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ビフォア・アンド・アフター 田 中 利 成

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月刊ボディビルディング1969年12月号
掲載日：2018.07.02
田中利成
　５年ほどまえ、意地で始めたボディビルであった。もともと私は気管が弱く、満足に学校へ通うこともできなかった。周囲の人たちは同情してくれたが、かえってけなされているような気持になり、くやしさが先に立った。“今に見ておれ”－－私は石をしばりつけた丸太をバーベル代りに、トレーニングを開始した。体育の授業をいつも見学ですごしていた私がホディビルを始めると、みんなが心配してくれた。私はよけいに意地をはった。そして毎日毎日、夢中で汗を流した。それから１年、気管支炎で寝こむ日が半分に減り、かなり肉がついてきた。まえよりも大きな気持をもてるようになり、何事をするにも余裕ができてきた。そして今では－－腹の底から大声で笑え、大空を飛びまわる大鷲のような気持で、毎日の生活を送っている。
昭39・４　　　昭44・７
168.5cm 　　　170cm
45kg 　　　 65kg
80cm 　　　112cm
20cm 　　　 39cm
44cm 　　　 58cm
現在の私（44年7月中旬写す）。

現在の私（44年7月中旬写す）。

トレーニング開始後６カ月のときの私。

トレーニング開始後６カ月のときの私。

月刊ボディビルディング1969年12月号

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