第25回ミスター九州、第15回ミスター福岡コンテスト
月刊ボディビルディング1980年9月号
掲載日:2019.10.31
比嘉〈ミスター九州〉三藤〈ミスター福岡〉優勝
観戦記★佐野 匡宣
ミスター九州上位3選手。左から2位・村本、1位・比嘉、3位・川越
九州ボディビル協会創立25周年記念行事として、NABBAユニバース選抜大会、第25回ミスター九州、第15回ミスター福岡の合同コンテストが、去る7月13日、時あたかも博多ッ子の血をわかせる勇壮な男まつり”祇園山笠”にわきたっているさ中、福岡の中心地にある都久志会館大ホールにて開催された。
今から四分の一世紀前、日本ボディビル協会発足と呼応するがごとく福岡ボディビル・センターが誕生、同時に九州ボディビル協会が創立され、第1回ミスター九州コンテストが開催された。以来、西日本におけるボディビル運動の中心となって、その啓蒙発展に尽してこられた実績は大いに特筆すべきもので、その成果が本合同コンテストにおいて大きく開花した感が深かった。
まず、両コンテストの成績を紹介して、そのあとで上位入賞者に対する批評を簡単に述べることにする。
今から四分の一世紀前、日本ボディビル協会発足と呼応するがごとく福岡ボディビル・センターが誕生、同時に九州ボディビル協会が創立され、第1回ミスター九州コンテストが開催された。以来、西日本におけるボディビル運動の中心となって、その啓蒙発展に尽してこられた実績は大いに特筆すべきもので、その成果が本合同コンテストにおいて大きく開花した感が深かった。
まず、両コンテストの成績を紹介して、そのあとで上位入賞者に対する批評を簡単に述べることにする。
★ミスター九州コンテスト
優勝した比嘉選手は、各部とも平均的によく発達しており、昨年よりひと回り成長したようである。2位の村本選手は、上半身の割に脚が弱いのが損。3位の川越選手は、よくまとまってはいるが、部分戦で何か1つ獲得できるくらいの特長をもつべきである。4位の儀間選手はこの1年間でかなり成長はしたが、何か物足りない。まだ若いのだから、まずバルク・アップを第一に心がけてほしい。5位の蒲田選手は、良い素質を秘めているが、やはりバルク・アップすることが課題である。6位の太田選手は、背・腕は良いのだから、他の部分もそれに伴うように努力してほしい。7位の真弓選手は、まだ若く、良い素質を持っているのだから、小手先に走らず、先ずバルク・アップ専一に努力して大成してもらいたい。
ミスター九州優勝・比嘉盛吉選手
ミスター九州2位・村本 功選手
ミスター九州3位・川越孝行選手
ミスター九州4位・儀間光広選手
ミスター九州5位・蒲田孝行選手
ミスター九州6位・太田 与選手
岩田静男選手
ミスター九州7位・真弓幸雄選手
★ミスター福岡コンテスト
優勝した三藤選手は、全体的にまとまっているが、どこといって目立った特長がなく、バルク、デフィニションとも、いま1つ物足りなかった。当面、バルク・アップを第一に心掛けてほしい。2位鎌倉選手は、もう少しキレがほしい。3位の小役丸選手は、ポージング時のキレは良かったが、もうひと回りのバルクがほしい。4位の大橋選手は、まとまってはいるが、やはりバルク不足である。5位の霜川選手は、肩・腕は良いが脚が弱いのが惜しまれる。武末、増岡の両選手は、ともに少し脂がのった感じ、もう少ししぼり込みがほしい。
以上であるが、各選手とも一長一短で、優劣をつけるのが大へんむつかしかった。とくに上位3名は、どう振り替ってもいいくらい、まったくの僅少差だった。このことが、ミスター九州で、2位、3位の鎌倉、小役丸の両選手が入賞しながら、1位の三藤選手が入賞を逸した1つの因であると思う。
以上であるが、各選手とも一長一短で、優劣をつけるのが大へんむつかしかった。とくに上位3名は、どう振り替ってもいいくらい、まったくの僅少差だった。このことが、ミスター九州で、2位、3位の鎌倉、小役丸の両選手が入賞しながら、1位の三藤選手が入賞を逸した1つの因であると思う。
ミスター福岡優勝・三藤 章選手
ミスター九州7位 ミスター福岡2位・鎌倉芳彦選手
ミスター九州7位 ミスター福岡3位・小役丸 弘選手
ミスター福岡4位・大橋治夫選手
ミスター福岡5位・霜川秀治選手
月刊ボディビルディング1980年9月号
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