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1985年度第13回ミスター・アポロ・コンテスト
優勝・井口吉美智、2位・岡本正信

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月刊ボディビルディング1985年11月号
掲載日:2021.08.18

カップルズは粟井夫妻ペアが3連勝

 コンテストは去る9月8日、宇都宮市の栃木会館小ホールで開催された。たまたま実業団コンテストと重なったため出場選手は例年より少なくミスター・アポロが24名、カップルズが8組、16名であった。

 ミスター・アポロは1ヵ月後に迫ったミスター日本の前哨戦だけに、各選手ともほぼ完調で出場しており大いに見ごたえがあった。

 中でも目立ったのが、8月18日の東日本大会からほぼ20日で大幅な全身のカットアップに成功した井口選手と、上半身の迫力、とくにバックでは現在、日本でもナンバーワンと思われる岡本選手の2人である。ただ岡本選手は、上体に比べて下腿がバルク、カットともかなり見劣りがした。結局、総合点で僅かに井口選手がリードして優勝。

 3位にはキャリヤ16年を誇る菊地選手が入った。さすがに上体、下体とも欠点はなかったが、もうひとつしぼり込み不足のようでカットの冴えがなく、迫力も欠けていた。

 4位の関口選手は、これまでは大胸筋の大きさが強く印象に残る選手だったが、今回はそれが全く目立たないほどにしぼり込んでカットを出し、肌もよく焼いて、過去最高の出来だった。

 期待はずれだったのは後藤と高西の両選手。ともにバルクはあるがデフィニッションがなく、過去に輝かしい戦歴をもつ両選手にしては、何か調整に失敗したとしか考えられないような出来だった。

 カップルズの部では、これまで負け知らずの粟井直樹・幸子ペアと、筋肉の発達では抜群の岡本正信・久子ペアの優勝争いとなったが、決勝ポージングに入ると、さすがに粟井ペアの華麗なポージングが光り、このコンテスト創設以来の3連勝を飾った。
ミスター・アポロ。左から2位・岡本、1位・井口、3位・菊地

ミスター・アポロ。左から2位・岡本、1位・井口、3位・菊地

ジャパン・カップルズ。左から2位・岡本正信・岡本久子ペア、1位・粟井直樹・粟井幸子ペア、3位・関口敏夫・中田純子ペア

ジャパン・カップルズ。左から2位・岡本正信・岡本久子ペア、1位・粟井直樹・粟井幸子ペア、3位・関口敏夫・中田純子ペア

記事画像3

第3回ジャパンカップルズ・コンテスト

プレジャッジ---比較審査

左から1位・井口、3位・岡本、3位・菊地

左から1位・井口、3位・岡本、3位・菊地

左から1位・井口、2位・岡本、3位・菊地

左から1位・井口、2位・岡本、3位・菊地

左から1位・井口、2位・岡本、3位・菊地

左から1位・井口、2位・岡本、3位・菊地

左から7位・高西、6位・田崎、4位・関口

左から7位・高西、6位・田崎、4位・関口

左から7位・大谷、5位・宮本、7位・高西、松本

左から7位・大谷、5位・宮本、7位・高西、松本

左から3位・菊地、御園生、7位・後藤

左から3位・菊地、御園生、7位・後藤

左から7位・中村、2位・岡本、6位・田崎

左から7位・中村、2位・岡本、6位・田崎

左から7位・後藤、立石、4位・関口、7位・阿部

左から7位・後藤、立石、4位・関口、7位・阿部

1位・井口吉美智

1位・井口吉美智

ミスター・アポロ

2位・岡本正信選手

2位・岡本正信選手

3位・菊地正幸選手

3位・菊地正幸選手

4位・関口敏夫選手

4位・関口敏夫選手

5位・宮本萬造選手

5位・宮本萬造選手

6位・田崎二郎選手

6位・田崎二郎選手

7位・後藤裕己選手

7位・後藤裕己選手

ジャパン・カップルズ

カップルズ比較審査。左から粟井幸子・粟井直樹ペア、岡本久子・岡本正信ペア

カップルズ比較審査。左から粟井幸子・粟井直樹ペア、岡本久子・岡本正信ペア

カップルズ比較審査。左から荒木真弓・大谷浩司ペア、中田純子・関口敏夫ペア

カップルズ比較審査。左から荒木真弓・大谷浩司ペア、中田純子・関口敏夫ペア

1位・粟井直樹、粟井幸子ベア

1位・粟井直樹、粟井幸子ベア

2位・岡本正信、岡本久子ペア

2位・岡本正信、岡本久子ペア

4位・大谷浩司、荒木真弓ペア

4位・大谷浩司、荒木真弓ペア

3位・関口敏夫、中田純子ペア

3位・関口敏夫、中田純子ペア

月刊ボディビルディング1985年11月号

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