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なんでもQ&Aお答えします 1985年3月号

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月刊ボディビルディング1985年3月号
掲載日:2021.05.14

体位の発表はもっと正確に

Q 私は永年ボディビルに親しんでおり、一応、自分なりに満足できる効果をあげております。もちろん、まだコンテストで入賞できるほどではありません。
 昨年もいくつかのコンテストを見に行きましたが、出場選手のサイズについての疑問があります。私の思いすごしかとも思うのですが、どう考えても判然としませんので、あえて質問する次第です。
 ボディビルダーの体位が年々向上してきているのは私も認めており、それを喜んでいる1人ですが、コンテストの際のプログラムに記載されている各選手の体位がどの程度正確なのか、疑問に思っています。私の推測では、かなり多くのビルダーが実際の数値よりオーバーに発表しているのではないかと思えてなりません。
 私自身、あるトップ・ビルダーのコールド状態の上腕囲を測定したことがありますが、その選手が公表している数値よりも6~7cmも少ないのです。公表の数値がパンプ・アップ状態としてもそんなに大きな差があるものでしょうか。
 このようなことからさらに疑問が深まったのですが、誇大な体位をプログラムや雑誌に公表するのは、正確な数値を発表しているビルダーをコンテストにおいて不利に追いやるのではないかと思います。ボディコンテストもスポーツであり、やはり正々堂々と正確な数値を公表して競い合ってもらいたいと思います。
 もちろん、審査員の方々は、そんな誇大な数値に惑わされることはないと思いますが、若いビルダーなどは、そのようなトップ・ビルダーの体位を参考にしてトレーニングに励んでいるのですから、決していいかげんな数値は発表してはいけないと思います。
A あなたのおっしゃるように、自分の体をより良く見せたいと思うあまりに、不正確な測定を行い、それを公表するビルダーがいることは事実です。少しでも腕や脚を太く見せたいという気持はわからないではありませんが、誰かが誇張したから自分も誇張しようというように、だんだんエスカレートしてくると、それこそボディビルそのものが信用されなくなってしまいます。
 実際にコンテストの審査員は、プログラムの体位表を見て採点するのではなく、あくまでも舞台の上の選手を見て採点するわけですから、実際の体位よりオーバーに公表したからといって有利になることはありません。
 外国のコンテストのプログラムなどにはほとんど体位は載っていません。日本では、ファン・サービスとしてコンテストのプログラムに体位を発表するようになったと思いますが、これがかえって誤解を招くようではなんにもなりません。コンテスト直前に出場選手全員の体位を正しく測定して公表すればいいのですが、時間的にそれも無理だと思います。現在のところは、ビルダー自身の良心に訴えるしかありません。

中学生がボディビルを行なっても大丈夫でしょうか

Q 14歳の中学生です。先日、書店でボディビルディングの雑誌を見てびっくりしました。そして私も、コンテストで入賞した選手のような、たくましい肉体の所有者になりたいと願っています。
 そこで質問ですが、中学生がボディビルを行なっても大丈夫でしょうか。もし良いとすれば、まず最初はどんなトレーニングを行えばいいですか。もちろん、バーベルもダンベルもありません。
A  まず最初に、中学生がボディビルを行なっても大丈夫だということを申し上げておきます。ただし、発育盛りのあなたが、いきなり重いバーベルやダンベルを使ってトレーニングするのはいけません。無理をすると、あなたの自然の発育をさまたげることにもなります。
 もちろん、現在の日本のトップ・ビルダーの中には中学時代からボディビルをはじめた人もおりますが、やはり最初はきわめて軽い重量を用いたり、腕立て伏せ、けんすい、腹筋運動等の重い器具を使用しない運動を行なったようです。これが、発育盛りの人にとって非常に適したトレーニング法であるといえましょう。
 このような点から考えると、重量物を使用するトレーニングより、自分の体(あるいは体重)を利用したトレーニング方法をとるべきだと思います。そこであなたの場合は次のようなトレーニングを行なってみてください。
 ①ランニング(または50~100mのダッシュ)②うさぎとび ③けんすい ④腕立て伏せ ⑤腹筋運動、というように、まずそれぞれの種目の最高記録をはかり、その回数を基準にして行うようにします。
 たとえば、けんすいで最高10回できるとしたら、1セットを7~8回くらいにして、それを最初は1セット、馴れてきたら3~5セットくらいくり返す。そして、セットとセットの間には1~2分間の休息を入れます。
 トレーニングは週に2~3回で充分です。疲れを翌日に持ち越さないように特に注意してください。バーベルやダンベル等の重量物を使用する場合はジムのコーチや、専門家に相談して、絶対に無理をしてはいけません。

