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第7回JPA全日本パワーリフティング選手権大会

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月刊ボディビルディング1978年7月号
掲載日:2018.08.15
因幡〈フライ級スクワット212.5kg〉富永〈フェザー級ベンチ・プレス167.5kg〉が世界新
長野〈ライト級〉関〈ライトヘビー級〉が日本新で優勝
各クラスの優勝者と大会役員

各クラスの優勝者と大会役員

 日本パワーリフティング協会(JPA)主催、文部省、日本ウェイトリフティング協会後援による1978年度第7回JAP全日本パワーリフティング選手権大会は5月28日、64名(うち女子の部6名)の選手が出場して東京・神田のYMCA体育館で開催された。
 まずフライ級では世界新記録保持者、因幡選手が圧倒的に強く、スクワット212.5kg、トータル542.5kgの世界新記録で優勝。バンタム級はデッド・リフトで210kgをマークした渡部選手が逆転優勝。フェザー級はベンチ・プレスで167.5kgの世界新記録を出した富永選手が文句なく優勝。
 ライト級は長野選手がスクワット220kg、トータル580kgで2位以下を大きく引きはなして優勝。ミドル級は3種目とも平均的に強い土屋選手がこれまた簡単に優勝。ライト・ヘビー級は昨年よりさらに1クラス体重をアップして出場した関選手がスクワット235kg、ベンチ・プレス172.5kgの2種目で日本新記録をマークして優勝。
 強い選手のいないミドル・ヘビー級は、吉田選手がトータル555kgで初優勝。ヘビー級はベテラン仲村選手が故障を押して出場、ベンチ・プレスで175kgの日本新を出し、トータル685kgで楽勝。
 また、女子の部ではA級・吉口(トータル240kg)B級・大井(トータル275kg)、C級・小曽根(トータル287.5kg)が優勝。文部大臣賞がかかった団体戦ではアスレチック・せきが昨年に引続き優勝した。
●各クラスの優勝者は次のとおり。詳細は本文ニュース欄に掲載

●各クラスの優勝者は次のとおり。詳細は本文ニュース欄に掲載

フライ級優勝・因幡英昭選手

フライ級優勝・因幡英昭選手

フェザー級優勝・富永義信選手

フェザー級優勝・富永義信選手

バンダム級優勝・渡部春治選手

バンダム級優勝・渡部春治選手

ライト級優勝・長野武文選手

ライト級優勝・長野武文選手

ミドル級優勝・土屋公夫選手

ミドル級優勝・土屋公夫選手

ライト・ヘビー級優勝・関二三男選手

ライト・ヘビー級優勝・関二三男選手

ヘビー級優勝・仲村昌英選手

ヘビー級優勝・仲村昌英選手

右足不自由のハンデ克服、ミドル級5位に入賞した植田選手植田選手は幼いころ骨髄炎にかかり、その後遺症のため右の足首が全く動かないというハンデを克服、スクワット195kg、ベンチ・プレス122.5kg、デッド・リフト215kg、トータル532.5kgで堂々ミドル級5位に入賞した。なお、植田選手は高松市の高松トレーニング・クラブ(代表・中尾達文)で練習をはじめて、まだ1年半のキャリアでこの好成績をあげた。

右足不自由のハンデ克服、ミドル級5位に入賞した植田選手植田選手は幼いころ骨髄炎にかかり、その後遺症のため右の足首が全く動かないというハンデを克服、スクワット195kg、ベンチ・プレス122.5kg、デッド・リフト215kg、トータル532.5kgで堂々ミドル級5位に入賞した。なお、植田選手は高松市の高松トレーニング・クラブ(代表・中尾達文)で練習をはじめて、まだ1年半のキャリアでこの好成績をあげた。

女子A級優勝・吉田寿子選手

女子A級優勝・吉田寿子選手

ミドル・ヘビー級優勝・吉田進選手。女子A級優勝の吉田寿子選手は奥さん。

ミドル・ヘビー級優勝・吉田進選手。女子A級優勝の吉田寿子選手は奥さん。

月刊ボディビルディング1978年7月号

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