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★内外一流選手の食事作戦★

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月刊ボディビルディング1980年4月号
掲載日:2019.09.11
1978年度オールジャパン・コンテスト・ミドル級チャンピオン
1979年度AFBBミスター・アジア・コンテスト・ライトヘビー級2位
黒木寿選手の食事法

健康体力研究所 野沢秀雄

1.コンテストイン京都1978

「ジムをオープンして、25周年の記念にオールジャパン・コンテストをひらくので、元会員の貴君もぜひおいでください」という連絡を京都中心体育会館の小野藤二会長からいただいたのは一昨年の夏だった。

学生時代にはじめて私がバーベルを握ったジム、ベンチ・プレスで肩をはずしたとき、柔道の素養がある小野会長が、「グッ!」と腕を引っぱって肩関節を元に戻してくれ、いっそう信頼が高まったこと。ハリウッドのスターのジョージ・チャキリスがジムに来て練習風景をフィルムに写したこと、毎年のようにコンテスト会場に応援にいったこと等が、なつかしく思い出される。

東京に来てからも、小野会長のことや当時の会員仲間のことがよく話題になる。私にコーチしてくれた長谷川三郎さんは現在JBBA京都府協会理事長をされているし、中尾兄弟の弟さんは西京極にジムをオープンして、ボディビル普及のためにがんばっている。

2.フランク・ゼーンにそっくり

このときのコンテストが1978年度IFBBミスター・オールジャパン・コンテストであり、ゲストにスティーブ・デイビスが招かれたことはご存知の方も多いだろう。

アメリカからTシャツやトレーニング・テキストを持ってきているので会場で売ってくれ」とコンテスト前日デイビスから頼まれ、関係者の協力のとに販売したことから、彼と親友になった。

そのデイビスが、コンテスト会場で選手たちの奮戦をみて、まず私にいったことは、「ややっ、フランク・ゼーンにたいへん似た選手がいるぞ!」と驚きの声だった。――なるほど細面で筋肉のカットがよく、日焼けしてハンサムだ。おまけに、ステージ以外ではシャレた眼鏡をつけたりして、これがまたゼーンにそっくりである。彼こそ宮崎県・日向市から参加した黒木寿選手である。

このコンテストのミドル級(体重75~90kg)に出場した彼は、強敵の臼井オサム選手を破り、みごと第1位の栄冠を獲得した。「おめでとう。よくやった」とデイビスから祝福されて、よろこんでいた黒木選手の顔が今もはっきりと目に浮んでくる。黒木選手にとってたいへん良い日だったにちがいない。

「黒木選手はどこのジムにも所属せず、自宅でコツコツと1人でトレーニングしている選手」だということを後できいてその努力に感心している。今月は宮崎の星、黒木選手に登場ねがおう。

3.フィリッピンで1年ぶり再会

私が黒木選手に2度目に会ったのはマニラ市で開催されたAFBBミスター・アジア・コンテストのプレジャッジ会場のホテルであった。

「やあ久しぶり」「よくここまで来られましたね」と、驚きあったが、私のマニラ旅行は偶然が重なって急に実現したものであり、幸いなことにアジア地域におけるボディビルの実情がよくわかり、大きな収穫であった。イラクをはじめ、韓国・インドネシア・マレーシア・香港……いずれの国も選手のレベルが高く、日本から参加した3選手は大変であったろう。本誌1月号と2月号に菊地正幸選手が興味深く体験記を書かれているが、本当によく善戦したと思う。

さて、その黒木選手だが、1年前と比べて一まわりも二まわりも大きくなっていた。とくに脚の発達ぶりが目をひいた。「ええ、そうなんです。1年間で体重が5キロふえ、しかもデフィニションがついてきて、自分でもベスト・コンディションです」と彼自身、会場で語っていた。

初心者の人なら、1年間に体重が5キロ増えることは当り前のようにあることだが、彼のようにトレーニングを8~9年積んで、トップクラスにある選手が急に5キロも伸びるのは、よほどの努力があったにちがいない。

「ホルモン薬を飲んでいるのではないか?」と疑う人があるかもしれないが、黒木選手にかぎって、そのようなことは絶対にない。モスクワ・オリンピックに向けて、ホルモン薬の検査法が短期間に厳密になりつつある。「少量の血液か尿を調べるだけで、24時間以内にホルモン剤の使用が判明する」といわれている(54年7月23日付・朝日新聞、詳細は資料をとりよせて別途発表の予定)。このように、アナボリックステロイド(筋肉増強剤)の使用をチェックする革命的な方法が開発されているので、不正使用のビルダーはやがて摘発される日が来よう。

4.黒木選手の食事法

黒木選手の体位は、身長169cm・体重84kg・胸囲115cm・腕囲42cm・腿囲62cm・腹囲85cmである。コンテスト3カ月前から減量をスタートし、約5キロ体重を落している。
<表1>ふだんの食事法

