.下記のトレーニング・システムについて説明せよ。
①シングル・セット・システム
各種目を1セットうつ休息を入れながら行うトレーニング方法。おもに全くの初心者に用いる。
②セット・システム
同じ運動種目を2セット以上行うトレーニング方法で休息はその種目が終るごとに入れる。
ウェイト・トレーニングの基本的な一般的トレーニング方法である。
③フラッシング・システム
充血法と呼ばれるトレーニング法で、同一部分に何種類かの運動を集中させて行うトレーニング方法。
上級者用のトレーニングとして採用するとよい。
④スーパー・セット・システム
2種類の運動を1単位として、休息をとらずに連続して行い、2種目が終了した時点で休息をとるトレーニング法。
普通、拮抗作用を持つ種目を組合せて行う。上級者用のトレーニング方。
⑤スプリット・ルーティン
分割法と呼ばれるトレーニング法で、全身を2つ~3つに分割してコースをつくり、それぞれの実施コースを日時に変えて行う。
とくに強化トレーニングとして行うのに適している。
各種目を1セットうつ休息を入れながら行うトレーニング方法。おもに全くの初心者に用いる。
②セット・システム
同じ運動種目を2セット以上行うトレーニング方法で休息はその種目が終るごとに入れる。
ウェイト・トレーニングの基本的な一般的トレーニング方法である。
③フラッシング・システム
充血法と呼ばれるトレーニング法で、同一部分に何種類かの運動を集中させて行うトレーニング方法。
上級者用のトレーニングとして採用するとよい。
④スーパー・セット・システム
2種類の運動を1単位として、休息をとらずに連続して行い、2種目が終了した時点で休息をとるトレーニング法。
普通、拮抗作用を持つ種目を組合せて行う。上級者用のトレーニング方。
⑤スプリット・ルーティン
分割法と呼ばれるトレーニング法で、全身を2つ~3つに分割してコースをつくり、それぞれの実施コースを日時に変えて行う。
とくに強化トレーニングとして行うのに適している。
2.デフィニションとバルクについて説明せよ。
①デフィニション
体脂肪の少ない皮膚のうすい体で、筋のこまかなところまで鮮明に見られること。
一般に筋のカットが良いという表現であらわされる。
②バルク
筋の量のことで、筋が太く、大きい人のことをバルク型と呼んでいる。
体脂肪の少ない皮膚のうすい体で、筋のこまかなところまで鮮明に見られること。
一般に筋のカットが良いという表現であらわされる。
②バルク
筋の量のことで、筋が太く、大きい人のことをバルク型と呼んでいる。
3.下記の部分を発達させる主なトレーニング種目名を各々3種目あげよ。
①上腕屈筋ーーツー・ハンズ・スロー・カール、インクライン・カール、コンセントレーション・カール
②上腕伸筋ーーフレンチ・プレス、フレンチ・プレス・ライイング、ラットマシーン・プレス・ダウン
③肩部ーーツー・ハンズ・フロント・プレス、ビハインド・ネック・プレス、サイド・レイズ
④胸部ーーベンチ・プレス、ラテラル・レイズ・ライイング、バー・ディップス
⑤背(上部)ーーチンニング、ベント・ローイング、ラットマシーン・プルダウン
⑥前腕部ーーリスト・カール、リバース・リスト・カール、リスト・ロール
⑦腹直筋ーーシット・アップ、レッグ・レイズ、トランク・カール
⑧外腹筋ーーツイスティング・シット・アップ、サイド・ベンド、サイド・ツイスト
⑨大腿部ーースクワット、レッグ・プレス、レッグ・カール
⑩下腿部ーーカーフ・レイズ、シングル・レッグ・カーフ・レイズ、トンキー・カーフ・レイズ
※他にも多数種目があるので上記種目にこだわりません
②上腕伸筋ーーフレンチ・プレス、フレンチ・プレス・ライイング、ラットマシーン・プレス・ダウン
③肩部ーーツー・ハンズ・フロント・プレス、ビハインド・ネック・プレス、サイド・レイズ
④胸部ーーベンチ・プレス、ラテラル・レイズ・ライイング、バー・ディップス
⑤背(上部)ーーチンニング、ベント・ローイング、ラットマシーン・プルダウン
⑥前腕部ーーリスト・カール、リバース・リスト・カール、リスト・ロール
⑦腹直筋ーーシット・アップ、レッグ・レイズ、トランク・カール
⑧外腹筋ーーツイスティング・シット・アップ、サイド・ベンド、サイド・ツイスト
