JBBA昭和53年度公認指導員認定試験問題と解答<1>
月刊ボディビルディング1979年1月号
掲載日:2018.09.02
日本ボディビル協会では去る11月25日、26日の両日、東京で昭和53年度公認指導員の講習会ならびに認定試験を行なった。以下はそのときの試験問題ですが(誌面の関係で今月号と来月号の2回に分割します)、読者の皆さんなら果して何点ぐらいとれるか、ひとつ試してみてください。なお模範解答は、それぞれ出題された野沢秀雄先生(健康体力研究所)と鈴木正之先生(名城大学助教授)にお願いしました。
<食事とトレーニング>・・・・・・野沢秀雄
1.次の文章で正しいものに○、まちがっているものに×をつけなさい。
(×)①トレーニング期にはカロリーやたんぱく質は多く必要になるが、ビタミンやミネラルは考えなくてもよい。
(×)②炭水化物(糖質)や脂肪はエネルギー源であり、たんぱく質は体をつくる構成源である。したがって、炭水化物(糖質)にはカロリーがあるが、たんぱく質にはカロリーがない。
(○)③練習中にすぐエネルギーにかわりやすいのは炭水化物(糖質)である。
(○)④エネルギーにかわるのに、ロスが大きい栄養素はたんぱく質である。
(○)⑤ビタミンやミネラル(灰分)は、カロリーの計算にいれなくてもよい。
(○)⑥たんぱく質のみを食べるよりも、同時に炭水化物(糖質)や脂肪を食べるほうが、体重増加に効果がある。
(×)②炭水化物(糖質)や脂肪はエネルギー源であり、たんぱく質は体をつくる構成源である。したがって、炭水化物(糖質)にはカロリーがあるが、たんぱく質にはカロリーがない。
(○)③練習中にすぐエネルギーにかわりやすいのは炭水化物(糖質)である。
(○)④エネルギーにかわるのに、ロスが大きい栄養素はたんぱく質である。
(○)⑤ビタミンやミネラル(灰分)は、カロリーの計算にいれなくてもよい。
(○)⑥たんぱく質のみを食べるよりも、同時に炭水化物(糖質)や脂肪を食べるほうが、体重増加に効果がある。
2.やせたい人が入会してその人のカロリーを低くするためには、どのような食事法をすすめればいいか、4~5項目、箇条書きにしなさい。
(解答)次の中から4~5項目を書くとよい。
①甘い物をひかえる
②ごはん・パン・麺類などの多食をさける
③油料理をあまり食べない(たとえば、チャーハン・天ぷら・フライ・野菜いため)
④間食をしない
⑤市販の低カロリー食品をすすめる
⑥アルコールを飲み過ぎない
⑦食塩を使いすぎない(多食に結びつくから)
⑧なるべく野菜類は生で食べる(油でいためたり、マヨネーズなどを使わない)
①甘い物をひかえる
②ごはん・パン・麺類などの多食をさける
③油料理をあまり食べない(たとえば、チャーハン・天ぷら・フライ・野菜いため)
④間食をしない
⑤市販の低カロリー食品をすすめる
⑥アルコールを飲み過ぎない
⑦食塩を使いすぎない(多食に結びつくから)
⑧なるべく野菜類は生で食べる(油でいためたり、マヨネーズなどを使わない)
<ボディビル理論>・・・・・・鈴木正之
1.下記運動種目の作用筋を記せ。
①ツー・ハンズ・プレス・・・三角筋、僧帽筋、上腕三頭筋
②ツー・ハンズ・カール・・・上腕二頭筋、前腕屈筋群
③ベント・ローイング・モーション・・・広背筋、上腕二頭筋
④シット・アップ・・・腹直筋
⑤スクワット・・・大臀筋、大腿四頭筋
⑥ベンチ・プレス・・・大胸筋、上腕三頭筋
⑦チンニング・・・広背筋、上腕二頭筋
⑧バー・ディップス・・・大胸筋、上腕三頭筋
⑨カーフ・レイズ・・・下腿三頭筋
⑩ショルダー・シュラッグ・・・僧帽筋
②ツー・ハンズ・カール・・・上腕二頭筋、前腕屈筋群
③ベント・ローイング・モーション・・・広背筋、上腕二頭筋
④シット・アップ・・・腹直筋
⑤スクワット・・・大臀筋、大腿四頭筋
⑥ベンチ・プレス・・・大胸筋、上腕三頭筋
⑦チンニング・・・広背筋、上腕二頭筋
⑧バー・ディップス・・・大胸筋、上腕三頭筋
⑨カーフ・レイズ・・・下腿三頭筋
⑩ショルダー・シュラッグ・・・僧帽筋
