ニュース 1984年5月号
月刊ボディビルディング1984年5月号
掲載日:2021.02.05
■第15回関西学生新人パワーリフティング選手権大会 3月11日 於・近畿大学クラブハウス
■第4回沖縄県ボディビル連盟主催パワーリフティング大会 3月11日 於・奥武山体育館
[註]☆印は沖縄県ボディビル連盟の県新記録を示す。
(記録=浦添ボディビルセンター・新垣清喜)
■グランドチャンピオン福島延泰選手敗れ、戦国時代へ・・・・・勝抜き腕相撲情報
テレビ東京の勝抜き腕相撲は3月13日から、今シリーズの10人以上勝抜いたチャンピオン14名によるグランドチャンピオン決定戦(トーナメント)が始まった。結果は別表のように、ともに1回戦をシードされた田村、福島両選手の対決となり、福島選手が勝って今シリーズのグランドチャンピオンとなった。こうして福島選手の優勝で幕を閉じたが、出場者14名の中に本格ビルダーが1人もいなかったのは残念であった。次の大会ではぜひビルダーの活躍する場面を見たいものである。
4月に入って通常の勝抜き戦が再開された。3月9日時点で85人抜きの福島延泰選手が4月2日、86人目は無難に勝ったが、連勝の影響か動きがにぶく、87人目の前島守選手には辛うじて勝ったものの、ここで力尽き、翌3日、ついに88人目の吉田隆久選手に敗れた。
グランドチャンピオン福島選手を破って第41代チャンピオンになった吉田選手(18才、174cm、90kg)は2人抜きにとどまり,田中斉選手(42代目、21才、174cm、95kg、3人抜き)、本間信一選手(43代目、32才、170cm、75kg、7人抜き)と続き、4月11日、44代目チャンピオンになった今泉敏選手(18才、181cm、125kg)も同日、2人目の近藤充博選手に破れるなど、福島選手が敗れて以来、チャンピオンが目まぐるしく替り、勝抜き腕相撲はまさに戦国時代の様相を呈してきた。
4月に入って通常の勝抜き戦が再開された。3月9日時点で85人抜きの福島延泰選手が4月2日、86人目は無難に勝ったが、連勝の影響か動きがにぶく、87人目の前島守選手には辛うじて勝ったものの、ここで力尽き、翌3日、ついに88人目の吉田隆久選手に敗れた。
グランドチャンピオン福島選手を破って第41代チャンピオンになった吉田選手(18才、174cm、90kg)は2人抜きにとどまり,田中斉選手(42代目、21才、174cm、95kg、3人抜き)、本間信一選手(43代目、32才、170cm、75kg、7人抜き)と続き、4月11日、44代目チャンピオンになった今泉敏選手(18才、181cm、125kg)も同日、2人目の近藤充博選手に破れるなど、福島選手が敗れて以来、チャンピオンが目まぐるしく替り、勝抜き腕相撲はまさに戦国時代の様相を呈してきた。
[グランドチャンピオン決定戦トーナメント表]
[福島選手が田村選手を破って優勝決定した瞬間]
(レポート・写真=小山 勝)
■JPA国際部ニュース............国際部長・吉田 進
①1984年度全米女子パワーリフティング選手権
まず記録をじっくり見ていただきたい。数年前、女性がバーベルを持ち上げ始めたころ、だれが、こんなすごい記録を想像できただろうか。たとえば52kg級のダイアナ・ローレルのデッドリフトを見ていただきたい。なんと195kgである。これは昨年の全米52kg級ベストテンの4位に入る記録である。ここで言うベストテンとは当然「男子」のベストテンである。また、67.5kg級のルシー・シェーファーの記録にも注目してほしい。とくにスクワット230kg、デッドリフト235kg、トータル565kgの3つの世界新記録が光る。大学生の男子パワーリフターで彼女に勝てる者が、はたしているのだろうか?
では、各クラスの上位入賞者の記録を掲げ、簡単に解説をつけ加えてみたい。なお、☆印は世界新記録を示すが、今大会からドラッグテストを実施し、正式に公認されたものである。
では、各クラスの上位入賞者の記録を掲げ、簡単に解説をつけ加えてみたい。なお、☆印は世界新記録を示すが、今大会からドラッグテストを実施し、正式に公認されたものである。
1983年度世界チャンピオンのシェリー・ジョーンズと新しくアメリカ・パワーリフティング協会の女子部長に選ばれたジュディー・ジェドニー(未公認世界記録保持者)との戦いとなったが、ベテラン、ジョーンズが2回連続の世界選手権への切符を手に入れた。記録的には5位のシュフラーのデッドリフト145kgの世界記録が光る。
このクラスは、昨年から急に力をつけてきたマジック・ジョーンズの独壇場。特に182.5kgのデッドリフトは驚異だ。この記録は体重の約3.8倍。
昨年の48kg級チャンピオン、ダイアナ・ローレルは今年は1クラス上がって52kgクラス。さすがにチャンピオンの名に恥じず400kgオーバーの記録で優勝。
優勝したビッキー・スティンロッドは、昨年の世界大会では惜しくも失格し、無念の涙を飲んだが、今年はまた一段と強くなっている。スクワットは195kgですぞ。
この国際部ニュースで時々紹介している今年50才になるアーニー・フランツの奥さんが、ついに全米チャンピオンに輝いた。アーニー・フランツが全米選手権で優勝すれば、このダイアナ・フランツと夫婦そろって世界選手権へ行くことになるのだが。
世界チャンピオン、ルシー・シェーファーは1クラス上げ、今までオーストラリアのベブ・フランシスの持っていた地上最強の女のタイトルをフランシスより2クラス下の体重で奪ってしまった。彼女は、今年の全米男子選手権にエントリーするといきまいているそうだ。
団体優勝したカリフォルニアのオリンピック・パワー・チームのメンバーであるデビー・ポストンが初優勝。
優勝したルー・アン・スミスは昨年度につづいての二連勝。昨年、オーストラリアで彼女に会った人の話によると「パワーリフターにしておくにはもったいないほどの美人」だそうだ。
男子の重量級はアメリカが圧倒的に強いのだが、女子は今のところオーストラリアが強い。このクラス優勝のボハークもオーストラリアのマルホールがこのクラスに出てくれば、とても勝ち目はなさそう。
優勝したアニー・マッケルロイの体重は、なんと120kg。体重は、いや記録はまだまだ伸びそうである。
月刊ボディビルディング1984年5月号
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