⑨大腿部ーースクワット、レッグ・プレス、レッグ・カール
⑩下腿部ーーカーフ・レイズ、シングル・レッグ・カーフ・レイズ、トンキー・カーフ・レイズ
※他にも多数種目があるので上記種目にこだわりません
4.パワーリフティング用のトレーニング実施上の注意を述べよ。
パワーリフティングのためのトレーニングは、コンテスト用のトレーニングとは基本的に異なってくる。
ベンチ・プレス、スクワット、デッド・リフトの3種目は両者のトレーニングの基本種目に変わりはないが、パワーリフティングの場合は、
重量を拳上することを競うことから目標重量を決め、できるだけ重い重量でトレーニングを行う必要がある。
このことは、重い重量で行うために、精神面の充実と、障害予防に十分注意しなければならないことを意味する。
◆トレーニング実施上の注意点を要約すると
①拳上目標重量の設定(精神面の充実)
②重量が重いためロー・レペティション・トレーニングで行う。
③筋に常に新しい刺激を与えるため
aセット間の休息を長くとる(2~3分)
bトレーニング・コースの変更をときどき行う。
cトレーニング・フォームの変更をし、筋の刺激角度を変える。
④障害予防のため次の3点に十分注意する。
aウォーミング・アップの完全実施。
b正しい運動フォームをマスターする。
cクール・ダウン、および疲労回復につとめる。
ベンチ・プレス、スクワット、デッド・リフトの3種目は両者のトレーニングの基本種目に変わりはないが、パワーリフティングの場合は、
重量を拳上することを競うことから目標重量を決め、できるだけ重い重量でトレーニングを行う必要がある。
このことは、重い重量で行うために、精神面の充実と、障害予防に十分注意しなければならないことを意味する。
◆トレーニング実施上の注意点を要約すると
①拳上目標重量の設定(精神面の充実)
②重量が重いためロー・レペティション・トレーニングで行う。
③筋に常に新しい刺激を与えるため
aセット間の休息を長くとる(2~3分)
bトレーニング・コースの変更をときどき行う。
cトレーニング・フォームの変更をし、筋の刺激角度を変える。
④障害予防のため次の3点に十分注意する。
aウォーミング・アップの完全実施。
b正しい運動フォームをマスターする。
cクール・ダウン、および疲労回復につとめる。
<運動生理学>……鈴木 正之
1.反応と反射の関係について、例をあげて説明せよ。
刺激による動作が、意識の関与のもとで行われるのが反応で、意識とは無関係に行われるのが反射である。
しかし反応も同一運動を繰り返すことによって自動化し、反射化してくる。
たとえば、ベンチ・プレスにおける初心者のバーベル拳上方向は、胸より真上に拳上しないで、目の方向に拳上するが、
トレーニングにより、無意識に作用筋の走る方向に正しく拳上することができるようになる。
しかし反応も同一運動を繰り返すことによって自動化し、反射化してくる。
たとえば、ベンチ・プレスにおける初心者のバーベル拳上方向は、胸より真上に拳上しないで、目の方向に拳上するが、
トレーニングにより、無意識に作用筋の走る方向に正しく拳上することができるようになる。
2.スポーツ心臓とは何か、例をあげ、その特性を説明せよ
スポーツ心臓とは心臓の生理的肥大のことで、とくに左心室周辺の搏動が大となり、心臓の活動力の余力が確保されている点がみられる。
中でもスポーツ種目に特性があり、持久性の高い負荷を与えられる運動種目(マラソン、自転車、スキーのノルディックなど)では顕著にあらわれる。
中でもスポーツ種目に特性があり、持久性の高い負荷を与えられる運動種目(マラソン、自転車、スキーのノルディックなど)では顕著にあらわれる。
3.運動と呼吸(酸素摂取量と酸素負債)の関係について説明せよ。
激しい運動時の酸素需要量は極度に増加し、安静時の20倍もの酸素摂取を行うが、それでも需要量に追いつけなくなり、次第に負債が生じる。
これを酸素負債という。酸素負債は通常5~8ℓくらいであるが、練習によって15~18ℓにもなる。この不足分は運動終了後に補給される。
これを酸素負債という。酸素負債は通常5~8ℓくらいであるが、練習によって15~18ℓにもなる。この不足分は運動終了後に補給される。
4.アドレナリンは身体運動時にどのような働きをするか?
