秀島洋子のトレーニング教室
柔軟性のトレーニング
月刊ボディビルディング1977年11月号
掲載日:2018.08.12
あらゆるスポーツの基礎的なトレーニングの中に欠かせないものの1つとして、柔軟性のトレーニングがあげられます。
スポーツの種目によっては、柔軟性を軽視しがちですが、この能力は、運動に最良の条件を与えてくれるので、大変大切なことを強調したいと思います。
柔軟度の大小は、関節の可動範囲の大小によって表わされ、これは筋や靭帯を伸展させることによって向上させることができます。
これをもっと具体的にいえば、身体の伸展運動を行なうこと、つまり、少し反動を使って伸展させる、または伸展させたまま静止する、というやり方で、筋および靭帯を引き伸ばすことにより、関節の可動範囲を増していけばよいのです。
柔軟度は、練習者の体質によって、かなりの個人差があります。生まれつきからだの柔らかい人は、それだけ楽なわけですが、たとえ、柔軟なからだに生まれついていても、これを動かさなければ、当然のことながら硬くなってしまいます。しかし、生まれつき柔軟性に乏しい人でも、柔軟体操によって、ある程度まで柔らかにすることができるのです。
一般に、ウェイト・トレーニングを行なうと、マッスル・バウンドネスといって、関節の可動範囲が制限されるという迷信が、信じられているようです。したがって、ここにあげるような柔軟体操は、それらの妄説を、打破することにも役立つと思います。
柔軟性のトレーニングは、怠ることなく、続けていくことが大切です。こうした意味において、弾力性のある、そして質のよい筋肉づくりのために、柔軟体操は欠かすことができません。
さあ、あなたの関節がさびつかないで、いつも円滑に動いてくれるからだをつくろうではありませんか。
柔軟体操は、ウォーミング・アップの後に行なうのがよいでしよう。
今回は、一人で行なえる代表的なものを紹介します。
スポーツの種目によっては、柔軟性を軽視しがちですが、この能力は、運動に最良の条件を与えてくれるので、大変大切なことを強調したいと思います。
柔軟度の大小は、関節の可動範囲の大小によって表わされ、これは筋や靭帯を伸展させることによって向上させることができます。
これをもっと具体的にいえば、身体の伸展運動を行なうこと、つまり、少し反動を使って伸展させる、または伸展させたまま静止する、というやり方で、筋および靭帯を引き伸ばすことにより、関節の可動範囲を増していけばよいのです。
柔軟度は、練習者の体質によって、かなりの個人差があります。生まれつきからだの柔らかい人は、それだけ楽なわけですが、たとえ、柔軟なからだに生まれついていても、これを動かさなければ、当然のことながら硬くなってしまいます。しかし、生まれつき柔軟性に乏しい人でも、柔軟体操によって、ある程度まで柔らかにすることができるのです。
一般に、ウェイト・トレーニングを行なうと、マッスル・バウンドネスといって、関節の可動範囲が制限されるという迷信が、信じられているようです。したがって、ここにあげるような柔軟体操は、それらの妄説を、打破することにも役立つと思います。
柔軟性のトレーニングは、怠ることなく、続けていくことが大切です。こうした意味において、弾力性のある、そして質のよい筋肉づくりのために、柔軟体操は欠かすことができません。
さあ、あなたの関節がさびつかないで、いつも円滑に動いてくれるからだをつくろうではありませんか。
柔軟体操は、ウォーミング・アップの後に行なうのがよいでしよう。
今回は、一人で行なえる代表的なものを紹介します。
<首と胴体を柔軟にする運動>両足先を頭のうしろの床に触れさせる。頭のうしろで、両足を左右に移動させる。
<肩を柔軟にする運動>仰臥姿勢で、両手、両足を床におき腰を浮かして膝を前後に動かす。
<背・腰を柔軟にする運動>①伏臥姿勢で両腕を横にひらき、片足を交互に倒す。左足は右側に、右足は左側に、できるだけ膝を伸ばして行なう。
<背・腰を柔軟にする運動>②床に寝て、両手で両足先を持ってそらす。膝を伸ばすようにする。
<股関節を柔軟にする運動>①開脚をして、上体を交互に左前、右前にまげる。膝がまがらないようにする。
<股関節を柔軟にする運動>②両脚を真横に開いて膝をまげ、両手を膝の上において、上体を左右、上下に動かす。
月刊ボディビルディング1977年11月号
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