2.次の文章の()内にボディビルに関係ある適当な語を入れよ。
①各種目を2セット以上行なうトレーニング方式を(セット・システム)と言い、同一部分に何種類かの種目を集中させて行なうトレーニング方式を(フラッシング・システム)と言う。
②体脂肪が少なく、筋肉が鮮明に見られるビルダーのからだを(ディフィニション)型と言い、筋量が多く、筋肉が太いビルダーのからだを(バルク)型と言う。
③筋肥大を目的としたトレーニングで、筋肉が大きい部位には(低回数・・・ロー・レペティション)制トレーニングが良く、筋が小さいものや、靱帯や健が多い部位には(高回数・・・ハイ・レペティション)制が良い。
④一般にボディビルのトレーニングには反動を用いないで行う(ストリクト)スタイルと、反動を用いて行なう(チーティング)スタイルがある。
⑤パワーリフティングの3種目とは(スクワット)(ベンチ・プレス)(デッド・リフト)であり、この3種目の(トータル)によって勝敗を競い合う。
②体脂肪が少なく、筋肉が鮮明に見られるビルダーのからだを(ディフィニション)型と言い、筋量が多く、筋肉が太いビルダーのからだを(バルク)型と言う。
③筋肥大を目的としたトレーニングで、筋肉が大きい部位には(低回数・・・ロー・レペティション)制トレーニングが良く、筋が小さいものや、靱帯や健が多い部位には(高回数・・・ハイ・レペティション)制が良い。
④一般にボディビルのトレーニングには反動を用いないで行う(ストリクト)スタイルと、反動を用いて行なう(チーティング)スタイルがある。
⑤パワーリフティングの3種目とは(スクワット)(ベンチ・プレス)(デッド・リフト)であり、この3種目の(トータル)によって勝敗を競い合う。
3.初心者のトレーニング・コース作成上の注意点とトレーニング・コースを1例作成せよ。
<注意点>
身体のバランスを考えて、片寄ったコースを作らず、全体に負荷がかかるようにトレーニング・コースをつくる。また、初心者は筋が未発達なため、負荷は小さくし事故防止のためトレーニング・フォームに充分注意できるようにする。
以上の点から、トレーニング・コースを作るに当っては、身体各部を基本的に6つの部位(肩・胸・腕・背・腹・脚)に分け、これらの部位に基礎的な運動種目を選んでトレーニング・コースを作成する。
<トレーニング・コース例>
①肩・・・スタンディング・ツー・ハンズ・プレス
②胸・・・ベンチ・プレス
③背・・・ベント・ローイング・モーション
④胸・背・・・バー・ディップス、またはプルオーバー
⑤腕(屈筋)・・・スタンディング・ツー・ハンズ・カール
⑥腕(伸筋)・・・フレンチ・プレス
⑦腕(前腕)・・・リスト・カール
⑧脚・・・スクワット
⑨下腿・・・カーフ・レイズ
⑩腹・・・シット・アップ
以上、8~10種目から構成し、各運動種目とも2~3セット、1セット当りの繰返し回数は10回前後とする。
身体のバランスを考えて、片寄ったコースを作らず、全体に負荷がかかるようにトレーニング・コースをつくる。また、初心者は筋が未発達なため、負荷は小さくし事故防止のためトレーニング・フォームに充分注意できるようにする。
以上の点から、トレーニング・コースを作るに当っては、身体各部を基本的に6つの部位(肩・胸・腕・背・腹・脚)に分け、これらの部位に基礎的な運動種目を選んでトレーニング・コースを作成する。
<トレーニング・コース例>
①肩・・・スタンディング・ツー・ハンズ・プレス
②胸・・・ベンチ・プレス
③背・・・ベント・ローイング・モーション
④胸・背・・・バー・ディップス、またはプルオーバー
⑤腕(屈筋)・・・スタンディング・ツー・ハンズ・カール
⑥腕(伸筋)・・・フレンチ・プレス
⑦腕(前腕)・・・リスト・カール
⑧脚・・・スクワット
⑨下腿・・・カーフ・レイズ
⑩腹・・・シット・アップ
以上、8~10種目から構成し、各運動種目とも2~3セット、1セット当りの繰返し回数は10回前後とする。
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