アドレナリンは前身の交感神経系を強く興奮させる作用をもつ。
運動に際しては大量に分泌されて、心臓血管系を興奮収縮させ、骨格筋の血管に対して拡張作用をもち血圧を上昇させる。
このアドレナリンは肝臓のグリコーゲンにも作用して、血糖値を高め、基礎代謝を上昇させ運動能力を著しく高める。
運動に際しては大量に分泌されて、心臓血管系を興奮収縮させ、骨格筋の血管に対して拡張作用をもち血圧を上昇させる。
このアドレナリンは肝臓のグリコーゲンにも作用して、血糖値を高め、基礎代謝を上昇させ運動能力を著しく高める。
<解剖学>……鈴木 正之
1.次の文の( )内に適当なる語を入れよ。
①正中とは、人体の左右の真中を(前後)の方向に走る(線)または面をいう。
②正中に向って近い方を(内側)、遠い部位を(外側)という。
③中枢に向って近い部位を(近位)、遠い部位を(遠位)という。
④前腕における用語で外側を(橈側)、内側を(尺側)という。
⑤下腿における用語で外側を(腓側)、円側を(脛側)という。
②正中に向って近い方を(内側)、遠い部位を(外側)という。
③中枢に向って近い部位を(近位)、遠い部位を(遠位)という。
④前腕における用語で外側を(橈側)、内側を(尺側)という。
⑤下腿における用語で外側を(腓側)、円側を(脛側)という。
2.下記の筋の起始・付着・作用を記せ。
①胸鎖乳突筋
起始ーー胸骨端上縁、鎖骨の胸骨骨端
付着ーー乳様突起
作用ーー①両側同時に働くと顔を上に向ける
②片側が働くと反対側に廻し、同時に傾ける
③前屈した位置より、強く前屈する。
②僧帽筋
起始ーー後頭骨下部(外後頭隆起)、第7頸椎~全胸椎の棘突起
付着ーー肩甲棘、肩峰および鎖骨外側1/2
作用ーー上部:肩甲骨、肩峰を上内方に引き上げる
中部:肩甲骨を内転させる
下部:肩甲骨を内方に引く
全体:頭を後屈させる
③広背筋
起始ーー第6胸椎以下の棘突起、腰背筋膜、腸骨稜
付着ーー上腕骨の小結筋
作用ーー①下垂している上腕を内後方に引く
②挙上されている上腕を引きさげる
④大胸筋
起始ーー鎖骨内側1/2、胸骨上位~第7肋軟骨、腹直筋鞘前葉
付着ーー上腕骨の大結節稜
作用ーー上腕骨を内転し、内方にまわす、
⑤三角筋
起始ーー肩甲棘、肩峰および鎖骨外側1/3
付着ーー上腕骨三角筋粗面
作用ーー上腕の拳上(前、横、後)、全体として上にあげる。
起始ーー胸骨端上縁、鎖骨の胸骨骨端
付着ーー乳様突起
作用ーー①両側同時に働くと顔を上に向ける
②片側が働くと反対側に廻し、同時に傾ける
③前屈した位置より、強く前屈する。
②僧帽筋
起始ーー後頭骨下部(外後頭隆起)、第7頸椎~全胸椎の棘突起
付着ーー肩甲棘、肩峰および鎖骨外側1/2
作用ーー上部:肩甲骨、肩峰を上内方に引き上げる
中部:肩甲骨を内転させる
下部:肩甲骨を内方に引く
全体:頭を後屈させる
③広背筋
起始ーー第6胸椎以下の棘突起、腰背筋膜、腸骨稜
付着ーー上腕骨の小結筋
作用ーー①下垂している上腕を内後方に引く
②挙上されている上腕を引きさげる
④大胸筋
起始ーー鎖骨内側1/2、胸骨上位~第7肋軟骨、腹直筋鞘前葉
付着ーー上腕骨の大結節稜
作用ーー上腕骨を内転し、内方にまわす、
⑤三角筋
起始ーー肩甲棘、肩峰および鎖骨外側1/3
付着ーー上腕骨三角筋粗面
作用ーー上腕の拳上(前、横、後)、全体として上にあげる。
上肢骨名を注枢より遠い部位に向って順番に記せ。
鎖骨、肩甲骨(あるいは肩甲骨、鎖骨でもよい)、上腕骨、橈骨、尺骨、手根骨、中手骨、指骨
脊柱を構成している椎骨を上より順番に記し、個数を記せ。
頸椎(7)胸椎(12)腰椎(5)仙椎(5)尾椎(3~5)
※仙椎(5)尾椎(3~5)は仙骨(1)尾骨(1)でもよい。
※仙椎(5)尾椎(3~5)は仙骨(1)尾骨(1)でもよい。
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