トレーニング中のインターバルは?

Q トレーニング中のインターバルについての質問ですが、セット間の場合はどの位、種目間の場合はどのくらいにしたらよいでしょうか、お教えください。
 なお、同時に1セット当りの所要時間についても説明してください。私の場合は、今はとにかくバルクをふやすことに専念しているところです。
A セット間、および種目間のインターバル、1セット当りの所要時間などは、すべてその人の目的、体力、使用重量等に応じて決めるべきものです。
 一般的な傾向としては、いわゆるスタミナを増加させたい場合とか、体脂肪を減らして筋肉質の体にしたい場合には、セット間、種目間のインターバルは短くし(極端な場合は休まずに行う)、1セット当りの所要時間も短くなります。
 これに対して、筋肉肥大、体重増加を目的とする人の場合は、インターバルも、1セット当りの所要時間もやや多めにとるようにします。要するに、全体的にスロー・テンポなトレーニングが筋肉肥大、体重増加に向き、その逆に速いテンポのトレーニングがスタミナ増加、デフィニッション増加に向いていると言えます。
 一般に筋肉肥大を目的とする場合はセット間の休息は2~3分、種目間は4~5分、そして1セット当りの所要時間は10~20秒(運動種目と回数によって異なる)程度がふつうだと思われます。
 しかし、これらの休息時間や所要時間を、いちいち時計を見ながら行うのは面倒なので、普通は、セット間の休息は呼吸が整うまで、あるいは、次のセットをやる気になるまで休息するというように、自分の体と相談しながら行うことが多いようです。

手首と二頭筋の運動種目を変えたいが

Q ボディビルをはじめて約2年になります。このところ、手首と上腕二頭筋を発達させたいと思い、アンダー・グリップ・リスト・カールとツー・ハンズ・スロー・カールを行なっていて、効果もあがっていますが、一般的に同じ運動をずっと続けていると次第に発達しなくなるといわれていますが、僕の場合、前記種目のかわりにどんな種目をやったらよいでしょうか。
 また、前腕には屈筋と伸筋がありますが、それぞれどんな働きをしているのでしょうか。
A 確かに同じ運動種目を同じ重量、回数、セットで行なっているとそのうちにそれ以上、発達しなくなります。しかし、同じ運動種目でも、使用重量やセット数、回数に変化を与えていけば、筋肉は当然それに反応して発達します。
 ですから、どうしても現在行なっている種目を中止して、異なった種目にしなければならないというものではありません。あなたの場合は、現在でも2つの種目がそれぞれ効果をあげているのですから、むしろそれを熱心に継続すると共に、異なった角度から手首と上腕二頭筋に刺激を与えるために、もう1種目を追加してみてはいかがでしょうか。
 あなたの願う効果のためには、手首にはリスト・カール(オーバー・グリップ)、上腕二頭筋にはコンセントレーション・カール、および両方の部位を同時にねらってバック・ハンド・カール(リバース・カール)などを加ええるとよいでしょう。
 セット数は各種目とも3~5セット回数は10回前後を基準にして、種目によって変化させるのもよいでしょう。
 次に前腕の屈筋と伸筋の働きですが屈筋は主に手を内側(アンダー・グリップ・リスト・カールの際、手首を巻き上げる方)に運動させる役割を持っており、伸筋は、砲丸投げのスナップをきかすような運動、つまり手を伸ばすような運動の際に働く筋肉です。
月刊ボディビルディング1985年3月号

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