<表1>ふだんの食事法

く表2>コンテスト前の食事法

く表2>コンテスト前の食事法

トレーニング法は本稿最後に紹介するように、週6日間、1日に1.5~2時間みっちりと実行している。(年齢は現在27歳)
このような条件のもとに、別表のような食事をとっている。
記事画像3
<講評>
①ふつうのトレーニング期は、カロリー約3,000、たんぱく質180g(体重1kg当り2.1g)、炭水化物53%と、理想的なバランスになっている。牛肉・魚・卵・牛乳・とり肉……と、たんぱく源を多くの食品に求めていることは望ましい。

納豆・とうふ・ナッツ・プロティンパウダーなど、植物性たんぱくをもう少し採用してもよいだろう。

②コンテスト前は、カロリー約2,000、たんぱく質約240g(体重1kg当り2.8g)、炭水化物30%となり、低カロリー、高たんぱく質、低炭水化物の典型的な減量メニューになっておりカロリーは落としても、たんぱく質だけはじゅうぶんにとっていることは大変好ましい。体の成分、とくに筋肉や血液まで損わないように配慮されている。

③この目的にプロティンパウダーが効果をあげているが、黒木選手は1ヵ月にプロティン2kgを消費するという。脂肪がとれて筋肉のカットがよく得られている。

④今までの選手とちがう点は、間食がとられていないことだ。そのかわり朝食と昼食に、たっぷりと栄養素がとられている。ただ、たんぱく質は食べだめができないので、少量ずっ間食として食べるほうが効果をあげやすい。

⑤野菜やトマトを食べていることは好ましい。カロリーがあまりなく、満腹感が得られるので、減量時にはなるべく多くとるとよい。マヨネーズやドレッシング、食塩などを使わずそのままで、食事の最初によくかんで食べることがポイントだ。

⑥ここにはのせられていないが、黒木選手はレバータブレットをよく使用していて、これが一年間で体重が5kgふえた原因の一つと考えられる。アメリカの一流ビルダーたちが、筋肉量をふやす手段として、レバータブレットを多く用いていることは以前に本誌でのべたとおりである。

5.適切な食事法の意義

以上のように黒木選手は、筋肉づくりのみならず、健康管理という点からみても、理想的な食事法をしていることがわかる。

本誌2月号に窪田登先生が、読者の質問をもとに、トレーニングと食事法の関連について述べておられる。

「栄養をとらないと筋肉が発達しない」というのは、程度の問題であってまずしい食事内容であっても筋肉はある程度の水準まで発達する。しかし、そのスピードや効率は悪いのではないいかと結論づけられそうである。

「井戸水をつるべで汲んでいたのを電気が発明されて、ポンプを使うようになって、早く多量の水が汲めるようになった」「電気が発明され、これを利用すれば恩恵は大きいのに、いつまでも井戸水を汲んでいるのはムダではないか」――この例はトレーニングと栄養の関係にもあてはまる。

運動生理学や栄養化学の研究が日進月歩でおこなわれ、新しく有意義な知識や体験が発表されている。ネズミを使った実験や、実際に人間をグループにわけて効果を確認しているデータも多い。「トレーニング期にたんぱく質を多くとると筋肉肥大効果が著しい」ということは、ずっと昔に発表され、学者たちによって認められ、実際にも事実が確認されていることだ。

そうかといって「たんぱく質をとればとるほどいい」とか「たんぱく質をとっていればトレーニングをしなくても筋肉が発達する」ということは絶対にありえない。まず適切なトレーニングが主体で、栄養のとり方は付随するものにすぎない。

一般健康管理という立場からみると「食事しだいで、健康になったり、不健康になったりする」ということは事実である。たとえば、
イ 砂糖や動物性脂肪をとりすぎると、動脈硬化をおこし、成人病にかかりやすい。
ロ 食塩の多い食事をとる人は、高血圧になりやすい。
ハ 菓子パンやラーメンばかり食べていると、ビタミンやミネラル不足で、体調が悪くなる。
ニ コーラやソーダなど清涼飲料をのみすぎる人はカルシウム不足で、バテやすい。
ホ 高たんぱくの食事は脳卒中や高血圧をふせぐ。
ヘ カロリーが多すぎると肥満になり、成人病になりやすい。
ト 玄米や野菜・海草を好んで食べるとミネラルが補われて体調がよくなる。
チ よくかんで食べると、栄養素の効率が高く、健康によい。
――等々の知識が与えられている。せっかく役立つ情報があるのだから、参考にして活かすようにしていただきたい。

最後に黒木選手のトレーニング内容を紹介して今月号の結びとしよう。
コース

コース

記事画像5
月刊ボディビルディング1980年4月号

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