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第11回ミスター・アポロ・コンテスト

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月刊ボディビルディング1983年10月号
掲載日:2020.12.01
好調・松原、アポロを制す
8月21日(日)★大阪・南御堂会館
今やミスター日本の前哨戦と化してしまった感のあるミスター・アポロ・コンテスト。今年はミスター大阪とあわせて開催され、全国から18選手にミスター大阪の決勝進出者12名を加えて栄冠が争われた。

充実の関西トリオ
アポ口上位を独占

地元の熱い声援を受けながら、今季絶好調の松原が自信にあふれたポージングを展開。上半身・下半身、前面・バック、どこをとっても申し分のない仕上がりで、みごとにミスター・アポロの栄冠を手にした。昨年のミスター日本6位入賞でひとつのカベを破ったかのように、7月のミスター西日本優勝につづいて、こんどは全国レベルのタイトルを獲得。これで松原は日本トップビルダーの仲間入りを果たしたといえよう。
 優勝候補の一人と目されていた押方も、期待にたがわず気迫のこもった戦いぶりをみせた。バルク、カットとも松原に迫る勢いだったが、いま一歩及ばず。二人はこのところのコンテストで常に接戦を演じているが、昨年の実業団(松原2位、押方3位)、ミスター日本(松原6位、押方7位)につづいてまたも松原が勝ちを収めた。押方はアポロ・コンテスト2年連続の2位(昨年度優勝は小山裕史)。
 進境著しい松原、押方の二人が自信満々のポーズをみせれば、上半身の迫力では定評のある塚本が負けじと重厚なポージングを繰り広げ、3位に食い込んだ。最近やや停滞のきらいがあった塚本だが、同じ関西勢の活躍に刺激されたのか、久々に切れ味のある体を披露。3人のファイトむき出しの戦いは、地元ファンを魅了した。
 昨年、ミスター・アポロ、ミスタ-日本を制覇し、一気に日本一の座に登りつめた小山裕史選手(今大会のゲストポーザー)。ミスター日本の有力候補といわれるまでに成長した粟井直樹選手。今は鳥取と岡山に居を移しているが、この二人も関西で育った選手である。松原、押方、塚本の充実した3人に小山、粟井を加えた関西勢の躍進は特筆もの。少し前までミスター大阪やミスター関西を争ってきたこの5人。
ミスターアポロ1位・松原博選手

ミスターアポロ1位・松原博選手

月刊ボディビルディング1983年10月号

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