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第13回JBBA全日本パワーリフティング選手権大会
6つの日本新記録誕生

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月刊ボディビルディング1978年7月号
掲載日:2018.06.29

最優秀選手に伊藤長吉選手

 日本ボディビル協会(JBBA)主催・第13回全日本パワーリフティング選手権大会は、5月28日(日)愛知県体育館(名古屋市)第2競技場で午前10時より開催された。
 同大会の常連であった富永、中尾、足立などの常勝選手が不参加のため、わずか数キロを競う白熱戦で観客を沸かせ、優勝者の顔ぶれもガラリと変った。中でも、特筆されるのはフェザー級・伊藤長吉選手の3つの日本新樹立であるスクワット200kg、デッド・リフト217.5kg、総合550kgをマーク、この力強い試技とユル・ブリンナーばりのマスクでこの日の人気を独り占め、最優秀選手賞をも手中に収めた。また、ミドル・ヘビー級・前田登喜春選手はデッド・リフト247.5kg、総合672.5kgの2つの日本新で2年連続優勝、ライト・ヘビー級の川口和年選手もデッド・リフト247.5kgの日本新をマークした。
●各クラス優勝者●

●各クラス優勝者●

※今年度よりデッド・リフトが加わり、競技は3種目で競われた。(Tはトータル)
 写真は各クラス優勝者と大会役員たち。前列左から鶴見、伊藤、富田、渡辺、河野、前田の6選手。
記事画像2
"あがった!200kg"2回目の試技で197.5kgの日本新を達成した伊藤長吉選手(フェザー級)は、3回目の試技で200kgに挑戦、見事この重量に成功し、日本新をさらに更新した。

"あがった!200kg"2回目の試技で197.5kgの日本新を達成した伊藤長吉選手(フェザー級)は、3回目の試技で200kgに挑戦、見事この重量に成功し、日本新をさらに更新した。

1回目の試技で240kgに成功した前田都喜春選手(Mヘビー級)が2回目の試技で日本新を達成。写真は252.5kgが浮き上った瞬間。"やったぞ前田・日本新"

1回目の試技で240kgに成功した前田都喜春選手(Mヘビー級)が2回目の試技で日本新を達成。写真は252.5kgが浮き上った瞬間。"やったぞ前田・日本新"

スクワット1回目の試技で270kgに成功した前田選手は2回目の試技で日本新の280kgを狙う。しかし、この重量に2回連続失敗して日本新はならず。

スクワット1回目の試技で270kgに成功した前田選手は2回目の試技で日本新の280kgを狙う。しかし、この重量に2回連続失敗して日本新はならず。

ライト・ヘビー級の川口和年選手が2回目の試技で247.5kgの日本新に成功。しかし、彼の順位は3位にとどまった。

ライト・ヘビー級の川口和年選手が2回目の試技で247.5kgの日本新に成功。しかし、彼の順位は3位にとどまった。

2回目の試技で217.5kgの日本新に挑戦して失敗した伊藤選手は、3回目の試技でこの重量に再挑戦、むろん、この重量に成功して観客を喜ばせた。

2回目の試技で217.5kgの日本新に挑戦して失敗した伊藤選手は、3回目の試技でこの重量に再挑戦、むろん、この重量に成功して観客を喜ばせた。

"ライト・ヘビー級の接戦"このクラスでは河野賢二選手(神奈川)と桑原広実選手(神奈川)が激しく競り合った。写真の重量は両者供200kgだが、桑原選手(下)は成功し、河野選手(上)は失敗。この時点では桑原選手が7.5kgリードしていたが、最後の種目デッド・リフトで河野選手が逆転の初優勝。その差は2.5kgであった。

"ライト・ヘビー級の接戦"このクラスでは河野賢二選手(神奈川)と桑原広実選手(神奈川)が激しく競り合った。写真の重量は両者供200kgだが、桑原選手(下)は成功し、河野選手(上)は失敗。この時点では桑原選手が7.5kgリードしていたが、最後の種目デッド・リフトで河野選手が逆転の初優勝。その差は2.5kgであった。

バンタム級優勝の鶴見寛治選手。3種目に平均した強さを見せて、昨年度に続き2連勝を飾った。

バンタム級優勝の鶴見寛治選手。3種目に平均した強さを見せて、昨年度に続き2連勝を飾った。

ライト級優勝の富田誠選手。2位・遠藤久選手に22.5kgの差をつけて初優勝。

ライト級優勝の富田誠選手。2位・遠藤久選手に22.5kgの差をつけて初優勝。

月刊ボディビルディング1978年7月号

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