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ニュース 1985年11月号

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月刊ボディビルディング1985年11月号
掲載日:2021.08.26

■1985年度第19回ミスター青森コンテスト
 8月3日 於・八戸市公民館ホール

優勝・村越 信市(エイトレジオン・スポーツクラブ)

2位・磯島  裕(エイトレジオン・スポーツクラブ)

3位・相馬 桂介(弘前トレーニングセンター)

4位・白鳥 幸治(八戸市立体育館)

5位・在家 利男(八戸市立体育館)

6位・田中  勉(八戸市立体育館)
(成績・写真 大西三男)
[ミスター青森コンテスト入賞者]

[ミスター青森コンテスト入賞者]

■第3回美浦村近隣パワーリフティング選手権大会(兼・県南選手権大会)---9月22日

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(記録=大会実行委員長・大門芳博)
[美浦村近隣パワー選手権の出場者と役員]

[美浦村近隣パワー選手権の出場者と役員]

■一般の部・和田信雄、新人の部・渡辺進優勝
 第13回ミスター新潟コンテスト

 第13回ミスター新潟コンテストは、ゲストに大垣純子、新井道弘、大竹勝敏の3選手を迎えて、9月16日、新潟市公会堂で開催された。成績は次のとおり。
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(写真・レポート=長谷川文洋)
[ミスター新潟 一般の部]

[ミスター新潟 一般の部]

[ミスター新潟 新人の部]

[ミスター新潟 新人の部]

■JPA国際部ニュース・・・・・匡際部長・吉田進

①1985年度世界パワーリフティング選手権大会開催について

 本年度の世界選手権は、11月7日~10日の4日間、フィンランドのヘルシンキで開催されます。日本パワーリフティング協会からは、11回目の優勝をねらう52kg級・因幡英昭選手をはじめ、昨年度世界選手権2位の56kg級・伊差川浩之選手、75kg級で毎年、自己記録を更新しつづける植田英司選手、82.5kg級、90kg級は、ともに日本重量級の第一人者で世界選手権の常連。中尾達文選手、前田都喜春選手など、強力なメンバーでのぞみます。日本選手の活躍をご期待ください。

②1985年度全米選手権大会結果(上位3位まで)
7月6日、7日 於・シカゴ

◇52kg級
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 昨年、因幡選手が肩を痛めたチャンスを生かして世界チャンピオンになったチャック・ダンバーは、なぜか今年はこの大会に不参加だった。これで今年の世界選手権で因幡選手の11勝目は間違いないだろう。

◇56kg級
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 因幡選手に並ぶ世界10連勝のガントが1つ上のクラスに上ったため、このクラスは激戦となった。優勝者はジュニア選手のジム・モーガンで、彼はジュニア世界選手権のメンバーに選ばれた(アメリカは、今年の世界選手権に52kg級と56kg級の選手を送らない事になった)。

◇60kg級
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 さて、1クラス上げたガントであるが、スクワット220.0kgとふるわず、ベンチプレスも142.5kgに挑んだが3回とも失敗し失格するというハプニングになった。これで彼の世界選手権11連勝への夢もかなく消えてしまったわけである。優勝したハンザーは1982年にも優勝しているのだが、その年は世界選手権のメンバーに選ばれず、今回はうれしい初参加である。

◇67.5kg級
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 兄弟というのはやはり同じ血を分け合った人間だということを証明したのが、このクラスの優勝者のボブ・ブリジス。あの偉大なリフター、マイク・ブリジスの弟である。弟のブリジスは記録を見てもわかるようにデッドリフトが強い。67.5kg級で310kgというのはフィンランドのバリネバの持つ世界記録312.5kgまで一息の記録であり、今後の活躍が楽しみである。

◇75kg級
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 昨年の世界チャンピオン、ジーン・ベルが今年も優勝した。ベテランのリッキー・クレインも優勝候補の1人だったのだが、スクワットのスタート295kgが厳しいレフリーの目にかなわず、失格してしまった。

◇82.5kg級
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 このクラスは3年ぶりにカムバックしてきた元世界チャンピオンのリック・ガーグラーが、どんな記録を出すかというのが興味の的であった。しかし、ガーグラーはスクワットのスタート重量345kgが、しゃがみの不足ということで1回も成功せず、失格してしまった。優勝したダニー・ゲイはテキサス出身で、今回初優勝。

