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1984年度第13回全日本パワーリフティング選手権大会

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月刊ボディビルディング1984年8月号
掲載日:2021.03.01
最優秀選手に52kg級優勝の因幡英昭
60kg級は鈴木、110kg級は飯島(旧姓井上)が優勝
団体優勝は“アスレティック・せき”が8年連続優勝
団体優勝〝アスレテッィック・せき〟チーム

団体優勝〝アスレテッィック・せき〟チーム

 第13回全日本パワーリフティング選手権大会は6月17日、愛知県体育館第二競技場に標準記録を突破した一般社会人とJPA推薦の計44名の選手が参加して行われた。

 会大会も依然としてベテラン選手が強く、優勝は、60kg級の鈴木道雄選手と67.5kg級の西村正浩選手を除いては、すべて日本記録保持者、もしくは世界選手権大会出場経験者によって占められた。ちなみに各クラス優勝者の平均年令は36.5歳。それだけに、このパワーリフティングは他のスポーツと違って、努力次第では選手寿命の極めて長いスポーツであるともいえよう。

 52kg級は因幡選手が582.5kgの日本新記録で圧勝。またデッド・リフトの特別試技で237.5kgの世界最高記録
(ドラッグ・テストがないため、世界新記録としては公認されない)を達成した。

 56kg級は3選手が出場、槐選手が優勝したが、記録的に物足りなく、全員、標準記録に達しなかった。

 60kg級は鈴木選手が初優勝。67.5kg級は西村選手がトータル645kgの日本新で優勝。75kg級は中川選手がデッド・リフトで282.5kgの日本新をマークしトータル707.5kgで優勝。82.5kg級は中尾選手が2位以下に130kg以上の大差をつけ、トータル770kgの日本タイ記録で優勝。また、中尾選手はベンチプレスの特別試技で195.5kgの日本新記録を樹立した。

 90kg級は前田選手がスクワットで350kgの日本新を樹立し、トータル835kgで優勝。100kg級は出場選手が吉田選手がただ1人。110kg級は飯島選手と仲村選手の優勝争いが注目されたが、仲村選手がスクワットで肩を痛めて棄権、飯島選手がこのクラスでの初優勝を飾った。 (記録は別表のとおり)
52kg級優勝・因幡英昭選手 S232.5 B115 D235 T582.5

52kg級優勝・因幡英昭選手 S232.5 B115 D235 T582.5

75kg級優勝・中川幸雄選手 S265 B160 D282.5 T707.5

75kg級優勝・中川幸雄選手 S265 B160 D282.5 T707.5

90kg級優勝・前田都喜春選手 S350 B170 D315 T835

90kg級優勝・前田都喜春選手 S350 B170 D315 T835

82.5kg級優勝・中尾達文選手 S300 B190 D280 T770

82.5kg級優勝・中尾達文選手 S300 B190 D280 T770

100kg級優勝・吉田 進選手 S280 B200 D270 T750

100kg級優勝・吉田 進選手 S280 B200 D270 T750

110kg級優勝・飯島 操選手 S330 B190 D285 T805

110kg級優勝・飯島 操選手 S330 B190 D285 T805

56kg級優勝・槐 春治選手 S180 B97.5 D205 T482.5

56kg級優勝・槐 春治選手 S180 B97.5 D205 T482.5

各クラスの優勝者。左から因幡、槐、鈴木、西村、中川、中尾、前田、吉田、飯島

各クラスの優勝者。左から因幡、槐、鈴木、西村、中川、中尾、前田、吉田、飯島

60kg級優勝・鈴木道雄選手 S230 B110 D200 T540

60kg級優勝・鈴木道雄選手 S230 B110 D200 T540

第13回全日本パワーリフティング選手権大会成績表

第13回全日本パワーリフティング選手権大会成績表

67.5kg級優勝・西村正浩選手 S240 B160 D245 T645

67.5kg級優勝・西村正浩選手 S240 B160 D245 T645

月刊ボディビルディング1984年8月号

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