◇90kg級
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 エド・コーンは今大会のスターだ。彼のこの大会に向けての仕上りは過去最高で、スクワット402.5kg、ベンチプレス225kg×3回、デッドリフト310kg×10回が可能であった。しかし、試合での調子は完全ではなく、特にベンチプレスの第1試技220kgで胸を痛めてしまい、ベンチはそこでやめてしまった。しかしそれでもトータル1000kgというのだから、ただただ驚きである。

◇100kg級
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 厳しいスクワットの判定で、ジム・キャッシュ、ラリー・パシフィコ、ジョー・ラドニエというトップ3が全員失格したのがこのクラスである。そこで浮上してきたのがトニー・ファーであるが、イギリスのトニー・スティーブンスがトータル955kgを出していることを考えると、世界選手権はアメリカ楽勝ではなく、おもしろい試合になりそうである。

◇110kg級
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 スーパーマンと呼ばれるディブ・ジャコビとドクタースクワットと呼ばれるフレッド・ハットフィールドの戦いとなったが、試合の3週間前に足を痛めたハットフィールドはスクワット402.5kgと不調で、スーパーマンことジャコビに敗れてしまった。一方、優勝したジャコビは、110kgとは思えないカットとバスキュラリティーな筋肉を持ったリフターで、トレーニング歴もまだ数年という。

◇125kg級
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 常勝ギャンブルが欠場したため、トム・ヘンダーソンとダブ・ファーナスのトップ争いとなったが、最後のデッドリフトでヘンダーソンが引き勝つ型で優勝を決めた。ファーナスはまだ若いのでチャンスはいくらでもあるだろう。

◇SHW
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 ジョージ・ヘクターが1100kgの壁を破るのはまちがいとだれもが見ているのだが、同時に今年はまだ無理だろうとも、皆、考えていた。そこで、スーパーヘビー級には珍しく、今年は多くの選手が集まり激戦となった。ケネディーは400kg以上のデッドリフトが引けるベテランであるが、逆転と世界記録をかけた405kgのデッドリフトに失敗して2回目の世界選手権行きは夢となってしまった。ヘクターは試合が続いたため、あまり調子は良くなかったが、昨年のジュニア世界選手権に続いて、今年はいよいよ世界選手権へと手をのばしてきた。将来が楽しみな選手である。

■1985年度第22回ミスター熊本コンテスト
 一般の部・松崎英雄、新人の部・山本修が優勝

 今年で第22回目を迎えたミスター熊本コンテストは、去る9月16日、熊本市産業文化会館ホールにて、華々しく開催された。

 一般の部では、ベテランの松崎がミスター熊本3連覇を成し遂げた。新人の部では、山本修が勝利を手中にした。コンテストの上位入賞者は次のとおり。
(写真・レポート:桃山和幸)
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[ミスター熊本一般の部。左から2位・平野、1位・松崎、3位・安田]

[ミスター熊本一般の部。左から2位・平野、1位・松崎、3位・安田]

■1985年度NBBF第8回ミスター福岡、第4回ミス福岡健康美選手権大会---白石芳延優勝

 “パイポ・フィジカル・エリート”と題した今年の大会は、ゲストに宇戸信一、木原秋男、細川加代子の3選手のほかジャズダンスなどのショウ・タイムを加え、例年にない華やかな雰囲気の中で行われた。

 ミスターの部では、新人選手が順調に成長し、30名が参加して熱戦が展開された。その結果、上半身に圧倒的なバルクとカットのある太田孝久と、小柄ながら鋭いカットとプロポーションのいい白石芳延、宮崎秀男の三つ巴となり白石が僅かにリードして優勝。

 ミスの部はまだレベルも低く、出場選手も2人で、ミスビキニとミス健康美を分け合った。成績は次のとおり。
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(レポート・写真=清島 進)
[NBBFミスター福岡。左から2位・宮崎、1位・白石、3位・太田)

[NBBFミスター福岡。左から2位・宮崎、1位・白石、3位・太田)

■第14回ミスター北海道選手権大会一小笹秀明選手、念願の初優勝

 大会は8月18日、28名の選手が参加して札幌市教育文化会館小ホールで行われた。昨年まで5年連続北海道ナンバーワンビルダーになっていた門脇政明選手が、同日行われた東日本チャンピオン・コンテストに出場のため、今回は不参加となり、過去ともに2位に入賞している小野崎亨選手と小笹秀明選手の接戦となったが、僅差で小笹選手が念願の初優勝を飾った。結果は次のとおり。
記事画像22
(レポート・写真=山田清治)
[ミスター北海道。左から小野崎、小笹、佐藤]

[ミスター北海道。左から小野崎、小笹、佐藤]

月刊ボディビルディング1985年11月号

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